013 つ、疲れたー

-7:00ぐらい-

「ただいまー。あれ、珍しく母さんが帰ってきてる。かーさん!」


説明しよう!直次・𣴎美の母親でテレビでも引っ張りだこの有名記者、山下 茜である。人気で有名な記者なためほとんどを会社で過ごしている、いや、暮らしていると行っても過言ではない。


「遅いわよ、どこ行ってたの?」

どう言えばいいんだろ。流石にあそこに行ってましたなんて言えないからねー。とりあえず、

「ああ、ちょっとね……。それより、なんで母さんがいるの?仕事の区切りがつくにしても今週末まではかかるんいじゃなかったの?もしかして、今回は早く原稿が仕上がったの?」

よし!誤魔化しきれた。多分誤魔化しきれた。

「はいはい、一回落ち着こうか。まず、私に内閣サイバーセキュリティーセンターから電話があったの。それで面会したいから7:30ぐらいにこの家に来るって言われたから一度帰ってきたの」

「へー、あそこが僕たちに何の用だろう?」

「ナオナオは何の用かわかってるでしょ。実際に行ってきたんだしー」

「まぁ、そうなの?直次」

アネキー、そこでバラすのやめようよ。いや、別に嘘はついてないからいいけどね、ただ、この状況を説明するのはかなりめんどくさいんだよ。

「まぁ……、確かに今までいたところは国内電子情報管理局の電子書籍消滅対策課っていうところだけど、何の用があるかは何も聞いてないよ」

「そーなの。じゃあ、何の用で来るのかしら」

そのとき、インターホンの音がなった。

「すみません。私、内閣サイバーセキュリティーセンターの、柏野です。国内電子情報管理局、電子書籍消滅対策課に、今日から仮所属になりました山下 直次様と、ご家族の皆様にお願いがあってきました」

「とりあえず、家にあげるから、直次は座ってて」

ということで、柏野なる人を家に通すことになったが、「会ってないぞ、そんな人。つか、いいのか?俺この人にあってないのにあそこに入っちゃったけど」

「ナオツグー。アイスコーヒー運ぶの手伝ってー」

「はーい」

と、姉貴から召集がかかると同時に、玄関の方から

「まあ、そうなんですね。とにかく、一回お上がりください」

と、母さんの声が聞こえた。

廊下の方から、スタスタと足音が聞こえてきて、

「こんばんは。初めまして、直次くん、𣴎美つぐみさん。僕は、柏野 透というものです」

えー、そうだったのかよ。つぐみっていうのか、姉貴の名前は。もちろん忘れずに、

「「こんばんは」」

は、いったぞ!

「さて、今日来たのは情報保護のためでもあるので、しっかり聞いてほしい」

To be continued ……

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