第八話、この運の悪い奴
数十秒ぼっとしたあげく、零はやっぱり、そのペイントを壊して後ろに隠したものを探究することはしない。
学校で前回の修繕はいつなのか分からない、この図書館の壁のペイントは十年以上の歴史がある...もっと長いかもしれない。
元々は白いのはずだが、長年に経って,とっくに黄色になって、ひびも出た。普段は大丈夫だが、棚でぶつかったら,大きな割れ目が現れた。
キーホール以外、よく見ると,壁全体にも扉の形があるみたい。
とっても大きな扉だろうなあ。
でも零は、今の所あんまり関係ないと思う。
確かに、めったに来る人がないのこの図書館、壁のペイントの後ろにまさかまだ隠し扉なんで...
が、これは今あんまり意味がない。もし、本当によく調べたいなら,ペイントを全部はずしなければならない,時間の無駄だけじゃなく、後片付けも面倒くさい。
だから零は、棚を元通りに支えて、本も全部元通り戻した。
棚は軽い素材だから、その並び法もちょっとおかしい、傷だらけの零でも持て上げられる。
なんと、ここの本棚は,全部ドミノのように、壁に沿って並んでいる。
だから実それほどの本がない...まあどうでもいいけど。
今見られたらやっぱ、どうやらなにが隠したいような...
少しの手間っとだが、元通りに戻った。
でも棚が倒れた時、結構大声が出るから、誰が来るのが心配で,零は片付け後、慌てて離れた。
どうせ役に立つ情報が見つからないし、使える情報を提供できる本もないはずだ。
_______
図書館の外には誰もいない。
もちろん誰もいないさ。学校全体ががらんとしていて、静かくでちょっと怖い。
学校のお偉いさん達だけじゃなく、保安のおじさんまでも帰ったろう。
零もこれ以上学校で滞在したくない。
明日でまだ白と相談してみよう。
そういえば、かばんはまだ教室に残っているなあ。
なぜか分からないが、零の心には妙な期待がある。教室に帰る途中で、一人や二人と会えていてほしい。しかし、やはり誰もいない。
広々とした廊下は静かだ。
このような学校の廊下をゆっくり歩いていると、奇妙な感じが出る。
みんな避難するのように学校から離れだが、あの竜巻はもう二度と現れないことを知ってるから,もう危険性がない、だからそう慌ててしなくでもいい。
と、零は思います。
教室に戻るまで。
あるクラスメイトの女子と、教室の玄関で会えた。
「き、綺菱(きりん)。」
「...零。」
空気が硬くなった。
綺菱は零を睨んで、より深く眉をひそめた。さっきから彼女は「怒り」を顔に書いているみたい、いつでも機嫌が悪い。
「ええと、綺菱さん,まだ帰ってないか?」
「ふん。」
交流失敗。
綺菱の目線が零の上から下までまでしげしげと見回し、最後は零を深く睨んで,目と目の合わせから「わ?た?し?は?と?て?も?怒って?い?る」と伝わった。そして彼女は勝手に教室に入っていた。
本当に、話にもならないのか...
この短い目の合わせから何を見たのか、口では言えない。
その瞳の奧から、何かの混沌と怒り、そして憎しみを感じた。
でもその感情は、どうやら特別で零に対することではない。
綺菱の瞳も、実は美しいです。いつものように、彼女の口から出さなくでも、感情も目から伝える。
でもこの近距離から、零が見えるのは、ただ不自然の濁りだけだ。
輝が濁りに変わって、彼女の目線もどんどん焦点が失っている。
やっぱり、今の綺菱はおかしい!
今は軽率に行動をしない方がいい。一応様子を見るか。
零も教室に入って、自分の席に向かう途中、こっそり綺菱を見ている。
空っぽの教室のなか、零が自分の机を片付けているの声だけ。
席に戻った後、両足を机に立て、両手が後頭部を支えていた綺菱は、不良雰囲気満点だ。
でも零にとって、これはちょっとわざとらしい。
そして零は、話題を探し続けることにした。彼は会話の中で何かを知ることができると思う。零は今、綺菱を助けるだけでなく、白にも助けたいことを思っている。
あんな決意をした優しい白の為に、零は何がしたい。
「ええと、綺菱?まだ帰らないのか?」
「ふん。」
「と、みんな帰ったし,先生のみんな行ったんだぜ。俺もカバンを取ってくるだけだ。」
「ごちゃごちゃ言うな!まだ殴されたいのか!」
「俺はただ好意の上。まだあの竜巻が現れたら危ないだろ?」
「優しいつら仕上がって!お前、実はどうあたしに報復するのかが考えてるだろう!」
「俺は全然その気がない――信じるか信じないのか君の勝手だが。俺は本当に君を心配してるぜ?俺が余計なお世話でもいいが、君っで,最近何かおかしい所を感じたか?」
「...あんたの心配なんでいらない。何かあってもお前とは関係ないだろう。」
綺菱は全然正面から零を見てない。彼女はこのまま目をつぶって眉をしかめて、空に向いている。
「おかしいの事」を否定しない...か。
「とにかく、君は急いで家に帰って方がいい。俺たちも一応長い付き合いだし,君が...まあいい、俺は帰るぞ。」
「さっさと失せろ。バカみたい。」
全然容赦しない。
流石の零でも、ちょっと怒った。
勝手にしろ。
このちょっとの怒りのなか、零は教室の玄関え向かった。
だがこの時、背後から綺菱の声が来た:
「ちょっと...!お前、もし帰る家もいないなら、どこに行けるの?」
「...俺?友たちのとこかなあ。さもないと公園の隅で、な。」
怒りの零は、漫然と答えたあど,止まらず教室から離れた。
_______
怒りは立ち去った。
綺菱で、本当は何かの影響を受けてるからと考えたら,零は落ち着いた。そしてまだ心配が始まった。
お人好しとはこれだ。
自分はいつから他人の事をこんなに心配性になったか覚えていないが、全然気にしない。
悪人になったよりましだ。
今はまだ昼間、お昼の時間はまだ早い。住宅区もまだ静かだ。思えばきょう、ただの二授業じゃねか。
その中の一つ授業も保健室で...
でも、白の薬が効くかもしれないが、体中の傷がまだビリビリしてるけど、もうあんまり問題がないだ。
顔の腫れはもうほどんど消えて、残したのは少し青あざだけ。
帰ったら部屋に戻って寝て行けはいい。
――と、思ったが。
玄関に入って、地上の
箱につまずいて
倒れそうになった。
「うおおおお!で、なんだこりゃあ!えっ?宅便か?」
受取人は、依(い)。
零の姉ちゃんだ。
家の奥から幽霊みたいの声が来た:
「零くん...帰ったの?零くん...!」
「ただいまー。姉ちゃん宅便を取ってこいよ!多い過ぎるだろうが!」
「持って...きて...」
幽霊の声が止まった。
「だから受け取りの時持って帰れはいいのに...ああもう!」
やれやれ...片付けよう。
_______
こうやって宅便の山を転んでないように推して、やっと姉ちゃんの部屋までたどり着いた。
ノックもしない、このまま中に入った。
「零くんお帰り~髪をとかすの手伝って...あれ?私、もしかして一日中ずっと寝てるの?外はもう暗くなちゃうよ...」
「髪をとかすくらいは自分でしろ!ったく...部屋が暗いのはカーテンが閉めてるから。」
足元を気お付けて、零は窓までたどり,一気にカーテンを開いた。
「あ、ああっ!ダメ!陽の光はダメ!灰になちゃうよ!」
「...どこのヴァンパィアかよ。急に変な設定をつくるな。早く起きろ、午後は大学の授業あるんだろう?」
「午後?今は午後じゃないの?」
「まだ午前十一時だけだぞ。ある原因で俺たちきょう、午後は休みだ。」
ここで依の寝ぼけた顔は急に明るくなった:
「本当?やったー!お昼はカップ麵じゃないだ!」
「...どうやら朝ご飯も食べてないね。新しのは作らないよ。」
「えええっ!」
かたつむりのように布団かっら出てきた姉ちゃんを無表情で睨んでいる。
「まだよだれの跡が残ってるぞ。」
「ぃや昨日締切りの為徹夜で原稿を...」
「とにかく宅便は持ってきた。部屋にもどるぞ。」
「はーい。零くんどうしたの?」
「い、いや別に。」
さすが姉弟だ。もう傷を気づいたか。
零はすぐに背を向けて姉ちゃんの視線を避けて、机からくしを取って渡した。
「髪くらい自分で手当しろよ。お昼はまだ作るから心配すんな。」
「はい...」
「早く起きろよ。ちなみにだけど、姉ちゃん,なにを買った?」
「大人のローターと大人のパイプとシリコンお〇〇!」
「よーし俺が捨てろ!今すぐね。」
「やっ、やめて!ただ取材だよ!取材!こんなもの私、全然使う何かしないよ!零くんがいるから!」
「誤解そうな言い方やめて!で、お前あんな小説を書いてないし!」
「でもあんなシーンあるです...」
「よし!やっぱ捨てよう!」
「やめて愛しい弟よおおおぉぉぉぉー!」
姉ちゃんがひざまずいて太ももを抱え込んで、うるさいと思うけど,傷を見つからないように、結局、零はその「大人のおもちゃたち」を捨てなかった。
学生の義務わ勉強じゃねぇか? @015Cno39
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