第七話、資料と隠し通路(1)
「外はちょっと騒がしいな。」
「竜巻のせいかもしれないね。ちょっとやり過ぎしまったのです...」
「誰が傷を付けたかもなあ。」
「それは大丈夫です。先、確認しました。」
「せめての自覚があるね。」
「私は善良な人間です。聖配先宗をやった冷血魔術師達と大違いです!」
「なにそれ...」
沈黙。
雰囲気がもう一度、硬くなった。
秘密を他人に教えたのせいか、白は、一日の言葉を全部使い切ったのように,口を閉め、頭を下げ、全然話す気がなかった。
しかし、零にはまだ、分からない事がたくさん。例えば彼、この後一体どうすればいいのかと。
「ええと、白ちゃん?」
「はい。」
「で、後は?」
「はい?」
「綺菱たちのこととか。」
「私...私はまだ...」
白はそなまま頭を低く、何も言えたくないみたい。
「なら、俺は何ができるか?」
「えっ?零くん、何がしたいの?」
「お前を手伝いだぜ。綺菱たちの問題を解決すること。」
「れ、零くん...ううう、何っと言う優しい...」
「な、泣くなよ!」
「だって、だって今まで誰ひとりも,私にこんな言葉を...」
「それは、お前は今まで友たちがいねえからな。ここから俺がついているから、俺が手伝うぜ!」
そして零は、ただ白の泣き顔を見て、何もできなかった。
_______
「ご、ごめんなさい零くん、みっともないところを...」
「もう友達だから、気にするな。」
「うん!では零くん,お任せたいことがあります。」
「おう!任せろ!」
「そんなに真面目なくでもいいはよ...まず、傷を治してください!」
「これぐらい大丈夫だぜ!」
「だめです!言っただろ、どんな軽い傷でも,置いて行けは大問題になるかもしれません!」
「...白ちゃんで、この辺に何があったか?」
「えっ?ななな何もありません!」
一生懸命何が隠そうとしていた白を見え、彼女は言いたくないと気づいて、零は結局質問をやめた。
いつか話すだろう。
「で、白ちゃんはどうするつもり?」
「私?うん...まず資料を探してね。少しの手がかりがありますけど、具体的な原因は...」
「こりゃ意味ないじゃねかよ。手がかりで?」
「『プラ』...つまり一種の『予兆』です。ですが、『予兆』と言っても、絶対何がの原因があります、突然現すものではないです。だから私はこう思った、綺菱(きりん)たちはきっと、何かの変なものを出会ったから、そして、あのようになった。」
「『変なもの』か...お化けや呪いや、みたいなもの?」
「はい。そうみたいにな、不潔のものです。」
零の頭の中、すぐ「幽霊が憑依した」とか、「立っている背後霊」とか、「オラオラオラァ」とかのイメージが浮かんだ。
「じゃあ、道士や僧侶やに頼むしか...」
「その必要がありません。ウイッチとして、私も自分のやり方があります。とにかく、私は今、先ずは調査しに行きます。零くんは...そうね、もし暇があったら、私たちの学校関連のことを調べてみてくださいませんか?ただ資料を見つけることなら、傷に大した影響がいないはずです。」
「へへィ、任せろ!」
_______
零の促さのうち、白は躊躇いで,零の傷を心配して立ち去った。
彼女は真面目で零を看病したいと。ただ数十分のうちに零は、クラスメイトの女子で水を飲ませたり、クラスメイトの女子でトイレに運ぶたり、クラスメイトの女子でズボンをを下ろしたり、こんな色々ラッキーか不幸か分からないことをさせた。
こうやって彼を重傷病人として扱った白の好意は、零はさすがに断りにくいだ。
結局全部断ったけどね。
「白ちゃんの好意は分からないじゃねが...今はゆっくり休んでる暇はねえぜ。」
言い訳を探して、零はこっそりと泥棒のように少しの扉を開いた――白はまだ外で彼を待っているかもしれないと、警戒してる。
ただの自意識過剰だぜ。
こうやって、こっそりした自分はバカか?
「...零、お前何やってんの?」
「うあびくりした!で、何だよ,俺の脇役の友達じゃねか。どうした?」
「脇役でなんだよ――俺たちもちろん、お前には見舞いに来たぜ。」
「俺に?」
「「そうだそうだ。」」
他の友達も「うんうん」っと頷いてる。
「それはそれは、ありがとうなあ。で、さっさと教室に戻ろうぜ、次の授業が始まるぞ。」
「あそうだ、もう一つ、お前に教えたいことがあったぜ。今から、今日の授業は休みだ。帰っていいぞ。」
「えっ?まじ?」
「まじだぜ。さっきの竜巻も見ったろう?」
「ええ、まあ、一応...」
「外は全部滅茶苦茶だぜ!お前、よく無事だったな!」
「お、俺の運がいいだからな、やはは...」
本当に何があったが、それをよーく知ってる零は、背中冷や汗をかいた。
悪いなお前ら。真実はいつも隠したものだぜ。
「そういえば零、さっき俺たちが来た時、ちょうどあの...白ちゃんだっけ?そう、あの白ちゃん、なんか嬉しそうな走り飛んだぜ。不思議だ...お前何が知ったか?」
「えっ?そ、それは,俺にもわかんねぇぞ?」
「「...怪しい!」」
「本当だっで!彼女はただ俺の傷の処理を少しの手伝いだけだ!」
「なら貴様も嬉しいだろう!あんな白ちゃんでも、一応女の子だし!彼女の手も白くて柔らかいそうだし!」
「お前ら変態か!女の子なら誰でもいいのか!」
「「やっぱ美少女の方が一番いい!」」
お前らの意見は一致だぜ...分かりやすいな。
白、本当はは珍しい程の美少女,だがこの事実、お前らは知らないだけだ。
「で、あの綺菱も美少女だろう?美少女が欲しいなら試しに行けよ?」
「それは難易度高過ぎ!」「美少女とは言え、俺はまだ死にたくない...」「そういえば最近、綺菱たちはなんかとっても機嫌が悪いみたいだぜ?こうぇえぞ!」「そうだそうだ!」「前も怖いだけど一応いい奴だろう?」「今は鬼みたいだよ!」
どうやらみんなも気づいたみたいだなあ。
「さあさあ、俺は大丈夫だから,お前らもさっさと帰れよ。」
「本当に大丈夫かお前?」
「大丈夫大丈夫!」
「車椅子...いや、担架は欲しいか?」
「本当大丈夫だっで!冗談すんな!」
零は拳を振っだけど、そのけが人の姿はさすがに悲惨で、全然威圧感がない。
友達は零を心配してるけど、零の要求で、やっぱ離れた。
彼らの背中に謝った後、零は教室の逆方向に向かった。
_______
校舎はやっぱり、もう空っぽだ。
教室には誰もいない、事務室の中も先生がいない。
あの竜巻はもう出るわけないけど、流石に影響が大きい。学校の中庭はもう壊滅、周りの校舎の窓ガラスも、多少のひび割れが出た。
このままじゃあ校舎の中も危なくなったかもしれない。
本当にすげぇなあ、魔法なんて。
でも零は、先ず図書館に行ってみようと思う。
白も言った、学校関連の資料を探すっで。だから図書館に行けは、校史の本がある。
もともと、この学校は長い歴史が有名,だから校長先生も、校史の本を「もっとも目立ちのところで見せつけろ」と命令された。
図書館にも、誰もいない。
あの厚くて大きな扉はいつも鍵をかけない,だから零は楽で中に入り、一番目の前の棚で,校史の本を取った。
丸一つの本棚で全部こんな本だ。百本以上だろう...内容は全部同じ、毎年も更新するらしい。
...本当に紙の無駄遣いだぜ。
今回は初めてだ、この本を読むこと。前もきたことがあるけど、ただ心の中でこの丸棚のゴミをつっこむだけ。
まあ、今は用があるから、ごみではないね。
「どれどれ...何年から始める、もう百年近い...二代目の校長は...三代目は...あれ?一代目はいないの?」
零は、字から字まで、しっかり読んだ。
でも...まるで歴史の教科書みたい,この本もただ、学校の歴史上の人物,有名な先生や生徒、その紹介だけ。
この静かの空間のなか、零は一人で本を読んでる。その深く紙とインクの香りに沈み、時間までも緩くなってるみたい。
いい「小説」だ。人の心を動かす物語だ。記録は、あの戦争の年代でも止めていない...で、面白いけど、意味ねえじゃん!
その科学力満載の物語たち、どう見てもお化けなんかと全然関係ねえじゃねか!
最初から最後まで、価値のある手がかりはない。
ちぃ...他の道を探すしかないか。
スマホから、ネットで探そうか?
こう思った零は、本を閉めて、机から離れて,本を棚に戻そうと、歩きながらスマホを見る。
歩きスマホは危険だ!
そして怪我人の零は、両足をつまずいて、結局転んだ。
頭を棚にぶつかった。
本棚もこのまま倒した。
校史の本は、「かららっ」と散らかって、その棚も後ろの壁に当たった。
そして、その古いそうな壁の、少し黄色になったペイントに、ひびが出た。
枯れたペイントがはげ落とし、何がおかしい物が現れた。
それは、煉瓦ではなく、少し錆をついたもの...
キーホールだ。
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