第六話、彼女の選択

学園の中庭、その竜巻、風の強い音とともに、続くのが数分,最後は高く雲を突破して、やっと消えた。

雲が穴をあけた上、そのうしろの青い空も現れた。

いい天気ですね。

中庭の花壇はもうほぼ壊滅状態、花壇の中の土にも渦巻きみたいなの形が残っている。その土はあちこち振り飛んで周りに落ちて、校舎の外壁でも当たった。一見は本当にさんざんだった。

「これで零くんは信じてくれるだろう?」

「でも外の惨状はどうする?」

「こ、これは大自然の威力です!」

「お前、数秒前は『魔法の力だ』っと自慢してるだっけ?」

「そ、それは...」

誤りを認めるのか、それともいっそ自分の魔法の実力を誇るのか...白は何も言出せない。

「で、これ,実際は失敗だろう?」

「...はい。もう信じてくれるよね?」

「信じたくないでも仕方ないだろ。」

零は、しょうがないふりをしてるが、実は心の中で興奮して、歓声も上がった。

こんな奇妙なことは今、自分の目の前に発生した。先のはどう見てもただのトリックじゃない――幻想は大満足だ。こんな、正直くだらない世界と思ったが、まさかこんな面白いものがあって...本当に良かった。

零の少年心好奇心冒険心などなど色々な心もみんなわくわくしている。

これは、「ロマン」じゃねか!

「でも零くん、まだ信じていないみたい...」

「まあ細かいことを気にするな。中庭はどうする?」

「こ、細かいことを気にしないでください!」

「これはもう細かいことじゃないだろう。」

「じ、じゃあ...あらら大自然の力は凄いね!」

「...」

零は無言で、下手くそな俳優が棒読みしているのような白をじっと見つめる。

「こ、こんなに見つめないでください...やっぱりだめですか?」

「ええとね、あらら怖いな!大自然の力は凄いね!」

「あ、あはは...ありがとう、零くん。」

「まあ、俺たちは共犯者だぞ。上の方々が知られたら...あ、被害者の真似を装ってよ。保健室は全部壊れたからね。」

「はい!」

これはいけない事だけど、白は嬉しそう。

その可愛い笑顔、まるで飼い主と慣れたばかりの子犬のような、少し怯えているけど、やはり努力して人と親しみになりたい。

「とにかく、白、急いで俺を外に...あああ怖い!一体何があったよ!」

「零くん、演技下手くそです。」

「そりゃあ悪かった。」

_______

「謎の旋風に襲われだ」の真似をした二人は、急ぐ駆けつけて来た保健の先生の協力で別の医務室に移行した。

もちろん、想像力のない大人としての先生は、先のすべてが,彼の目の前のこの負傷者の少年とこの内気過ぎるの少女の仕業だったと、全然思えなかった。

零は、先生に「大丈夫です、静養しては十分です」と言って,先生は彼を慰めると、すぐ立ち去った。

「先生、忙しいみたい...何があったの?」

「保健の先生として、担当の保健室大半壊れて,部屋全体が災害現場になったぞ。彼本人すぐ現場に行かないと,絶対責任を追究されるだろう。」

「でも、ここには怪我をしている生徒がいるのに!」

「軽傷の生徒が一人、これだけだ。学校の損失より大したことねえよ。」

「そ、そんな...」

「まああの先生だからな。先輩たちから聞いたことが,あの先生、生徒より自分の給料の方が大事かもな。それより、続きましょうか?」

「えっ?続き?」

「うん。」

「じ、じゃまず目を隠すからちょっと待っててください。」

「えっ?なんで?」

「だって、服を脱ぐから始めるだろう?」

「こりゃ遡り過ぎだろうが!さっき薬はもう塗ってるじゃねか!しかも本当に背中丸ごと...今でもぬるぬるで気持ち悪いだぞ!」

「わ、私は全然別に、もう一度触ってみたいなんて...何でもありません。」

「何か危ないことをぶつぶつ言ったような...」

「いいえ何でもありません!」

白必死って頭を振って、前髪も一緒にさらさら振ってる。

「まあいい。先、どこまで言ったけ...」

「...『プラ』のことです。」

「あそうそうそう、あの綺菱は、まさかの上半身の真空派のこと...じゃなくて、これっでもっと前にじゃねかよ!」

「零、これはセクハラです。」

零は、会話のリズムが完全に壊れてしまったと気づいて,体中の傷口がまだ痛くなったみたい。

「白ちゃんよ、話をやり直しましょう。今日のこと、簡単に言えば,ええと、魔女としてのお前が、綺菱たちに何が危険の予兆が付けてることを発見して、注意しようと思ったが,逆に誤解された...大体、『プラ』っで,一体どういう意味?」

「『プラ』は、ウイッチたちに『プロブレム』の略称だよ。『やばい事』っで意味。『プロ』じゃないのは、誤解が招くかもしれない。」

「そっか。で、その時お前は何を言った?」

「『プラがつけるから早く脱がないと危ないです』っと。」

「...こりゃ絶対誤解されるだろう。綺菱の奴、元々かんしゃく持ちね。で、彼女たち一緒にお前をいじめて...」

「そして私を救うために、零くんがこんな怪我を...」

「怪我何で、大したことねえよ。後は、お前が『魔女』っで知った。こんな超能力みたいなもの、本当に実在するのか?」

「もちろんです。私のお母様も、おばあ様も、おばあ様の母様も...記載されていないのご先祖様まで、みんなウイッチです。」

「すげぇ家系だぜ...まさか妖魔やお化け何ても本当のこと?」

「はい。いつかきっと会えます。」

「そんなの全然会いたくない...呪わないでよ。」

「ご、ごめんなさい。」

「いいえいいえ、冗談冗談。で、俺がお前を魔女としての証明を見せてくれっと,でこんなことになっちゃった。」

「零くんの国語の成績が悪いのは理由があるからね。」

「...俺もお前をいじめたいから、どうしよう。」

「えっ?えっ?ごめんなさい...で、でも,優しくしてください...」

白は頭を下げ、声も恥ずかしそうにちっさくなった。

「ったく本気にするなよ...まあいい。で?」

「はい?」

「綺菱たちのことだよ。このまま放置するか?」

「私...」

白はためらった。

これも理解できないことじゃない。相手は先まで自分をいじめする気の「不良少女」、他人までも巻き込んで、零をボコボコに殴った。一般的に、零はこれから白のことを嫌いになっても普通だが,幸い、零はど人好しさんでのんびりの奴から、易々と人を恨んたりしない。

「ちなみに俺は、全然お前を責めたくないのは噓だ。こりゃ思わぬ災難だぜ...でも、お前はちゃんと謝るから,事情もよく分った、だからもう大丈夫。重要なのは...」

「のは?」

「重要なのは、お前が教えた,この世界はまだ、幻想のあるものが残っている、っと。まあ希望をくれたな。だから、怪我何で気にするな。」

白がぼんやりと零を見て,涙は全く止まらず、頬に沿ってあごに流して、そして地面に落ちった。

「ありがとう...ありがとう、零くん...」

_______

「それで?」

「はい。私、彼女たちを助けます。『プラ』を脱がせます。」

「やはりおかしいと思ったが、言いたいことが分かった。いいのか?」

「本当は大嫌いです、つい先からもっと嫌いになった。」

「つい先から?」

「はい。だって、その人たち,零くんまでもあんなひどいことを...零くん、こんないい人なのに。」

「ちょっと待ってちょっと待って。この言い方、何かおかしいなあ...」

「...違うよ、零くんは、別に私に告白してないし...」

「えっ?何が言った?」

「何もないです!とにかく、あの人たちは一応同級生だから,私は力が持ってる以上、相応の責任があります...喧嘩の前に、やっぱり彼女たちを救いたいです。」

「そっか。」

零は感服した。

その決意だけで、白は輝くなった。


今後、自分と白の間には、いつものような交差点がない日々に戻ったとしても,白は再びその内気過ぎの透明ちゃんに戻ったとしても、自分もこの善良な正義感のある女の子をいつまでも忘れないだろう。


「れ、零くん,そ、そんなに見つめないでください...ううう...」

まあ、内気は変わらないね。

こんなに女の子をじっと見てでも紳士の行為じゃない、こう意識した零は、慌てて視線をよけだ。

空気が、微妙で曖昧になっちゃった。

「ええと、何だっけ、お前はきっと何かの方法があるだろう?魔女だから。」

「いいえ。実は今、私は何もできないです。」

「...はぁ?」

「だって、それは私の専門じゃないから。」

「もうそれほどのことを言ったのに、結局これか?」

「そうでもない...簡単に言えば、こういうのは,巫女さんやプリーストさんたちの仕事です。」

「似た者じゃねか?」

「違います!ここは現実、RPGじゃないですよ?こういうのはけっこうこまかいからね。その差別は、産科の先生と前列腺専門科の先生の間みたいなの大きさですよ!」

「...さっきから考えたが、白ちゃんよ,お前、実は下ネタ大好きだろう?」

「零くん、これはセクハラです!」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る