強大な財力と権力を持つ自慢好きじゃない御曹司が悪を蹴散らすそうです。

一般的なコニー

第1話 ヤンキーと特殊部隊

僕は西水流にしづるまこと

世界に誇る総合グループ企業である西水流グループの御曹司だ。親の会社は嫌いじゃない。むしろ好感が持てる程だ。だが、御曹司だからと、周りに妙な態度で接されるのが苦手だった。


そのお陰で学生時代も友達は数人しかおらず、家に帰って爺やと話す時間の方が圧倒的に長かった。


そんな僕も成人し、やせ形の体型も少しはましになった気がする。そんなある日の事だった。。。



僕の希望で、普通の一軒家に執事の爺やと二人で暮らしているのだが、その日は休日で1日中する事が無く、暇をもて余していたので、1人で散歩に行くことにした。


小さな公園の前で、不意に靴ひもがほどけてしまった。

危ないので、その場で結んでいると......

『おい!貴様ぁ!喧嘩売ってんのかこの野郎!』

公園でたむろしている20人位の中高生が僕に目をつけていた。正直、物凄く五月蝿い。

『用がねぇならさっさと帰れ!ざけんな!』

靴ひも結ぶためにしゃがんでいるんだが、用があるのとは違うのか?

『これ以上舐めた事するんならぶっ殺すぞてめぇ!』

流石にうざい。ちょっと言い返すか。

「殺せねぇクセにほざいてんじゃねぇぞガキ共。靴ひも結ぶためにしゃがんでんのが見えないのか?君達は視力が猛烈に悪いのか?大人に対して舐めた事抜かすな。」


少々やり過ぎた。


『ヤる気かよおっさん!かかって来いよ!』

『どうせ口だけだろぉ?泣いても知らねぇぞw』

なぜ“なりヤン”はこんなにめんどくさいのか。あとおっさん言うな。まだ20代前半じゃ。

『貴様が来ないなら俺らから行くぜ?行けぇ!かかれ!』


手を出すとは情けない。

爺やに教えて貰った《相手の攻撃を全て避けながら、一発だけかるーく当てさせる拳法》を使うか。

それと、最終奥義、スマホを使おう。


僕は短縮ダイヤルを押し、グループの特務本部長に電話を掛ける。

「本部長ですか?Yahoo(YAbaiyo HOnkide Okkanaiwa~butai)の5班を向かわせて下さい。中高生総勢20人を国家権力侮辱及び国家権力傷害の現行犯で拘束して下さい。」

「承知致しました。5班は後方15mのビルに待機しております。また、2班も北13m地点のマンホールにいたので援護の命令をしております。」

「分かった。宜しく頼む。」


『何ごちゃごちゃ言ってんだ!避けてばっかりじゃねぇでかかって来いよ!』

『おい!お前ら!まだ一発しか当てれてねぇだろ!そんな弱そうなおっさんさっさとボコれぇ!』


僕は右手を高く挙げた。すると、

僕の後ろの方から20発程のゴム弾が飛んできて全員にうまい具合に脳震盪を起こさせた。その場で全員気絶した。悲鳴すらあがらない。

血の一滴も流れないとは。さすが5班。


次の瞬間には付近のマンホールから特殊部隊(Yahoo2班)が出てきて気絶した彼らを手早く拘束して持っていってしまった。


彼らはそのまま裁判所を通る事無く、全員が仮釈放無しの無期懲役となった。

こうして町の平和は金と力で護られた。


めでたしめでたし。


TO BE CONTINUED......

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強大な財力と権力を持つ自慢好きじゃない御曹司が悪を蹴散らすそうです。 一般的なコニー @ip_kony

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