第29話:ワレモノ注意

 奴隷屋から出てからひたすら走っていた。


 どうしてこうなった。成り行きで金貨40枚も稼ぐことになるなんて思わなかった。1日で稼げるような金額じゃねーぞ。

 しかしどうする。そんな大金どうやって用意する?


 ……いや、方法は1つしかない。

 質屋だ。すぐに現金に換えてくれる手段としては質屋以外に無い。

 そうと決まれば以前にも行った事のある質屋――レオボルトの所へ急ごう。あの人なら信用できるし、もしかしたら金貨40枚あるかもしれないからな。


 質屋を目指し、駆け足で急ぐ事にした。




 目的地の質屋に辿り着くと同時にドアを開けて中へと入る。


「レオボルトさん! 居ますか!?」

「……なんだ騒々しい」


 よかった。店は開いているみたいだ。

 すぐに詰め寄ってから話しかけた。


「レオボルトさん! 今すぐ金貨40枚が必要なんです! 出来ませんか!?」

「……は?」

「今日中に用意できないとあの子が悲惨な目に会うかもしれないんです! だからお願いします! 無茶かもしれないけどこれしか思いつかなくて――」

「おいおい。落ち着け。意味が分からんぞ」

「あ、ごめんなさい」


 息を整え、深呼吸をしてから顔を上げて向き合った。


「それで? 用件はなんだ?」

「今日中に金貨40枚が必要なんです。なので今すぐ用意できませんか?」

「あのな、そもそもワシがそんな大金を持っているとなぜ決め付けるんだ?」

「あっ……」


 言われてみれば確かに……

 そんな大金を個人が持っているとは限らないじゃないか。

 この人の鑑定眼はすごかったからな。だからてっきりそれぐらい持っていると思い込んでた。

 なんという失態。急ぐ余りこんなことすら気付かなかったなんて……


 頭を抱えていると、レオボルトはため息をついたあとにこっちに向いた。


「お前を信用した上で言うけどな、誰にも話すんじゃないぞ?」

「……?」

「確かにワシは金貨40枚持っている。今すぐ用意することもできる」

「……! それなら――」


 言い終わる前にレオボルトは手を伸ばし、俺の言葉を止めた。


「だが金貨40枚ともなるとかなりの大金だ。それなりの物じゃないと渡せねぇな」

「それってつまり……」

「ワシを納得できるぐらいの品を用意しろってこった」


 初めからそのつもりだ。だからここに来たんだ。もうここしか頼れる場所はないからな。


 さて何を売ろうか。金貨40枚分の価値がある物ってなんだろうな。カタログの残額は20万を切っているからな。20万円以内で400万円分の価値のある物を選ばなければならない。

 ……そうだ。確かクッションは金貨1枚の価値があったな。あれを40個売ればいいんじゃないか。

 よし、いけるぞこれ!


「ならクッションはどうですか!?」

「クッションってのは、前に買い取ったあの柔らかい敷物のことか」

「そうです! それを40個持ってくるので全部買い取ってくれませんか! 確か金貨1枚分でしたよね!?」

「ちょっと待て。あんなのが40個も手に入ったのか……?」

「そ、そんなところです」


 実際はカタログから購入しただけなんだけどね。けど説明するわけにはいかない。


「おいおい、待ってくれよ。そんな話聞いてねぇぞ」

「へ?」

「確かに銀貨10枚――金貨1枚分の価値はあると思っていたが、それは希少性も考慮した上での判断だ。簡単に手に入るならそこまで出さんわ」

「あっ……」


 しまった。そういうことか。

 そういや買い取る時に、すぐ手に入るかどうか聞いてきたっけ。あれはどれだけ希少価値があるか確かめたかったわけか。

 なるほど。質屋ってのはそういうことも含めて評価するわけだな。


「それにこっちとしても、あんなデカい物を40個も持ち込まれても困る」


 あのクッションは意外と大きいからな。40個もあったら置き場所に困るわけか。


「というわけだから、あのデカいやつは無しにしてくれねぇか」

「分かりました……」


 くそぅ。さすがにクッションで金貨40枚は無謀だったか。となれば別の商品を考えないとな。

 じゃあどういう物ならいいんだろう。どんな物なら目標金額に届くんだ?

 う~ん……何がいいんだろう……


 あっ、そうだ。

 塩とかどうだろう。これなら値段もある程度安定しているし、需要も高いはずだ。

 これならいけるぞ!


「なら……塩とかどうですか!」

「塩……?」

「そうです! 塩なら沢山あるので、金貨40枚分を買い取ってくれませんか!」

「…………」


 さすがに金貨40枚分ともなればそれなりの量が必要だけど、カタログからなら安く手に入る。

 10kg程度なら千円ちょいで購入できるからな。1kgが銀貨1枚くらいだから、金貨40枚だと400kgか……ちょっと多いけど何とかなるか?


 なんだこれで十分じゃないか!

 思ったより簡単に解決したな。

 これならすぐに稼げ――


「……悪いが、それは無しにしれくれねぇか」

「えっ……だ、駄目なんですか!?」

「というより、食い物関係は全部買い取り拒否してるんだ」

「な、何故なんですか!?」


 まじかよ。食い物全部ダメだなんて聞いてないぞ……


「これは個人的な問題でな。昔、食い物関係で痛い目をみたことがあるんだ。それ以来、食い物は扱わないようにしているんだよ」

「なっ……」

「悪いな」


 なんてこった……

 塩どころか食い物全般アウトなのかよ。こればかりは予想だにしなかったぞ。

 選択肢が一気に狭まってしまった。塩がダメなら砂糖や胡椒とか売ろうとしたんだけどな。思わぬ誤算だ。これは辛いぞ。

 じゃあ何を売ればいいんだ。どんな物なら売れるんだ……?


 えーと……えーと……

 そうだ!


「紙とかどうです?」

「紙か……」


 そういや紙ってのは、昔はそれなり価値のある物だったはず。真っ白で質のいい紙は高級品に違いない。

 これなら――


「さっきも言ったが、かさむ物は勘弁してくれないか。金貨40枚ともなると紙10枚や20枚では足りないだろ?」

「ぐっ……た、確かに……」


 駄目か……いい案だと思ったのになぁ……

 あくまで量より質のいい物を選ばないと断られてしまう。つまり単価が高い商品をチョイスしなければならない。


 そんな物あるのか?

 食い物以外で需要があって、高くなりそうな物なんて存在するのか?

 何か……何かあるはずだ。


 何か……


 う~ん……


 あっ、もしかしてあれならいけるか……?


 リュックサックを開けて中からとある物を取り出す。それを持ってレオボルトの前に持ってきた。


「こ、これとかどうです!?」

「なんだそりゃ?」

「これはですね――」


 今取り出した物。それは〝ライター〟だ。

 この世界の文明は火起こしすら苦労するレベルだったからな。カミラですらライターを見て驚いてたしな。これならきっと高値がつくはずだ!


 ライターの使い方を説明した後、レオボルトは悩むような表情をし始めた。


「1つ聞きたいんだが、それはどれぐらい持つんだ?」

「持つ……というと?」

「どれぐらいの量の火が出せるのか知りたいんだ」

「えーっと……」


 ライターってどれぐらい持つんだろうか。そういやよく知らないや。

 中に入っているガスの量からして、そこまで持続しないとは思うな。


「連続して使用するなら、たぶんお湯を沸かせるぐらいは持つんじゃないかと……」

「ふーむ……」


 これは手ごたえありかもな。

 もしかしたら金貨数枚の価値はあるかもしれない。


 確実に高値になるはず――


「銀貨3枚ってところか」

「ぎ、銀貨3枚……」


 そ、そんな馬鹿な……

 いくらなんでも安すぎないか!?


「な、何でそんな安いんですか?」

「単に火を起こすだけなら火の魔封石を使えばいいからな」

「あっ……」


 しまった……

 そうだよ忘れてた。この世界には魔封石という便利なアイテムがあったじゃないか。


「聞いたところ、ライターとやらは1日中ずっと火を出す事はできないんだろ?」

「さ、さすがに無理です……」

「なら魔封石を買ったほうが結果的に得になる。だからどうしても安くせざるを得ないんだ」

「な、なるほど……」


 くそぉ、これも不可か……

 いい考えだと思ったのになぁ。


「ち、ちなみに……ライターを100個くらい買い取ってくれるってわけには……」

「…………」


 無言の圧力。

 やはり駄目か。あくまで量より質重視じゃないと買い取ってくれない。


 じゃあどんな物ならいいんだ……?

 考えろ……考えろ……きっと何かあるはずだ。

 20万円以内で高価になりそうな物は無いのか……?


 考えろ……


 何でもいい……


 きっと何かあるはずだ……


 単価が高くなりそうな物は……


 ……ん? 待てよ?

 そういや昔はガラスが高価な存在だと聞いたことがあるな。思えばこの町に来てから一度もガラス製の物体を見たことが無い。それはつまり高級品だから出回り難いってことじゃないか?

 ならばガラスの商品――食器とかはどうだ?


「ガラスの食器とかはどうです? 結構値が張ると思うんですけど」

「少なくとも簡単に手に入る物じゃないな。ある程度生活に余裕があるやつじゃないと買わないだろう」


 やはり予想通りだ。ガラスってのは金持ちしか扱わないくらい高価な物に違いない。


「ガラス製の容器なら持ってるんでそれを買い取ってくれませんか!?」

「…………」


 いける。いけるぞ。

 そうだよ、初めからガラスを売ればよかったんだ。難しく考えるから思いつかなかったんだろうな。

 日本に居た頃はガラス商品なんて簡単に買えたからな。しかし文明が違うこの世界ではあまり流通していないんだろう。ガラスの容器とかはさぞかし高価に違いない。


 これなら数個売るだけで目標金額に達しそうだ。

 一時はどうなるかと思ったけど、意外となんとかなったな。


 よし、あとはカタログからガラス商品を探して――


「……悪いがガラスも駄目だ」

「な――」


 だ、駄目ぇ!?

 そんな馬鹿な。

 ガラスのどこが駄目なんだ!?


「な、なんで駄目なんですか!?」

「坊主も知っていると思うが、食器に使うようなガラスってのは繊細で割れやすいんだよ」

「そりゃあガラスですからね」

「だから運んでいる最中に、衝撃でヒビが入ったり割れてしまうことが珍しくないんだ。そんなことになれば商品価値が著しく落ちてしまって大損害になる。ワシとしてはあまり危険をおかしたくないんだ。高価な商品となれば尚更だ」


 なんてことだ……高級品故にリスクの高さがアダになったわけか。

 そうか。ここでは運送技術もあまり発達していないわけか。思えば馬車の中はけっこう衝撃があったからな。あれだけ揺れたら1個や2個破損しててもおかしくないだろうしな。


 せっかくいいアイディアだと思ったのに……

 じゃあ他に何を売ればいいんだ?

 この世界にも存在していそうな物で高くなりそうな物は何だ?

 予算内で買える物でどういう物なら高価になるんだ?


 食べ物でもなく、紙でもなく、ライターでもなく、割れ物でもなく……

 これら以外で、20万円以内で400万円相当になりそうな物……そんなの存在するのか?

 というかそんな錬金術みたいな方法があるのか?

 やはり無理なのか……?


 考えろ考えろ考えろ……


 何かあるはずだ……


 何か……


 …………


 だ、駄目だ……どう考えても無理だ……


 他にも色々考えたがどれも高値はつきそうなものの、金貨40枚分に到達するには数が必要だ。


 せめて……せめて金貨20枚だったらなんとかなったかもしれないのに……

 あの性悪貴族のせいで倍額を払う羽目になったからな。いくらなんでも倍額はやりすぎだろうに。


 くそっ……もうこれ以上は何も思いつかない……


 やはり1日で稼ぐのは無謀だったか……


 俺には女の子1人救うことすら出来ないのか……


 ちくしょう……


 ちくしょう――!




 …………




 ……待てよ?

 割れるから駄目なんだよな……?

 じゃあつまり……割れなけりゃ大丈夫ってことか……?


「ちょ、ちょっと聞きたいんですけど……」

「どうした?」

「例えば……例えばですよ? もしも『割れないガラス』なんて物を持ってきたら買い取ってくれますか……?」

「おいおい、馬鹿言っちゃいけねぇよ。ガラスってのは衝撃に弱くて割れやすいのが常識だろうが。落としただけで砕け散るぐらい繊細な素材なんだよ」

「…………」

「仮に割れないぐらい丈夫な作りにしたとしても、分厚くなって重くなるだろ。そんなの食器には向かねぇよ」


 やはりそうか。ガラスってのは割れやすいというのが常識になっているんだ。

 ならば……アレ・・ならいけるかも?


「じゃあ落としても割れないガラスなら買い取ってくれるんですね?」

「あのなぁ、話を聞いてたか?」

「俺は買い取ってくれるか聞いているんです。どうなんです?」

「…………」


 金貨40枚に届きそうな商品といえばもうアレ・・しかない。これが最後の希望だ。


「まぁ……本当にそんな物が存在するなら、かなりの値打ちがあるだろうな……」


 やっと……やっと突破口が見えたぞ!

 よし、いける! 今度こそいけるぞ!


「な、ならちょっと待っててください! 今取ってきますから!」

「お、おい……」


 店を飛び出し、物陰に隠れてからカタログを出した。

 ページをめくり続けてその中から目的の品選んで手に取り、すぐ店に戻ってレオボルトの元へと駆け寄った。


「こ、これなんてどうです……?」


 俺の手には無色透明なワイングラスが握られている。


「ほう。なかなか上等なグラスじゃないか。けどさっき言った通り、ワシは買わんからな」

「まぁまぁ、そう結論を急がずに。ちょっとこれを落としてみますから、それを見てから判断してからでも遅くないでしょう?」

「お、おい……そこまでしなくても……」


 グラスを持った手を高く上げ、高い位置から手を放した。

 自由落下によりグラスはどんどん落ちていき、地面に衝突した。


「……!」


 地面と衝突したグラスは小さく跳ねた後、コロコロと転がっていった。


「ば、馬鹿なぁぁぁぁぁ!? あ、ありえん……」


 おお、今まで一番驚いているな。そりゃそうか。だって『薄いガラスは割れる物』という常識を覆したんだからな。


 ちなみに今の落としたワイングラスはガラス製ではない。あれは特殊なプラスチックで出来ているのだ。

 通常のプラスチックよりも強度は何十倍もあり、ハンマーで叩いても割れない程の頑丈さを持っている。なので落としたぐらいではまず壊れない。


 転がっていったグラスを拾って状態を確認してみるが、ヒビどころか傷1つ付いていない。さすが最新の科学技術で作られたプラスチックだ。


「どうです? 割れてないでしょ?」

「ぐ、偶然だ……偶然に決まっている。たまたま地面に落ちた時の角度がよかっただけだ……」

「ならもう一度やってみましょうか? お望みとあらば何度でもやってみせますよ?」

「……ッ!」


 さすがに反論できないようだ。目の前で実演した以上、何度やっても同じ結果になるという事実を受け入れざるを得ないだろうしな。


「し、信じられん……本当に割れないガラスなんて物が存在するとは……」

「実際に触って確かめてみますか?」

「あ、ああ……」


 グラスを受け取ったレオボルトは、まじまじ凝視し始めた。


「意外と軽いんだな。ここまで薄い作りなのに割れ難いとは……こんなの初めてみるな……」


 プラスチックだしね。そりゃあガラスよりも軽いに決まっている。


「これはどういう材料を使っているんだ? そもそもどこで手に入れたんだ?」

「それは秘密です」

「ふーむ……」

「どうでしょう? 買い取ってくれますか?」

「ちょ、ちょっと待ってくれ……考えさせてほしい……」


 そういってグラスをカウンターの上に置き、腕を組んで考え始めた。


 さあどうだ。もうこれ以上に高値がつきそうな物は思いつかない。さすがにこれが駄目なら諦めるしかない。

 頼む……他に方法は無いんだ。せめて金貨5枚ぐらいにはなってほしい……!


 それから10分ぐらい経っただろうか。

 腕を組むのを止めたレオボルトは、真剣な表情でこっちに向いた。


「……考えがまとまった」

「じゃ、じゃあ――」

「このワイングラスはワシが買い取ろう」


 や、やった……!

 この人でも納得のいく品をついに発見したぞ……!


「そ、それで……値段は?」

「買い取り価格も決めてある。このワイングラスの値段は――」


 ごくり……


「…………金貨10枚ってところだな」


 す、すげぇ! 

 今まで最高金額じゃないか!

 金貨10枚ってことは……1個約100万円……?

 わーお……


「というかそんなに高くていいんですか?」

「透明でここまで薄いのに割れないガラスなんて見たことないからな。気軽に持ち運べるってのはかなり大きい」

「な、なるほど……」

「しかも見た目も綺麗で軽いときたもんだ。貴族達なら飛びついて買うはずだ」


 想像以上に便利な物なんだな。


「本当ならばもっと高くしたかったんだがな。だが材料が不明な上に生産地も不明となってくると、どうしても安くなっちまう」


 金持ちってのはやたら〝ブランド〟を気にしそうだもんな。さすがに無名だと値段が下がるわけか。


 しかし金貨10枚か。これは思わぬ高額が飛び出たぞ。

 ってことはつまり――


「なら後3個持ってくれば金貨40枚で買い取ってくれますか?」

「ほ、本当にこんな物が後3個もあるのか……?」

「丁度4個持ってたんですよ」

「ふむ……」


 どうだ……?


「……いいだろう。金貨40枚出してやるわい」

「じゃあ今すぐ取ってきます!」

「前から思ってたんだが、何故わざわざ外に出る必要があるんだ?」

「あ……」


 やっべ。さすがに怪しまれたか……


「え、えっと……そ、外に荷物を置いてあるんですよ!」

「おいおい、そんなことしたら盗まれるぞ?」

「だ、大丈夫です! 防犯対策はバッチリですから!」

「よく分からんが……まぁいい。とっとと持ってこい」


 うーん。やっぱりこの方法は何度も使えそうに無いか。どうしても不自然になるからかなり怪しく見えるだろうな。

 っと、今はそれどころじゃない。さっさとカタログから同じ物を手に入れなければ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る