詩『ああ、まったく……』

明日もう僕らは生きていないかも


皮肉に笑う君に向ける苦笑い


でも明日生きてるかもしれないから、諦めるわけにはいかないね


返した君の顔はどんなだっただろう。


誰かにとっての不幸が誰かにとっての幸せ


誰かが笑い転げてはしゃいだ昨日は誰かが涙を流していたのかも


とかくこの世は厄介だ。


諦め悪く時には妙に生暖かい


ああ、だからこそややこしい


痛ましいようで中途半端に優しい


誰もが当たり前のように生きているのだけれど、全てはただ一切に過ぎていく


まるで風の中の塵のように


まるで夜中に落ちた一片の雪のように


濡れた葉先の一雫は夕闇が迫る頃には誰に見られることなく消えていくのさ


それを悲しいとも思えるなら


それを寂しいと思えるのなら


いまは僕ら一緒にいよう


手を繋ぎ、身体を寄せて、ああせめてこの瞬間まではと心重ねて


やがて別れる時が来るかも知れないが


その時に感じた思いだけはもしかしたら死ぬまで心の中に残るかもしれないと期待しながらさ


そうするしかないだろ?


それしかできないんだ。


ああまったく反吐がでそうだぜ!





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