拝金主義者の被虐
ああ激しくあの人に犯されたい
時代を越え、形を変え、その価値すらも変貌したあのお方
はるか昔から私達を支配しているあの『人』に私は蹂躙されてしまいたいのです。
神よりも尊く輝く金属を
人の上に人を立たせてくれる紙幣を
わからないとは決して言われることのない絶対的な存在
求めない者などありはしないであろう現在の神とも言える紙に私は包まれたい
すべすべとした光沢に反比例するようなキラリとは光らぬ鈍重なその輝き
少しざらつく感触があの方への執着を引っ掛けてしまい私は頬擦りしたくなってしまう
そして独特のあの香気 香ばしい中に物欲を刺激する邪香が私も彼も彼女をも夢中にさせる
そしてもっとも私を魅了されること
ただただあの方の明確に数字化されたわかりやすい気持ちが不安定でいつもオロオロしている私にとってはそれが心地よいのです
人の想いのように揺らぐことも、無価値になることも無く、冷徹に冷酷に変わらないその価値を私は慈しみ、屈服させられることに喜びを感じてしまう。
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