こんなに月が綺麗な夜には

こんなに月が綺麗な夜には外に出てみたいと思える。


優しい月光に道がぼんやりと照らされて私の向かう先がなんとなく見えていることがそことなく嬉しい


こんなに月が綺麗な夜には世界が美しく見える


散らかってバラバラに見えてまとまりの無いように思えるこの場所もお月様が天頂に鎮座しているだけで生きているのも悪くないと思えてしまう。


こんなに月が綺麗な夜にはふとあなたの名前を呼びたくなる


さわさわと心地よい風に乗り、ススキの穂先を流れていくようにあなたの名前と私の思いは絡みあって月の下で儚く消えていく。


こんなに月が綺麗な夜にはそう思えてしまう。


思えてしまう。


思えてしまう。


思えてしまう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る