試作叙事詩 『序詩 「愛」国の詩』

 無数の死、肉の腐敗そして焼却された街と心  すでに70余年立つるも いまだ国は惰眠から醒めじ


 しかしながら、はばかりながら安寧の汚泥の中から我等を目覚めさせんという者あり


 先の大戦での無辜なる民と兵を虐殺し愛国の志士を不条理なる裁によりまたその名誉を奪い四海にてそれを喧伝させ全てを奪いし敵と敗北と汚辱に塗れても国を守ろうとしたもの子弟の一族なり


 ああ彼の人よ 我と我等を構成しもの 魂魄と同義の不滅な代物 つまり国体を再構築しようと努める愛国の人よ


 願わくば我等を導き 泥と弾雨に汚れ沈んでいった勇敢なる兵と威容をもう一度取り戻したまえ


 我等は万世一系 ただ一つの純粋なる流れから生まれた 大河の一滴なり


 同胞よ 愚かなる者たちよ ただただ彼の人の元 一元に一統せよ そして闘争を


 名誉と忠義を美徳を胸に大和民族をもう一度貫徹させよ


 無垢なる白に血意の丸に集結された 彼の人たちと共に


   

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