縋りつく夜

また今日も 黒い底に沈む 柔らかい肌にミルクをかけるとますます濃くなる闇の色


途切れぬ伽の音 軋む木製のベッド


研ぎ荒む不安の心 ギシリ 黒色の不穏


嘘とハッタリ 気遣いでたどり着いた


肉体関係 そしてまた死にたくなるぜ


重ねる肌で悲しく見えるわだかまりの裸で貼り付き


繋がる身体を繋がれぬ心で縋りついていることに裏切られるかもと暗く晴れぬ今に気づいて


何度繰り返す? 何を暗闇に浸す? 愛してるという言葉を吐き捨てるようにまた繰り出す


いつも怯えてる しつつもまた声をかける矛盾


不純な心と苦痛な心痛抱えて今日も誰かの胸で眠りたい 縋りつつ心中で一人死ぬ

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