3. 転生特典がチートすぎた。

序盤だったら、中ボス位のビックスライムを

倒し町へ向かっている中、

ラナとさっき起こったことを話していた。


「スライムが塵になったか、う~ん私の知識の中じゃ、

そう言う魔法は思い付かないな。」


ラナはこう言う魔法とかは 、前世のゲーム等で、

知識があるから聞いてみたが、分からないらしい。

ラナに起こったことは、恐らく敵を追尾するような

魔法かもしれないらしい。


まぁ、ここまででスライムとかゴブリンとか

出てる時点で、今さら驚きはしない。

そんなことを話していると、いつの間にか

町についていた。


意外にも町は発展していて、それなりに人で賑わっていた。

町の大通りみたいなところはより賑わっていて、

生活には困らなさそう。


取り合えず町の事を聞こうとする、私達と同じ位の

年の子に話しかけこの町の事について聞くと、


「それでしたら、ギルドに行けば詳しく分かりますよ、

ギルドはこの通りをまっすぐ行くと、大きな建物が

あるのでそこがギルドです。」


私は教えてくれた子に一礼して、ラナの所に向かった。

ちなみにラナは通りの一つの屋台に張り付いていた。


「ほら、行くわよ。まずはギルドに行くことにしたわ。」


「ねぇ、これ一本だけ買わない?」


ラナが目を輝かせているのは、

前世で言うところの、串焼きのような

食べ物だった、確かに美味しそうだが、


「そう言うのは後で、今はとにかくギルドに行くの。」


そう言って半ば無理やり連れていった。

しばらく歩いていたら、大きな建物が見えてきて

ここがギルドのようだ。


中に入ると、冒険者らしい人がそこそこいた。

人目は気にせず、受付に行き、


「すいません。誰かいませんか?」


すると奥から女性がやって来て。


「はいはい、どうかなさいましたか?」


「私達この町について聞きたいんですけど。」


「はい、ここはハイラ町です。

そこそこ賑わっています。モンスターも

そんなに危険なものもいないので、

それなりに有名です。」


なるほど、さっきも思った通り生活には

困らなさそうだ。そういえば、


「ここに来るときスライムとか倒して、

こんな宝石みたいなものが落ちて。」


「あぁ、これは魔石ですね、こちらでお金に

換金出来ますよ。あれ?でもこの二つは大きいですね。」


「これはここに来る前に、ビックスライムって

言う奴に襲われて。


「ビックスライム!?ビックスライムはここら辺でも

かなり強いモンスターとされていて、新人の

冒険者さんが返り討ちに合うのが多かったのです。

倒すなんてすごいですね。」


受付さんの言いぐさからして、かなり強いらしい

まぁ確かに、吹っ飛ばされたからね。


「まぁ、それなりに苦戦はしましたね。」


「それでは換金しますから、まずは

冒険者登録をさせていただきます。こちらへ

あと申し遅れましたが、私はセイラです。」


セイラさんについていき、私達は水晶がある

部屋に連れてこられた。


「では、お二人はこの水晶に触れていただき

ステータスを拝見いたします。水晶が

光らなくなるまで触れていてください。」


セイラさんに言われたように水晶に触れた。

しばらく光を放ち、そうしてとある紙が

出てきた、


《ルナ・サーナトリア》

ステータス

HP 487

攻撃 529

物理防御 374

魔法防御 351

魔力 528

素早さ 340

使用可能魔法

五属性・拘束・浄化・崩壊・生命探知・物体操作・情報解析

特殊能力

生命循環


《ラナ・サーナトリア》

HP 469

攻撃 531

物理防御 320

魔法防御 319

魔力 528

素早さ 573

使用可能魔法

五属性・拘束・浄化・構築・生命探知・物体操作・情報解析

特殊能力

生命循環


何か色々と書いてあるが、あまり理解できない。

すると、いきなりセイラさんが、


「うわぁ~!こ、これは、」


何か叫んでテンションがおかしいことになっているけど、

一旦落ち着かせて、説明してもらう。


「えっとですね、順に説明させていただきます。

まずはこの世界には、6つの属性があります。

火、水、木、光、闇、無です。

そしてこの、五属性とは無以外の属性の魔法を使うことが出来るのですよ。」


なるほど、要するに5つの属性の魔法が

1つにまとまったものだと。

他の魔法だと、拘束はその名の通り相手の

動きを押さえるもの、

情報解析は色々なものの情報を調べられる。

生命探知は生き物の場所を把握することができる。


しかし、それよりも気になるものが、


「あの~、この崩壊や構築、浄化などが

分からないのですが。」


「そうですね、こちらの崩壊は闇属性最上級の

魔法で、魔力の量に左右されますが、触れたものを

消滅させるものでして、余程の適正がなければ

取得した瞬間死んでしまうものですけど、

すごいですね、ルナさん。」


なるほど、スライムが塵になったのは

その魔法の影響なのね。


「そして、構築は無属性最上級の魔法で、

色々なものを構築できるもので、

こちらも適正がなければ、死んでしまうんです。

浄化魔法は光の最上級なのですが、これは

呪いや毒、精神支配魔法などを解くことが出来て、

これはそれほど負担も無いんです。」


「さらに、この特殊能力の生命循環は体が一生老いることはなく、外的要因以外ではほぼ不死身と言えるものです。」


何と!転生特典色々ヤバい、でもまぁ

貰えるものは貰っておくし、

特に問題はない。


そうして、私達は冒険者登録をして

お金を獲得、合計3200ゴールド

収入源はモンスターを倒すか、

あとは依頼などをこなすというものもある。


あとは住む所だが、セイラさんに聞いて

そこそこ安くて良い宿を教えてもらい、

しばらくはそこを拠点にすることにした。


「どうぞこれからも、うちのギルドにご贔屓を。」


私は軽く手をふってギルドを出ようとしたら、

いきなりドアが開き、女性が入ってきて

セイラさんに、


「お願いです!うちの娘を助けてください!」


顔からしてただ事ではないような様子だった。

少し嫌な予感がした。

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