閑話︰聖剣と性剣。タマゴと○○○
第028話『りう"ぁいあさんの○○○ 1』
※この編は文字が少なめです。
「おーい。 見つかったかぁ〜?」
暗闇の洞窟内に、俺の可愛らしい声が響き渡る。
一つの灯火たる松明を頼りに進んでいたところ、どうやらティアとセルベリアとはぐれてしまったようだ。
俺は一先ず洞窟の端に腰を下ろし、取り敢えず後ろを着いてきていた二人を待つことに。
………と。その時―――――――
「「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」」
「うおっ?!」
聞き覚えのある二人のおっかない叫びが洞窟を騒ぎ立てる。
何事かと聖剣を手に取り、向かおうとするがどうやらその必要はないようだ。
……迫り来る足音。
……そして女の子二人の悲鳴。
俺は息を飲み、二人を襲う『ナニカ』を討伐すべく、聖剣を構えた。
…………そして、二つの灯火が見え、二人の顔を確認することが出来―――――――
「――――うっげぇぇぇぇぇぇ?!?!」
「ちょ、ミレアちゃん?!」
「お主も逃げるでなぃぃぃ!!」
俺は宝である聖剣を投げ捨て、二人の洞窟ランナウェイに参戦する。
………いやいやいや?! 無理だって?! だって二人を追うあの変な生き物―――――――
背後には無数の足を持ち、『キシャキシャ』と不気味な笑いを上げながら追ってくるムカデのような魔物。
………ありゃ男でもビビるって!!
♢
「「「はぁ、はぁ、はぁ………」」」
結局、俺たちは聖剣を何とか回収し、クエストそっちのけで洞窟から脱出してしまう。
幸い、大ムカデは洞窟から出られないらしく、『キシャキシャ』と悲しげな声を上げ、奥深くに帰っていった。
「………はぁ。 クエスト続行―――――できないよな……」
「……すみません。私はもう無理です……」
「我もさすがにキモイやつは無理じゃ……」
三人仲良く息を荒らげ、ムカデの恐怖に完全に浸かっていた。わざわざルクセントから遠いクエストを選んだのに、パーになっちまったなぁ……。
今晩のメシは抜きだな。
………それにしても、
「………めっちゃ走ったせいか、汗びっしょりだわ」
幸い、俺は厚着なのでティクビの露出はない。 代わりに汗の量が半端なく、脱水症状を起こしそうなぐらい目眩がした。
かわってティアは汗で身体に服がべっとり張り付き、下着が透けていた。
そしてセルベリアは既に服を脱ぎ捨て、真っ裸に――――――
「海岸近くのどうくつでラッキーじゃな。 早速我は海にダイブしに行くのじゃ――――――」
「ここはヌーディストビーチじゃねぇ!!」
セルベリアの腕を引っ張り引き止める。 そして駄々をこねながら裸のままこちらを向く。
「………へっ」
「な、なぜ笑った?!」
………良かったぜ。
子供の裸を見ても発情しない健全な人間で。 思わず余裕こいて鼻で笑ってしまったぜ………。
「わ、私も洋服ぬいじゃいま―――――」
「―――――わーっ?! まて! ティアのはインパクト強すぎるからダメっ!!」
「い、インパクト??」
一度ティアの裸を見た俺だからこそ言える。こんな野外でティアみたいな発育の良いぱいおつを晒してしまえば、今は女である俺も流石に鼻の下が伸びそうで怖い。
……だが、汗まみれの服のまま過ごさせるの何か悪い。――――ここは思考をフルに使って、、、、、、。
「――――よしっ!! 俺が水着を作ってやるッ!!」
「「……みずぎ?」」
さぁ燃え滾れ男子諸君。
今から幼女たちがただひたすらキャッハウフフするサービス回が始まる予感がするぞ………!!
♢
一先ず、海岸端の崖の下に集まる。
一応、周りに村などはなく、滅多に人が来ることはないと思うが、女の子が真っ裸になるのだ。 隠す努力ぐらいはしよう。
「て、ティアはどんな水着がいい? ふんどし?」
「は、恥ずかしいですよっ!! ピンクのフリフリが付いた水着でおなしゃしゃすっ!!」
ティアの裸体から気を逸らすため、冗談を交えて聞くと、ティアはカミカミで答える。
………にしてもフリフリか。
ティアのことだからもう少し落ち着いた感じの水着にするのかと思っていたが、人は見かけによらないものだと再認識した。
「で、セルベリアはどんな水着がお好み?」
「………うむ、"みずぎ"というのがよく分からんが、我に合いそうなものをみれあが選んでくれっ!!」
「ああそうか。ならスク水で。因みに純白」
ついガッツポーズを取る。
そう。俺はセルベリアのこの返しを期待していたんだ。
なんせ、此奴には絶対純白のスク水が似合うと思っていたところだからだっ。―――――純白のスク水……。夢だったんだ………。
「因みにミレアちゃんはどんな水着にするんですか?」
「俺か? もちろん
「え"」
ティアから低い声が漏れる。
………え? 紐ダメ? 銀髪美少女の紐水着って萌えない??
全男児のジョニーが隆起すると思う夢の衣装なのだが…………。
「………だ、ダメ?」
「はいっ!! ミレアちゃんには絶対黒水着が似合いますのでっ!!」
満面の笑みで親指を立て宣言するティア。………あれ? 紐水着を否定されたわけじゃないような………?
まぁ俺はこの際着れればなんでもいい。そして俺は早速、地面に魔法陣を構築させ、以前に行なった『生成魔法』を唱えた。
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