前向きなんだか後ろ向きなんだかよく分からない、不機嫌っぽいやつです。
皆があなたのように、何でも出来る訳では無い。褒められているんだか、貶されているんだか、どっちにしろそうした不快な言葉を、よく受けていた頃がある。なら問いたい。
何故全力で取り組まないのか。
何故懸命に生きないのか。
カレンダーでもめくり過ぎて、麻痺してしまったのだろうか。今日とは二度と来ない日々の、連続でしか出来ていないのに。
そういう、いつでも本気みたいな態度が付いて行けない。
そういう、厳しい目付きが付いて行けない。
何度も言われた。
今でも、たまに言われる。
何でそんなに、いつでも一生懸命なのって、言ってしまえば、ウザそうな顔をして。
ふん。
青春の膿そのものみたいな、ひねくれた振りをした、痩せ我慢だと容易に分かる、それはちっぽけな言葉だった。
本気になるのを恐れている、弱者の言葉だった。
お前達は、私が眩しかったんだ。
マジになって取り組んで、自分の本当の値段ってやつを知るのが、お前達は怖くて仕方無かったんだ。
だからと日々を、宙ぶらりんに浪費するお前達のその様が、私は憎くて仕方無かったんだ。
いつも何かに苛立っていた。
いつも何かに
少しでも手を抜けばその瞬間に、何もかもを許せなくなるぐらい。
遊びじゃねえんだよ。生きるとは。
まさに命懸けなんだ。
勝手に結構な長さがあるんだろうなと思っちゃいるがいや、長短なんてどうでもいい。最後なんて誰も知りはしないさ。
びっくりする程早く、自分から終わらせちまった奴もいる。
急に誰かの所為で、終わらせられそうになった奴もいる。
そういう、もう、何と言葉を付けていいのかも分からないこの人生という時間の中を、私はなるべく、思い残しが無いように生きていたいだけなのだ。
妥協しないのはその為だ。
手を抜かないのもその為だ。
……無理をしてしまうのも、その所為だ。
いつも最後ばかり見ている。
ここまで懸けちゃあいるが、得るものなんて、本当にあるのかと。
いつだって駄目元で、ほんとは不安でしょうがない。
なんて言った所でお前達には、何にも通じやしないのだろう。努力の意味も私より知らないで、気楽に凄いと何たらと。
そんな羨望に用は無い。
憧れているだけの奴の言葉など、私には響かない。
いちいちお前達なんかに、どう生きて来たかなんて教えない。
ただ今日も、懲りずにキーボードを叩くのだ。
いつかきっと来るのだろう、情熱が冷めてしまう日を、この身で惜しまず受けるまで。
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