第2話 はじまりの大地
一章 危険な人はさようなら。
気付いた時には城塞都市カルカソンヌのようなところにいた。私は城壁(シテ)の中にすでにいてでもどこか普通の世界とは違う雰囲気だった。
「ここはどこ?」「春香様おめでとうございます。ここは魔法の国のステイサン
です。あなたはこれから魔女として生活をします。」「ちょっと待ったー。
もしかしてさー、扉がなくなったってことは帰れないってことじゃないわよね。」「ちょっとそれは」
「帰れるっていたでしょ。本当に!!もし帰れなくなったらどうするのよ!
そうなったらもしそうなったらもう;;;友達や家族とはあえないの?」
私は強い人間ではなかったむしろコロッケと出会う前には内気でいじめられて
毎日泣いてばっかりだった。私は泣き虫で寂しがりやだった。
「ヘイ、どうしたんだいお嬢ちゃん。君大丈夫かい?」その時、話しかける見るからに怪しい黒いスーツの背高の中年男性がいた。「ふっ不審者?」私がそう思うのも仕方なかった。その男は無精ひげを生やしたあまりにもだらしない男だったからだ。
「不審者じゃな・・」「誰かー。誰かー!助けて。警察の人ーーー。」
(お、おいあれやばいんじゃないか、だってさおっさんが若い女の子をナンパしてるんだぜ。あ!助け求めてるぞ。よし助けるぞ。)二人の若いイケメンはおっさんに
駆け寄り決闘を申し込んだ。イケメンの攻撃 ラリアット!! 右フックそして
右ストレート〜〜!おっさんは気絶、顔面は強打。ほっぺたには血だまりができてしまっている。「キャーーーー。誰かーーー。」そして結局3人とも警察の人?に連れて行かれました。
2章 結局は野宿でしたね。
「そろそろ夜になりますが、どうするですか?コロッケさん。」「さあ?」
「そもそもなんで連れてきたんですか?」「・・・」「ひどいじゃないですか」
コロッケはうつむきながら呟いた。「ごめん本当にごめん普通の人間なのに巻き込んじゃって。」「うんそうだね。・・・えっ!普通の人間?魔術師だと思ってたんじゃないの?」「あ。あのね実は、僕は15歳になったらどこかに冒険をしないといけなくてそれで心細かったから君と冒険したかったんだ。」そうかそうだったんだ。
私が頼られたことは喜ぶことなんだね。私が中二病のふりをしていたのは無駄だったんだー。
よしこれから帰れるように努力しないと。
「で、帰るためにはどうすればいいの?」「それが帰れるかどうかもわかってないんだよね。」まあこれから頑張るしかないよね。
寝転んで見た空は様々な星が光り輝いていた。
全ての星が生きているのだろう。心を持っていて心臓が今も動いているだろう。
私とコロッケがいなくなった星も存在しているのかな。
三章 美少女魔術師春香の目覚め
新しい朝が来た。結局私たちは野宿をしていました。小鳥のさえずり、朝焼け
そして太陽の眩しさで起きた朝は言い表すことのできないほどの爽やかさでした。
まだ街は静まり返っており、人々は起きていないようだった。
さて今日は何をしようかなと思った時異変に気付いた。「コロッケがいない!」
どうしてだろう。もしかすると元の場所にこっそりと帰ったのかもしれない。いやそれはないはずだ、帰ること自体できないからだ。「おーい。コロッケー。」
「た、助けてー。」「こっコロッケー。」「助けてくれこの魔物に喰われる。」「でも私、どうすればいいの。」こんな動物は見たことがなかった。体長4mはあろうかという胴体に緩やかな曲線を描いた長方形の頭がついていて、目と口があって、
鋭い牙。とても近づけるようなものではない。
するとその時、コロッケがこっちに何かを投げて来た。「これ何?」「それは剣と魔法の書物だ」コロッケが言うには剣を持って魔物を切れとのことだった。
「大丈夫だ。その本も持って助走をかけてとべーーー。」「わかった。いっけーコロッケを離せー」グサッグシューーーコロッケが飛んで来た。私はなんとか受け止めることができた。おっ重い〜機会がなかったから今までわからなかったけれどコロッケは重かった。命の重さとでも言おうか、それともただ重いだけなのだろうか。
しかしこの重さは大切な重さなのには違いないだろう。ただしまだ、喜んでいる場合ではなかった。私は気付いてはいなかったが攻撃をしようと魔物はしていた。
そして奴は破裂音とともに何もかもを燃やすであろう炎を吹き出した。
「あぶなーい。」私は炎に手を伸ばした。
ドゥオオーーン
「これは結界か」「結界?」「そう結界だ。これは選ばれしものしか使うことのできない必要な時にしか使うことのできない結界だ。これならあの技もできるだろう」
・・・「わかったわ。よしいけー、イド・マグナブレイクー」燃え盛る火の玉が、
無数に空から音速で降って来た。魔物は焼き尽くされ見るも無残な姿へと化した。
「春香様、あなたは選ばれし者です。これから災難が起こるかもしれないですが頑張ってください。」「わかってるって」私は魔物のツノを軽く撫でた。そして、
家に帰りたいな。
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