食事の友として
山葵
第1話 プロローグ
「今こそ、我が右手に宿りし魔力を解放する時!」・・・
私はいわゆる中二病だ。みんなはまたか、と言いたそうに冷たい目で見ている。
その視線が痛くないといえば嘘になるけど。でも、やめることはしない。
私は続けなければいけない。
「よしもう帰るわ。」「私の足の細胞よ。私の力を使い、神速の走りを。」
中二病・・・しかたない。
私は元からこんなふうではなかった。当たり前だと思うけど私は普通の人間、
普通の中三生だ。あと三ヶ月で受験だ。みんなは勉強しているのかな?私も勉強
しないと!「戻ったわ。闇の帝国MyHomeへ。」「おかえりーはるちゃん。」
「ちょっとまって。私の事は美少女魔術師春香様でしょ。」この子は百合香、
可愛い妹。家族の前では中二病を隠している人がいるけど私は違う。
そうだ、ここで秘密を明かそう。「おかえりー。美少女魔術師春香様。」
そうこの子が私が中二病になるきっかけ。この子は40cmぐらいしかないけれど、
これは仮の姿で本当は1m80cmもある魔術師だ。名はコロッケ。実は、私が
コロッケを欲しいと言ってしまったせいでこの子が来た。コロッケが欲しいと言った人がいないのが不思議だ。それで私が魔術師だと思い込んで違ったら殺すとかいうから、仕方なくやっているの。最近自分が好きな人にも冷たい目で見られる。
これは悲しい。もし今告白したら間違いなく睨まれるか、キモっ!!!と
言われるはずだ。
「あ!」
「わっ!何!!」「あああーーー」「どうしたの?コロッケ!」
「いい忘れていた!」「何を?」『〜〜〜〜〜〜〜』「え!」 マジで!
今聞いた話は・・・なんか私の常識が覆るようなことで、地球が鉄棒する
よりも、
びっくりするようなことで、コロッケと出会わなければよかったと思うこと
だった。
「異世界へ行こう。」「え!じょ、じょうだん・・だよね?」「本当!
でもいつでも帰れるから。」「えっ、ま、まあ・・・ならわかった。」
「じゃ今から☆」
「え、えっ、ちょっとまってー」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その時、金色の鉛筆のようにいや、金閣のように光り輝く扉が現れ、私と
コロッケは
その中に吸い込まれていく。「キャーーー」・・・・・・
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