セイント☆フェアリーin場末の居酒屋
セイントフェアリーこと揚羽 舞。
新体操部兼、ヒーロー部。
青髪のリボンでくくったお下げとカチューシャを身に着けた男勝りな女の子。スタイルもとてもよい。
格闘技もできてぶっちゃけ新体操部よりもそっちの方面の方が優れている女の子です。
女子にも男子にも人気があり、さらには腐れ縁の幼馴染は悪の組織部部長で天村財閥の御曹司で人生勝ち組です。
それでも不満があるのか時折女子高生の身分で天照学園にある昭和風な雰囲気の居酒屋に足を運んでいます。
店主の天照学園の影の支配者、紅官女――着物姿の妙齢の綺麗な黒髪の女性は「はぁ」とカウンター席に座る揚羽 舞を見てこう言います。
「お前さんが小学生の時から思ったけど、どうしてこの店に通うのかね。しかもまだ日が昇っている時間に」
「いいじゃない。私だって色々と溜め込んでるのよ」
「女子高生と言うより、枯れたOLみたいだよアンタ……このセリフも何度目かねぇ。それで悩みはなんだい?」
とにかく紅官女は本題に入ります。
「私長いことセイントフェアリーやってるけど、何時になったら引退出来るのかなと不安に思って」
「セイントフェアリー小学生の頃から続けてるんだろ」
「うん。じゃあ止めろよとか言われそうだけど――何度か考えた事あるけど、中々自分でも踏ん切りつかないのよ」
揚羽 舞さんは小学生の頃から変身ヒロインやってます。
そうして中々止められなくて何時の間にか高校2年生になってまでやってます。
それもこれも全部、変身アイテム作った天村 志郎さんが変態だからです。
それに付き合う揚羽 舞も相当変態です。
「いっそ宮園嬢ちゃんに相談したらどうだい?」
宮園 恵理。
この世界線のヒーローロードでも変わらずハードな設定が採用されている可哀想な女の子。
だけど男の娘を嫁に出来て口から砂糖出る勢いのイチャラブ生活送って「お前達なんで子供まだ出来ないの?」みたいな生活しています。
変身ヒロイン以前に物語のヒロインとして何か色々と終わってます。
「えーでも恵理さん、アウティエルでの姿で稜の奴とやりまくってるらしいし・・・・・・私も何時かするのかな」
「話題変わってるよ――」
揚羽 舞さんも中々に調教が進行しているようです。
「てか宮園の嬢ちゃんの夜の営み事情とかよく知ってるね」
「まあね。そう言う話題で盛り上がる時とかあって――」
「ちょっと考えた方が良いと思うよ」
学園の裏の支配者、紅官女さんはどん引きしながら注意しました。
どんな会話しているのかと想像するだけでも身震いしているようです。
「うん、気持ちは分かるわよ。だけど行き着く先はそうなると思うのよ私」
「言わんとしている事は分かるけど自分の年齢考えてくれ。まだ十七歳だろ」
「まだ十七歳言うけど、もう少ししたらあっと言う間に二十代じゃない。男女の恋愛って言うのは大体十五歳とか十八歳とかを境に変わっていく物らしいわよ?」
「それ誰から教えてもらった?」
「リンディさんと嵐山さんから」
「あの二人か・・・・・・」
リンディ・ホワイト。元女子プロチャンピオン。現職女医。
嵐山 蘭子。教師。ヒーロー部顧問。
二人ともこの居酒屋の常連です。
今度この居酒屋に面出した時、注意しておこうと思いました。
「まあ話は戻すけど、今セイントフェアリーは部活の一貫で続けてるし、高三までが流石に限度かしらね~」
「まあそれが無難だろうな」
と、舞は結論を出せたようです。
それにしても今回は色々と心臓に悪い話題だったと紅 官女は思います。
特に宮園 恵理はこの世界線では相当変態です。
そのドスケベ度を例えるなら薄い本の1pの一コマ目でエロシーンに突入出来るレベルだと言えばお分かりでしょうか。
正義の変身ヒロイン以前に女性キャラとして色々と終わってます。
翌日、そのアウティエルこと宮園 恵理がこの居酒屋に来て倉崎 稜とノロケ話をしまくりに来て紅 官女は口から砂糖吐きそうになるなど、この時思いもしませんでした。
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