コメント失礼します。
日常に隠された奇跡と驚異の瞬間が、この章には息づいています。
生け垣から現れた真っ黒な影が「おはようございます」と挨拶するシーンは、現実と幻想が織り成す独特の世界を創り出しています。
甘利さんと宇山氏の会話は、人間の欲望と好奇心、そしてそれらが開く未知の可能性へと思いを馳せさせるのです。この物語の持つ、唯一無二の魅力には、心から引き込まれます。ありがとうございました。
作者からの返信
日常に何食わぬ顔でまぎれ込んだ不思議な出来事を、普通に受け流す登場人物たち。そんな話を読んだ方たちに、奇妙な空気感を感じてもらえたらいいなぁ、という思いでこのシリーズを書いています。ちょっとユーモラスな感じもまじえたく。過分な言葉をいただきました。お読みいただき、そして深く読み入っていただき、ありがとうございました。
ああ、このお話もよかったなあ。飄々としてとぼけた味が@sakamonoさんテイストです。珍味ってこういう風に書かれると、何かこう異世界の入り口みたいに思えてきますね。ふだんは食べることなど考えないものの先に知らない世界が広がっている、みたいな。
虫は食べたくないんですけど、花の蜜は吸います。椿は試したことないです。でもあれ、たしかに小さいひとが出てきてもおかしくなさそうなサイズですよね。このひとたち、すごくよかったなあ。ほんとにいそう。後で探してみよう。そして最後の一文に吹きました。@sakamonoさんってば期待を裏切らない食いしん坊さんだ!! って笑。おごちそうさまでした。
作者からの返信
その発想はありませんでした。珍味が異世界の入り口……それもアリかもしれません。えっ、こんなもの食べるの?! という状況が見る世界を一変させそうで。食べ物を核に据えた物語を考えるのもおもしろそうです。最近、昆虫食も注目されているみたいですが、私も食べたことはありません。エビやカニの仲間だと思えば(仲間じゃありません)食べられなくもないかな(笑)。お読みいただき、ありがとうございました。
甘利さん…((笑))今回、甘利さんの人柄がよく出てました。居ますね、こう、ちょっとやそっとの事で驚かない人生極めた感あるマダム。
宇山さんもそうですが、知り合いに居そうっていう人物描写、人の持つ雰囲気を出すのも本当に上手いですね。とても勉強になります!
そして、主人公の不思議は不思議で置いといて。あ、そういえば。って切り返しちゃう感じがとても好きです(^^)
作者からの返信
しっかり者だけど、どこか浮世離れした感のある甘利さんと、胡散臭く山師っぽい宇山氏、という取り合わせをおもしろく描けたらなあ、という思いがありました。表面的には互いに素っ気ないけれど、どこか通じ合うところがあるような、そんな描写をしたいのですが、なかなかに難しい。お読みいただき、ありがとうございました。
それと、素晴らしいレビューまでいただいて、大変感謝です!
コメント失礼いたします。
しゃべるどころか、鳴き声をあげるだけでも、踊り食いはちょっと気が引けますね。
魚とかの踊り食いも、魚は鳴き声をださないから、ありなんだと思います。鳴き声をあげたら食べれない・・・
でも、あれですね、安定の@sakamonoさんクオリティーですね。冒頭から引きこむ感じもうまいし、勉強になります。
現実離れしたお話なのに、実際にどこかで起こっていそうな、そういうリアルな感じも、見習いたいです。
>「子供の頃やらなかった? 山蟻を捕まえてお尻から蜜を吸うの」
確かにツツジを吸うのとはレベルが違いますね。生き物のお尻から出るものは、蜜とは違うものような気がしますもんね。
それを吸うのは、食に探求心のある強者です。笑
作者からの返信
すっかり忘れていたのですがコメントを拝見して、昔、シロウオの踊り食いをしたことがあったなあ、と思い出しました。たまたま流れで食すことになったのですが、あまりいい気持ちはしませんでした。山蟻をそのまま食べるのは、さらにキツそうです(笑)。甘いものは貴重でしたから、昔なら蜜ぐらいは吸ってもいいかもしれません。お読みいただき、過分なお言葉まで、ありがとうございました。
こんにちは。コメント失礼します。
薄闇に際立つ椿の描写にうっとりしました。椿って、あれだけ派手に咲いているのに香りがしないように思ってまして、でも、確かに蜜はありそうですね。灯りが燈るようにポツポツと咲いている様が、とても美しく感じました。
いつもながら、主人公の飄々とした空気感が心地良いです。噛み締めるように読ませていただきました。素敵なお話をありがとうございました!(この場合は「蟻が十」かなぁ……)
作者からの返信
椿は花びらを散らすのでなく、花が首から落ちるので縁起が悪い、などと言われたりもするそうです。そんな妖しい雰囲気を描写したかったので、うれしい言葉をいただきました。で、そんなことを書いているうちに、その花の中に生息する生き物がいたら……などという発想が出てきて、こんな話が出来上がりました。コメントの最後にオチまでつけていただいて(笑)。お読みいただき、ありがとうございました。
椿の味なのかなと感じていたら五平餅。人それぞれの感性があることを諭してくれる綴りっぷりに、今回も優しい溜息が漏れてきます。考えてみたら、椿の味すら分からないという(笑) 「珍味っていうのは、それだけで珍重されるもの」というのも大いに頷けます。蟻の尻から溢れる蜜の味、なかなか興味深いです☆
とても面白かったです★★★
作者からの返信
うちの近くに赤い花がたくさん咲いていて、それを山茶花だと思っていたのですが、調べてみると藪椿みたいでした。藪椿の方が蕊が大きくて、中に何かが入っていそうな気がします(笑)。その椿の生け垣の前を、夜、会社帰りに通りかかるのですが、何か幻想的な美しさが感じられて、そしてこんな話が出来上がりました。あまり美しい感じはありませんが(笑)。私も椿の蜜はなめたことはありません。お読みいただき、ありがとうございました。
椿の、首からぽてりと落ちる様を思い出して、どきっとしました。思えば大胆な散り方をする花ですよね。
その描写に惹かれているうちに、おもむろにでてきた山蟻。なんだかちょっとコミカルで不思議で、実際に出会ってしまいそうな気すらしました。
踊り食いはやっぱり気が引けちゃいますよねえ。
作者からの返信
ぽてっと落ちて、根元にたくさん散らばっていたりしますよね。まるで産み落とされた卵みたい……そんなことはないかな(笑)。不思議な出来事を書くと、どちらかというと不気味なホラーっぽい作品になりがちだと思うので、ユーモラスな感じにしたいと思っています。たまにはシリアスな話も書いてみたいと思うのですが、なかなかできません。そしてやっぱり踊り食いは、食のマニアの方がやることですね! お読みいただき、ありがとうございました。