茜の音
「お祖父ちゃん、何してるの?」
白地に赤い水玉のワンピースを着た孫娘が尋ねる。
「夕焼けが綺麗だから見てた」
祖父の腕が抱き上げる。
「お祖父ちゃん、昔、南の島に兵隊で行ったんだ。その時は椰子の木蔭から日が昇る方が日本だって眺めてたんだよ」
柿の木の向こうに茜色の日が沈もうとしている。
*水面に投げた言葉@お題配布 @mizutamari_Ss03さんの「茜の音」からの創作です。
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