闇の中の光
「ご存知でしょう、私はもう醜くなってしまいました」
これで何度目かと思いながら、衝立越しに用意した言葉を続ける。
「愛しているなら、美しかった頃の私だけを覚えていて下さい」
「ずっと覚えた上で、貴女に添いたいのです」
あの人の穏やかな声は続けた。
「私の目は、もう潰しました」
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