続・タビーの災難
〜〜〜〜
「みんなぁー……どこ行っちゃったんだよぉ……ぐす……」
所変わり、こちらはほとんどの人やフレンズ達が避難を終え、喧騒さがぱったりと消え失せてしまったじゃんぐるエリア。
木の根に出来た丁度いい大きさの穴の中でぐっすりと昼寝をしていたタスマニアデビルのタビーは、避難勧告を聞き逃してパーク内で何が起きているのかを理解できていないまま独りジャングルをさまよっていた。
「何で誰もいないんだよぉ……ひとりぼっちはやだよぉ……」
タビーは顔見知りのフレンズがどこかにいないか探し続けるも、人影一つ見当たらないジャングルですすり泣きながら歩き続ける事しかできずにいた。
と、その時。涙で霞む視界の中で、遠くの整えられた道を何かがふらふらと歩いているのが見えた。
ハッと目を見開いたタビーは涙を腕で荒っぽく拭い取ると、その人影に向かって走り出す。
「オ、オビー……じゃなくて、オーストラリアデビル!オーストラリアデビルなんだろ!?」
その人影が自分と一番親しいフレンズであるオーストラリアデビルに似ているかと言われればそうでもない。むしろ彼女よりもずっと背が高く、見た目もどこか猫背気味で腕もぶらぶらと宙吊りにされた縄のように力なく垂れ下がっており、ハッキリ言ってその風貌は不気味そのものだった。
しかし、ようやく孤独から解放される事への嬉しさから、そんな事などどうでもよくなっていたタビーは、その人影との距離をどんどん縮めていく。
あれはきっとオビーだ。自分がいない事に気付いて探しに来てくれたに違いない。
もしもオビーでなかったにしても、人がいる所を一緒に探してくれるはずだ。
そんな危うすぎる安堵感に支配されていたタビーは、ついにその人影の背後にまで辿り着く。
「 」
案の定、ソレはオビーではなかった。
どこか男性的な身体つきで、しかし全体的に丸みのあるどこか無機質な風貌。そして、フレンズであろうが人であろうが身に纏っているはずの衣服がなく、しかし裸体と言うにはあまりにものっぺりとし過ぎている体格。
その思考が異変に気付き始 めようとした時 に は
「え……?」
「 へ ひ
い iひ
ひぁへへへへはひャひゃひゃはははうふふアははははひひひひひ比ひひひひひ火ひひひ日いぃひひひひひひひああああぁあぁaぁぁあははハふはひひゃひゃhyaひゃひゃほほふふ腐ふほへへへはははははははははははははははhaははははははははははははははははははははははは歯ははハハハハハハ」
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