ところで:飴ちゃんの行方

「パフィン!!」

「はーい!パフィンちゃんでーす!」

「飴ちゃんを落としまくってるでち!どうしてくれるでち!」

「ああっ!?パフィンちゃんの飴ちゃんが!」

「ジョフの飴ちゃんでもあるでちぃ!!全部で何個あるでちぃ!!でっぢい゛い゛い゛い゛!!!!」

「だ、大丈夫です!パフィンちゃんがぜんぶ集めるので!」

「ジョフの飴ちゃんも落ちちゃったでち……ジョフも集めるの手伝うでち」

「ありがとうございまーす!」

「ところでパフィン」

「何ですかー?」

「けっきょく飴ちゃんってぜんぶで何個あるんでち?」

「えっとー、41個あってー、そこからおじさんからまたもらってー……あれ?」

「……パフィン?」

「あれ?あれあれ?」

「パフィン!お前まさか……!」

「わ、忘れてなんかないです!何個もらったか思い出せないだけです!」

「それを忘れたって言うんでちー!!どうするんでちか!半分こにできなくなるでち!」

「と、とにかく飴ちゃんをひろいます!ひろってるうちに思い出せるかもしれません!」

「んもー!!」


________


「……?」

「どうしました?」

「あ、いや……今、二人の声がしたような……」

「……もしかすると、飴の数を忘れちゃってケンカしてるのかもしれませんね」

「あちゃー……たくさんあげすぎちゃいましたかね……」

「ごめんなさい。本当にケンカしていたら止めないといけないんで、少し急いでもいいでしょうか?」

「ええ、大丈夫です。急いで戻りましょう」

「すいません、終始振り回すような感じになっちゃって……」

「いえいえ。子供が元気なのはいい事ですから」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る