再開する前に:あなざー休憩すとーりー

「……すぅ……すぅ……」

「あ、ナマケモノ。また寝てるんだ」

「ていうかこの子、何でこんな雪の中で寝てるの!?凍えちゃうわ!」

「ギンギツネ、運んで」

「またあなたはそうやって……よいしょっと。あら、意外と軽い……」

「ギンギツネ、ちょっと太ったもんね」

「ふ、太ってないわよ!」


________


「ふぅ……とりあえず中に運び込んだけど……」

「からだ、冷たいよ。温泉に入れてあげようよ」

「そうね。このままだと風邪ひいちゃうわ」

「すぅ……すぅ……ん〜……」

「服、自分で脱がないのかな」

「この状況でも寝てるなんて、ある意味すごいわね……脱がせてあげましょう」

「うわぁ、服だぼだぼ……すごいくせっ毛」

「……あら、これってジャパリコイン?何枚か持ってるみたいだけど、何で……」


________


「じゃ、中に入れてあげるわよ。ゆっくり入れ……」

「えいっ」

「ち、ちょっと!?」

「…………ごぶぉっほほぉ!?」

「あ、ようやく起きた」

「そりゃお湯の中に投げ入れられたら誰だって驚くわよ……」

「…………あれ?キタキツネとギンギツネ……」

「おはよう、ナマケモノ」

「あなた、一体何であんな雪の中で寝ていたの?下手したら死んじゃってたわよ」

「……そっかぁ……二人がいるって事はぁ、ここ温泉なんだぁ……やっと着いたぁ……」

「やっとって、あなたここに来ようとしていたの?」

「うん……あったかい温泉に浸かってぇ、のんびり怠けてみたかったからぁ……」

「待ってたよよよ……」

「あら、カピバラ。いつの間に……」

「ナマケモノに温泉を教えたのは私なんだよよよ……でも一人だけで来たのはおかしいねねね……」

「え?どういう事?」

「ホッキョクグマが見回りをしてるから、温泉宿まで案内してもらうように伝えたんだよよよ……会わなかったのかななな……」

「あー……早く温泉に入りたくてぇ、うっかり忘れちゃってたなぁ……」

「忘れたってあなた、あのまま私達が通りかからなかったらどうなってたか……」

「ねえナマケモノ、後でゲームしない?」

「げーむぅ……?」

「キタキツネがやってる遊びだよよよ……すぐ寝ちゃうナマケモノには難しいかもねねね……」

「んもう、まだ話の途中なのに……まあいいわ。今はゆっくり体を温めていきなさ……」

「ゴボゴボボボ…………」

「溺れながら寝てる……」

「こんな所で寝ちゃダメでしょ!早く上げないと!」

「噂以上のぐーたらっぷりだねねね……」

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