第70話 行動。

 クーヤン作戦のおかげで、ヤートン村にすんなり入ることが出来た。


村長「何もない村ですが、ゆっくり休んでいって下さい」


サリー「ありがとうございます。明日の朝までご迷惑をおかけするので、何か手伝う事はありますか?」


村長「猪等を頂いておるので、お気になさらず。」


 夜通し走って来たため、夕方まで寝ることにした。夜は町の人と宴会、そこでこの辺の情報をえる。そうやって村から村を移動して、待ち合わせの場所へ向かう。

 この時、クーヤンがいれば、間違いなく一人の少女を仲間に入れていたに違いない。


 一方その頃デスタ街では、すべての中立派貴族が中立領土に行く事を知った、貴族派や王族派の貴族に、一緒に連れていってくれと言われ対応におわれている。

 さすがに全員を連れて行くのにはリスクがある。一番の懸念はスパイだ。


アカメ「中立派の領土に入った近くの町までなら良いのではないですか?」


ボーノ男爵「それを納得して貰うには…」


アカメ「それではリゾート地でもある、ハーヤ街ならどうでしょう?」


ボーノ男爵「やはり妥協点はそこしかないですね。」


 ハーヤ街は海岸に近く、温泉などもあるため、貴族達にとってプライベートで訪れる街である。

 まずは、中立派の中心人物ジャキー伯爵に早馬で現状の情報を送る。

 

アカメ「エリーナ達はツインエンジェルと合流して別ルートで向かってくれ」


エリーナ「わかったわ。」


 アカメから詳細な地図を受け取りさっそく移動を開始する。


 時は遡り、クーヤンは竜球王国を旅して周り、少しづつ力をつけている。

 まず始めにドワーフの住む島へ向かい、酒に強くなった!え?どうでも良いって?

 ドワーフにとって飲める人間って大事みたいだよ-。その証拠に、武器を作って貰ったんだから、世界最高峰の青竜刀と涯角槍の二つ。


青竜刀…竜の素材とサファイアを使用して作った刀。


涯角槍…ユニコーンの角を使用して作られた槍。


 他にも手裏剣や籠手など作って貰ったが、この二つは別格だ。


 現在は、北部に住むエルフの森へ向かっている。


 

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