第66話 この世界について

 エウリュアレー、セイレーン、ドワーフ、竜姫、この四人と飲みながら話しをしている時に、周りが余興を始めた。なんと、ブレイクダンスやエイサー、そして歌だ。

 余興を見ながら四人の事、この世界の事を語られた。


 昔は、神の使い・人・動物の三種族だった。エウリュアレーとセレナは神の使い、ティンは神の使いと人のハーフ、ドラムは天使ルシファーと人のハーフ。


 千年前、この世界を見守っていた天使ルシファーが異世界から一人の青年を移転させた。それがティンの父親でもある沖縄人だ。

 その人は性欲が強く、神の使い、人、動物関係なしに子供を作った。神の使いでも合ったデルピュネ(竜の化身)とその人の間に五つの卵が生まれた。その一つがティン、その他の四つからは、水竜、火竜、土竜、光竜が生まれた。ティンは世界で一人だけ人の姿をした竜人族だ。

 

 エウリュアレーと出来た子供はヘビ族、セレナとの子供が人魚となり、動物は、四百年生きると化身に変わり、その化身と子供を作ったのが○○族となった。最初の頃はティンの父親だけだったが、徐々に他の人族も他族と子を作るようになり、多種多様の種族が増えた。

 

 最初の頃は楽しく平和な世界だったのが、人族が他族(人族にないスキル)を恐れはじめてから、徐々に変わって行った。ルシファーから教えられた奴隷術を使用して多種族を操るようになり、およそ四百年前に人族を率いて他族を滅ぼそうと企み始めた堕天使ルシファーをデルピュネ率いる神の使い達が激闘の末歌国の山へ封印し、今ではセレナ達セイレーンや人魚が守っている。

(だから人族は歌国に踏み入れる事が出来ないのか)

 聖教和国はルシファーを崇める人達の集団で、今でも封印をとく方法などを探している。

 

 因みに魔物は、デルピュネとルシファーの三日三晩続いた戦いの魔力にあてられた動物達が次々に魔物化したものやルシファーが召喚した魔族との子など。


 デルピュネは最初に異世界の子を授かった積を取るため、この国の周りに結界をはったのち、自らの命をたった。

 酔っぱらいの会話だった為ところどころ話が飛んだりしたが、ざっくり言えばこんなかんじだ。


「観光におすすめはあるか?」


ティン「ここから少し離れた場所にドラムの納めてるドワーフ島や北部に住むエルフを訪ねるのもいいわね。武術を学ぶならここに滞在するのも悪くないわよ。」


ドラム「歓迎するぜ。」


セレナ「私の国にも招待するわ。この国の観光が終わったら訪ねるといいわ。」


 竜球王国はこの大きい島以外に小さい島が多々あるようだ。大きい島は北部、中部、南部に別れている。

 珠里城は南部にあり、北部に行くにつれて森となっている。

 話しがある程度落ち着いた頃、後から来た人達が挨拶がてら酒を注ぎに来た。最初より遥かに多い。ざっと五百‼‼半分ぐらい相手にしたところで意識を失ってしまった。この国の人達と飲むのは怖い。

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