第64話 珠里城

 珠里城に着いて三人とも安堵の息をした。


「あんな巨大なとーびーらが出て来るとは恐ろしい」


メルナ「初めて見ました。」


ナナセ「私も」


 どうやら中華国にはいないようだ。それにしても、初めて見た人に、恐れ、嫌われるとは、さすがGだ。←好きな方いたらすいません。


「城を出て1時間しかたってない。残りの時間なにしよう。」


 時間潰しを考えていると、漂流流しをされて生きていた者達が訪ねてきた。


ラーク「すいません。クーヤンですか?私はラークと言います。」


「そうですが、何かようですか?」


 四十ぐらいの人の良さそうな人が話しかけて来た。


ラーク「私達は一年前ぐらいに、漂流流しにされて、運良くここで助かり生活してます。良かったらお話を出来ないですか?」


 それから夕方まで、ラーク達と世間話や情報交換を行った。

 どうやら漂流流しに合った者同士が一つの村を作っており、46人「平民11人、貴族娘35人」で、生活をしている。

 この国特有の生物は、巨大とーびーら以外に、ワングース、竜球イモリ、ヤンバルクイナ、キジムナ等がいる。エウリュアレーと言う。ヘビ族の母もいるそうだ。


ワングース・・・巨大とーびーら討伐に歌国から連れてきたが、ヤンバルクイナなどこの国特有の生物に被害を与える為に、今では討伐対象になっている。


竜球イモリ・・・再生能力が高く、手足を失っても再生する。

 その為、この国では四岐を失った人達の直す薬となっている。ラーク達、漂流流しに合った人達はそれを一カ月~三カ月程飲んで直したようだ。。華国にある万能薬B以下、万能薬C以上ってところかな?


ヤンバルクイナ・・・この国では外敵がいなかった為に飛べなくなった鳥。今ではワングースに捕食されているために、数を減らしている。


キジムナ・・・精霊の仲間。夜な夜なイタズラをする。


エウリュアレー・・・小さな洞窟で、ひっそり暮らしているようだ。竜姫としか会わない為に謎に包まれている。


 ラークは平民で、妻をカナータ伯爵に奪われかけたとき、何とか逃がしたが、自分は捕まりそのまま漂流流しに合ったそうだ。息子が一人いてゴンって名前。


 貴族娘達は、貴族派、中立派、王族派関係なしにいる。やはりカナータ伯爵の餌食になった者達ばかりだ。

 ここの生活に不満なく暮らしているが、唯一巨大とーびーらだけはうけつけないらしい。逆にうけつける人がいるなら是非会いたいね。


メイド「クーヤン様、飲み会の席が出来ました。こちらへ。」


 メイドに案内されて、驚愕した。百人はいる。


 

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る