第60話 暗転からの
ボーノ男爵との依頼も終えたその夜にツヴァイヘンダーと接触をする。
アカメ「約束通り狐族10人」
「こちらも約束通り万能薬B2つと万能薬C5個」
アカメ「ありがとう。」
「奴隷達を頼む。シシリーはボーノ男爵を仲介役に親に会う話がある。」
アカメ「それはないわ。ボーノ男爵もツヴァイヘンダーの協力者なの。情報では、娘を会わせたところ、カナータ伯爵に売られるだけね。」
「なるほど、なら、後は任せていいか?」
アカメ「ええ。これからどうするの?」
「別の国を放浪するよ。」
翌朝、狐族に変幻して貰い、街を出る。その後、森で分かれて一人でラピタ町へ向かう。その途中で、デスストーカーと遭遇、瞬足を使い一気に葬る。倒した際に尻尾の先端がかすり、毒が回る。慌てて万能薬を使用したが、Dランク以上を奴隷達に渡してた為、Eランクしかない。
そのまま意識がなくなり、気づいた時には女性二人と舟の上にいた。
娘「気付きましたか?大丈夫ですか?」
身体が重い。潮の香りがする。
「あぁ。海の上か。」
娘「はい。」
時は遡る。道端に倒れている俺の場所を、カナータ伯爵一行が通る。その時に荷物の中からギルドカードを見て、一連の流れを知ったカナータ伯爵が、玩具に飽きた貴族の娘二人と一緒に漂流流ししたようだ。
二人の身体を見ると相変わらず外道だと思う。一人は両足がなく、顔に火傷を負っている。もう一人は両腕がなく、片目を潰されている。
因みに俺の両足もない。
「どれぐらい海を彷徨っている?」
娘「海に放り込まれて3時間程です。」
「海に魔物はいないのか?」
娘「いますが、トライアングル・ドラゴンと言われている海域は極端に魔物が少ないです。」
希に生きた者が戻って来たときに、ドラゴンを見たって証言からその様に呼ばれている。幸い異空間ボックスを奪われてなかった為、食事に困ることなく2日ほどたったとき、水中からドラゴンが現れた。娘二人は青ざめ、そのまま意識を失った。
水竜「お主から懐かしい匂いがする。何者だ。」
「人の言葉を話せるのか。」
水竜「儂の質問に答えぬか。」
「何者と言われても人だけど?」
水竜「この世界の人ではなかろう。」
「…」
目を開き無言になる。数秒後、船事竜の口の中へ…。
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