第51話 別れ。
翌朝、村全体からの見送りだ。元騎士達の奴隷解除を行い。アーサに預けていたレッドウルフを返して貰えず・・・どうやら、アーサに懐いてしまったようだ。
仕方なく、村に置いていく予定の馬車を1台受け取り旅立つ。
村から俺たちが見えなくなるまでの間、住民が手を振り続けている。
馬車の操縦が唯一出来るリリーアに操縦を頼み。ナーミ、サン、テッサは馬車の左右後ろからついてゆく。残りは、馬車の中だ。
「今後は俺の奴隷として生きて貰う。それに不満はないな。」
四人ともが頷く、
「よし、これはBランクの万能薬だ。」
エリーナにも渡し、全員に飲んで貰う。元に戻るこを諦めていたのが、まさか直るとは思わず、涙を流しながら感謝をしてきた。落ち着きを取り戻すのを待ってから、話しかける。
「エリーナの両親の情報を求める為に王族派の貴族が多いと聞いたデスタ街を目指す。」
シシリー「デスタ街には、私の両親がいます。無事なのをお伝えしたいのですが、」
「構わない。もし戻りたいならそうしてくれても良い。」
シシリー「エッ?」
困惑顔をしたシシリーに、イヤ、4人に話す。
「むしろ旅するのに邪魔でしかない。それなら戻って貰う方がありがたい、だが、カナータ・ウーユに見つかる可能性が高まる事を理解した上と、俺の情報を漏らさない事が条件になる。」
後半は奴隷契約をしている以上心配はしてないが、念の為言う。
シシリー「屋敷にいては父様にも母様にもご迷惑をお掛けしてしまうので、父様と母様と話した上で決めますわ。」
レーナ&サーナ「私達は戻りたいですわ。けど、屋敷は遥か遠いわ。」
レレイ「私は、旅を一緒に続けたいわね。」
全員の意見を聞いた後、全員を脱がせて、背中に手を当てる。背中にある奴隷門を体内に入れる為だ。
これで見た目は奴隷ではなくなった。
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