第50話 ボコ村で滞在。

 ボコ村の前につくと、村の警護してる人が俺に気付き、急いで村長を呼びに行く。


 村長「お疲れ様、どうぞこちらへ、他の方達もお待ちしております。」


「ありがとうございます。」


 村長に新たに7人ここに住むことを伝え、馬車に乗せてある食材を渡し、村唯一のお店に服や靴などを渡す。


 その後ツインエンジェルとエリーナの所へ行き、話しをする。ツインエンジェルにはフラッシュ町に戻れば面倒になる事を伝え。

 エリーナには明日町を出ることを伝える。


「双璧の刀、疾風の卵には、約束通り馬車1台づつと10銀貨を、報酬として渡す。」


双璧の刀&疾風の卵「ありがとうございます」


「そこでだ、追加依頼で、一ヶ月程ここの村の防壁作りを頼みたいのだが、依頼料は20銀貨。」


双璧の刀&疾風の卵「喜んで。」


 一ヶ月も拘束されて、20銀貨は安すぎる。それでも引き受けてくれたのは、最初の依頼で、貰いすぎてるからだろう。それとツインエンジェルがいるのも大きい。カナータ・ウーユとのトラブルを避ける為に一ヶ月程ここに滞在するそうだ。


「アイリ模擬戦をお願い出来るか?」


アイリ「いいわよ。」


 お互い距離を取る、獲物の長い俺が先に仕掛ける。それを払いのけ、懐へ潜り込まれ呆気なく敗北。次にサリーと模擬戦を行う。対峙してすぐに、降参。スキがない。

 この2人Bランクに近い腕になっている。

最後にエリーナ、こっちがどんなに攻撃をしても上手くかわされる、暫くして心が折れて

敗北。

 

「ありがとう。」


 わかった事が一つある。俺は弱い。部活一筋だった俺だが、周りの友達が異世界のアニメや漫画にはまっていたから、少しは知識があった。異世界行く=チート。

 だが、残念ながらアニメや漫画じゃない。現実だ。努力しないものは報われない。

 とりあえず現実を受け入れて、今の俺は冒険者Dぐらい。ならば、


「ジャン手合わせお願い。」


ジャン「いいぜ。」


 対峙して、先に仕掛ける、ジャンはなんとか受けきるも、反撃は出来ない。

 続けて突くも楯に塞がれる。そこに、一歩踏み込まれ剣がせまってくる。それを交わして一歩下がったとこで、模擬戦を終える。


「ありがとう。」


ジャン「こっちこそ。」


 やはり俺の腕はDランクか、模擬戦も終わり夜の宴の準備をする。

 明日旅立つ事を知った村長の粋な計らいだ。


村長「ありがとうございます。」


「こちらこそ、」


村長「今後はどちらへいかれますか?」


「とりあえず、岩山の反対のまちへ。」


村長「王族派の貴族が多い場所ですね。気をつけて下さい。」


「忠告ありがとう。」


サリー「模擬戦の時、手を抜いたでしょ?」


「そんなことない。」


サリー「でも、一瞬で間合いを詰めれば、」


「純粋に腕だけを見たかったからな。」


サリー「なるほどね。」


 こうして、暫く会話をした後宴は終わった。







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