第49話 旅立ち
朝を迎え、9:30ティーダ食堂で注文を受け取り、路地裏にこっそり入り異空間ボックスへ。その後、門前へ行く。
「これからボコ村へ行く。」
テッサが前へ、後ろに馬車、左右に俺とナーミ、後方は元騎士とサン。の陣形を取る。
1日目、何事もなく目的地へ着いたが、その日の夜営で、ジャグリオンに襲われた。
木の上からの襲撃だった為に気付くのが遅れたが、幸にも2人が怪我を負った以外に、負傷者はいない。なんとか撃退は出来たが、さすがランクBのモンスターだ。これはテイムするの無理だな。
負傷者に、万能薬を渡して治療する。
「野営の順番を変更する。」
元騎士5人、俺とナーミ、サンとテッサの順番だったが、元騎士達は人対人には慣れている。だが、森の中での夜営は、知識はあってもそれを活かせる技術も経験もない。ましてや、それがランクBモンスターでは仕方ない事だろう。むしろ命があるだけ幸運だ。
完全なる俺のミスだ。今が日付変わったぐらいか。
「今後はナーミとサンとテッサで野営の見張りを頼む。」
元騎士「申し訳ございません。」
「気にするな、誰も死なず、良かった。」
元騎士「ありがとうございます」
獣人族に夜営の見張りを任せ、昼に馬車で休んで貰おう。人族の、ましてやDランク冒険者に劣る能力しかない騎士を、夜営の見張りに置くのは命がいくらあっても足りない。
これが、林ではなく草原なら、また違ったのかもしれない。
この後、ジャグリオンの襲撃を警戒したが、何事もなく朝を迎える事ができた。
「お疲れ。ゆっくり馬車で休んでくれ。」
3人を馬車で休ませ、俺が先頭、次に馬車、左右に元騎士を1人づつ、後方に元騎士3人。この陣形で行く。最初の休憩で、又もや誤算が起きる。唯一残してた盗賊の紅だ。基本人を殺すことをしないから残してたツケが来た。
盗賊頭「我々は紅だ。荷物を渡すなら命をとることはない。」
「渡す荷物はない。」
盗賊頭「力づくで奪うぞ。」
無言を通すと、盗賊頭が襲撃の合図を出してきた。外の騒ぎを聞いて、馬車の中から3人も出てきた。俺は驚愕な光景を見た。
相手はCランク相当の盗賊だ、それを相手にテッサは遊ぶように、対応する。四人ほど動けなくしたら、馬車の近くに行く。どうやら、スキルの俊敏は一定の時間したら休まないと行けないようだ。
サンは後方から的確に足の甲に矢を当てて行く。元騎士達が劣勢なところを上手く当てる。見事としか言い様がない。
ナーミは、盗賊頭と次に強い相手、2人に互角に戦う。
仲間が次々倒されるのを見て、紅の頭はひいてくれた。テッサが動けなくした8人とナーミが動けなくした6人はロープで縛りつけて、そのまま放置した。
因みに俺がしたことは、縛られて動けなくなった盗賊に次に襲撃してきたら殺すと脅したぐらい。
たぶん、いや、間違いなくパーティー仲間で、俺が最弱だ。
盗賊を撃退した後は、ゴブリンやブーハなどに襲われたぐらい。予定より遅れたが、無事に夜営ポイントへ。3人に見張りを頼み、休む。何事もなく朝になり出発する。昼過ぎにボコ村へ着いた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます