第6話 初のクエスト
翌朝、目を覚ました俺は、食事をする為、宿の隣にある食道へ向かう。
食道に入ると、ちょっと太めのおばさんに話しかけられた。
おばさん「いらっしゃい。あらぁ❓初めて見る顔ね。」
「昨日町に来ました。」
おばさん「うちは朝はA かBの二種類から選ぶシステムだよ。どっちも20銅貨」
Aだとパンに野菜や肉を挟んだ物でBだと汁の中にいろいろと具材が入った物だ。
昨日から何も食べてないことに気づいた俺は40銅貨を渡して二つ頼む事にした。
食事を済ました俺はさっそくギルドへ向かった。クエストを受けるためだ。
ギルドについてクエストボードを見て驚愕した。まさか、字が読めない!どんどん依頼がボードから取られる中ずっとたっていた俺に見知った冒険者から声をかけられた。
アイリ「おはよう。どうしたの❓」
「おはよう。字が読めない」
アイリ「アハハハ!どんなクエスト探してるの❓」
「採取系を」
ここの世界では字が書けない。読めない人はたくさんいる為に、馬鹿にした笑いではなかったのがせめての救いだ、アイリから採取系はこれね。って渡された。
「ありがとう」
受付に渡すと少し驚いた顔をされた。あまりお金にならない採取系を渡したからだ。それに採取系クエストは成功回収には反映されない為だ、
受付嬢「おはようございます。採取する植物は知ってますか❓」
首を、横に振ると本とカゴを渡された。
受付嬢「この本にある植物ならどれでもいいので、カゴいっぱいで10銅貨で引き取ります。三ページに記載された植物なら高額で引き取りますが、ここら辺では生えてないです。」
「ありがとうございます。因みに滞在中はこのクエストを受けたいのですが、良いですか❓」
受付嬢「ギルドとしてはとても助かります。人気のないクエストの為、一日にカゴ五杯分なら受け取ります。」
図鑑とカゴを受け取った俺はアイリの所へ向かう。アイリはラビット討伐のクエストを受けるから、途中まで一緒に行く。
「ありがとう。アイリのおかげで無事、クエスト受けれたよ。」
アイリ「たいした事してないよ。それよりも行こう。」
さっそく門を出て林へ向かった。途中別れるまでに、ゴブリンに何度か遭遇したけど、二人で倒した。
魔角はアイリが受け取り、討伐証明部位は俺が受け取った。事後報告でも討伐報酬は貰えないがランクには反映されるみたいで、五匹で一回。繰り返し可らしいので50匹倒せばEランクになる。
途中別れた後、ひたすら異空間ボックスへ
植物へ入れた。3時間程採取した後、ギルドへ依頼達成の報告へ行く。帰りがけにもゴブリンを倒したので魔角7個と討伐証明部位20個を持って受付カウンターへ行く。
報酬を受け取った時にギルドカードを見ると七と書いてある。アイリが気をきかせて、昨日倒したモンスターは、二人でやった事にしたみたいだ。
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