造語




 検索から当サイトの存在を知ってくださった方のほとんどが「ジャバレケテュフォッポヌ」について関心を持っている人だと思う。


 おかげさまでジャバレケテュフォッポヌといえば真っ先に当サイトの名前を挙げてくださる方も多いようだ。


 しかしもちろん中にはジャバレケテュフォッポヌのことを全く知らないのにたまたまこのサイトを発見してしまったという珍しいパターンの方もいるだろう。


 そこで今更ではあると思うが、今回は当サイトのメインテーマとなっているジャバレケテュフォッポヌについて改めて説明していきたい。


 基本的な話から始めると、ジャバレケテュフォッポヌはジュデョウィーコンとササザンチョエホの二つで成立している。どちらが欠けてもジャバレケテュフォッポヌとしては認められない。一般常識なのでもちろん皆さん御存知のことだろう。


 さらにジュデョウィーコンは三つの要素に分けることが出来る。


 テントッカキマ、サルグホ、マエカリーソフォである。


 テントッカキマはジュデョウィーコンの大部分を占める要素であり、それに比べ、ごく僅かなサルグホとマエカリーソフォは一般的に重要視されないが、実はこの二つがあるからこそテントッカキマがジュデョウィーコンとして成立するわけだからしっかり認識しておく必要がある。


 次にササザンチョエホについて説明しよう。


 三つの要素から成るジュデョウィーコンに対して、ササザンチョエホはササザンチョエホ単独で出来ているという非常にシンプルな構造になっている。


 しかし侮ってはいけない。ササザンチョエホは変化しやすいという性質を持っている。


 一つ前の段階では「サネザンチョエフ」、一つ後の段階になると「サリザンチュエホ」と名称が変わるのだ。


 響きが似ているので間違えやすい。注意が必要だ。


 さて、ジャバレケテュフォッポヌの各要素についてはこんな感じだ。小学校で習うような内容だから退屈だったかもしれない。でも何事も基本は大事なので許して頂きたい。


 では、続いてジャバレケテュフォッポヌの歴史を振り返っていこう。


 ジャバレケテュフォッポヌといえば最も有名な人物はキャンゾヴァデュール将軍だろう。彼は本職である将軍としての功績よりもジャバレケテュフォッポヌを代表する人物として知られている。


 フォフォウォッソの戦いにおける彼とジャバレケテュフォッポヌのエピソードはその荒唐無稽さで人々を笑わせ語り草となっている。何度か映画化されているし御存知の方も多いだろう。


 他にジャバレケテュフォッポヌを学術的に研究した最初の人物として有名なのはホワッホワン博士だ。彼が執筆した「ジャバレケテュフォッポヌの野性的近代化理論」はジャバレケテュフォッポヌ学のみならず人類学の名著として名高い。


 ホワッホワン博士の残した業績があまりにも偉大だったため、その後のジャバレケテュフォッポヌ学は目立った動きを見せなかった。完成された学問を今更掘り起こしても得られるものはない、基礎として勉強することはあっても深入りするものではない、と考える研究者が多かったのだろう。


 しかし数年前ジャバレケテュフォッポヌについてオーストラリアのウンテレヌイ教授が驚くべき論文を発表した。


 ジャバレケテュフォッポヌはオッチャイパンギと同等のものなのではないか、というものである。


 皆さん、ご存知の通り、ジャバレケテュフォッポヌとオッチャイパンギは似ても似つかない。共通点も思い付かないし、この二つを同時に思い浮かべる人間は皆無だろう。


 しかしウンテレヌイ教授は古い文献を丹念に調べ上げ、最新のスーパーコンピューターによるデータ解析によって、この二つが同等であることを証明したのだ。


 おそらく彼はこの偉業によって将来ノーベル賞を取るであろう。


 さて、話が長くなってしまった。既知の情報も多かったことだろう。


 ジャバレケテュフォッポヌの基本的な37の使い方とそこから派生する3億2700万を超える応用についてはまた次回お送りしたいと思う。


 では今回はこの辺で。


 またお会いしましょう。




                  (了)







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