冒険のための情報収集[後]

 学園でカイゼルからの餞別を受け取ったアイン。その内容はギルドへの紹介状と、マジョリカという情報源だった。

 その後は学園を出て、水列車に乗りホワイトローズ駅へと戻る。クリスと共にマジョリカの魔石店を目指し、足を進めた。



 大通りから、一つ陰になった部分に構えるマジョリカの店。

 冒険者の間では隠れた名店として評判だった。



 評判とはいえ、あくまでも"隠れた"と頭につくため、今日この日も店には客が誰もおらず、アインとクリスの二人だけが入店していく。



「……殿下?あのね……そう店の中をチラチラ見なくてもいいじゃない。私の店はね、むしろ夕方からが本番なの」



 アインが考えたことは、マジョリカにあっさりとバレることになった。ついマジョリカもそのことを口にしてしまう。



「えっと……なんで夕方?」


「冒険者たちが帰ってくるからよ。それで狩ってきたいい魔石を卸にくるってわけ。あとは午前中にお金持ちか、その使用人が買いあさりに来るぐらいね」



 マジョリカの魔石店は、午前中の昼より早い時間と、夕方以降が混み合う。それ以外の時間帯は全くといっていいほど客が来ることは無い。

 勿論、夕方以外にも金持ちや冒険者はやってくる。それでも日に数える程度の人数しかやってこない。



「まぁいいわ。いらっしゃい二人とも。今日はどうしたのかしら?」



 ふと、アインは魔石に意識を奪われる。今日もなかなか良い香りのする店内だ、是非見て回りたいと、アインはついふらふらと引き寄せられる。



「アイン様……ダメですよ。まず先にやることがありますよね?」


「おっとすっかり忘れてた」


「あら魔石じゃなくて私に用事かしら?」


「——実は……」



 カイゼルに伝えたことと同じ内容。それをマジョリカへと伝える。城にも魔石の搬入で出入りをしているマジョリカ、そのため契約されている守秘義務は厳しく、信用に値する。

 店に到着する前に城へと使いを送り、マジョリカにこのことを話してよいのかと聞き、ウォーレンから許可を貰っていた。



 魔王の事から赤狐の事、カイゼルに話したのと同じ内容のことを説明する。

 最初は興味深いと感じていた様子のマジョリカ。だが途中から赤狐やその固有スキル『孤独の呪い』を耳にすると、徐々に表情が険しくなっていく。



「……二人とも少し待っててね。店じまいをしてくるから」



 話がいい頃合いになると、マジョリカは唐突に店を閉じてくると外に出る。マジョリカが見せた表情は、どこか迷いが見える顔つきをしていた。



「なにか知ってそうだね」


「……えぇ。幸先は順調ですね」



 アインとクリスの二人は、マジョリカが何か手がかりを知っているのだと推測した。でなければ、こんなにもマジョリカの様子が変わることは無いだろう、そう思ったのだ。すぐに店じまいをしたマジョリカが店内に戻る、カランカランと、ドアを開くことによって響く鈴の音が、どこか物悲しい。



「はぁ……二人とも、お茶でいいわね?」


「いやそんなお構いなくっ」


「そういう訳にもいかないでしょう。王太子殿下に、元帥閣下……そんな二人がいるのに、何も出さないなんてどうかしてるわ。それに……たぶんそこそこ長引くもの、この話は」



 やはりマジョリカは何かを知っている。心のなかでグッと喜んだアイン、こうまで早く、手がかりにありつけるとは思ってもみなかった。



 マジョリカはカウンターの裏に回り、アイン達が見える場所から茶の用意を始める。



「それにしても殿下。お久しぶりね、長い間療養していたとか」


「あぁ。ちょっといろいろあって休むことになってたよ」


「……えぇ。ねぇクリス?私がなぜ店じまいしたのかわかるかしら」


「重要な話をするから、ではないのですか?」


「それはどのこと?赤狐……?それとも魔王?」



 マジョリカが口にすることはどちらも正しい。そしてどちらについても情報があるなら、喉から手が出るほど欲しい話だ。



「どちらもですが」


「そう。じゃあ私が本当に店じまいをした理由とは違うわね、はいどうぞ二人とも」



 淹れ終わった茶を、アインとクリスの二人に手渡すマジョリカ。だがマジョリカが店じまいをした理由が分からない。



「マジョリカさん。どういうこと?クリスさんに言ってること以外にも、なにか理由があるってこと?」


「……ねぇ、殿下。貴方は……本当に殿下?」



 その言葉は店内の空気を急激に冷えたものとし、まるで別世界のように雰囲気を変えた。



「それは一体。どういう意味でいってるのかな?」


「貴方は"人"?それとも"魔物"……?どちらなのか、教えてくれないかしら」


「っマジョリカさん……!それはあまりにも無礼でっ——」



 クリスはマジョリカの言葉に、怒りをあらわにする。マジョリカが何を感じ取ったのかはわからないが、その言葉だけで言えば十分な不敬罪となる。

 アインはそんなクリスの目の前に、手を上げて彼女の動きを止める。



「"まだ"人間でいられてる。これでいいかな?」



 あくまでも冷静に、何一つ動じた様子を見せずにアインは言葉にする。真っすぐにマジョリカを見つめながら、自分のことを伝える。



「……そう。"まだ"ね……わかったわ、王太子殿下。無礼な事を申しました、クリスも悪かったわ。でもどうしても聞かなければならなかったんだもの」


「……わかりました」



 マジョリカが素直に謝罪するが、それでもまだ完全には許せていない様子のクリス。だがアインが目線でも止めてきたことにより、クリスはこの場は我慢することに決める。



「でもマジョリカさん。その質問はどうして?」


「私のような封印を生業としてきた者からみると、殿下がまるで魔物に見えてしまうの。どうしてそうなったのか、なにがあったのか……」


「たぶん俺が、魔石を吸って強くなってきたからだと思う」


「ア、アイン様っ!?」



 唐突に秘密を告げるアインに、クリスはついアインの肩をつかみ、自分の方へと顔を向けさせてしまう。



「大丈夫だよマジョリカさんなら。大体もう同じぐらいの機密話してるし……まぁそういう訳なんだ。それで魔物に近くなってるのかなって思う」


「……クリス。殿下が言うことは本当なの?」


「はぁ……えぇ、そうです。これまで数多くの魔石を吸収し、アイン様は今のお力を手に入れました」



 アインが持つ毒素分解EXと、ドライアドの吸収のスキルが生んだ一つの奇跡を説明する。マジョリカは強く興味をひかれた様で、うんうんと頷きながらクリスの説明を聞いた。



「分かってくれた?」


「えぇわかりました殿下。でも……まるで、まるで世界樹ね」


「世界樹……?」


「っ確かに言われてみれば……!」



 アインは何のことか分からなかったが、クリスは覚えがあるようで、その言葉に同意する。



「ドライアドの祖といわれる存在よ。それが世界樹。それは自らの近くに住む者達を守り、悪しき魔物がいれば、それが地に足がついているなら問答無用で吸いつくす。それが世界樹」


「祖って……それって、世界樹から生まれたのがドライアドってこと?」


「そういわれてるわ。だから、ちょっと似てるって思ったのよ。なにせドライアドの血を引いた者が、そんな力を持ってるなんて……なにか縁を感じるじゃない?」



 それを聞くと、なるほどと頷くことができたアイン。



「だからもしかしたら、魔物になるっていうより、そういう守護者めいた何かになりかけたのかもしれないわ。……さて、とりあえず事情はわかりました。カイゼルに聞いて、私を頼ったっていう訳ね?」


「はい。……何か、赤狐に関してご存知ですか?」


「知ってるわよ」



 素直に認めたマジョリカ。それを聞いてアインは喜びを隠さず、表情に浮かべる。横に立つクリスも、同じくホッとした表情を浮かべた。



「昔ある都市で、それについて書かれた本を読んだことあるもの。……種族によって、敵だったり味方だったりした、面倒な生き物たちよ」


「おっ……教えてください!」



 声を大きくし、その内容を教えてくれと頼みこむアインの姿。だがマジョリカは少し困った様子となり、少し考え始める。



「私が知ってるのはもう一つだけ。赤狐は魔物を操る、育てた魔物でなくとも無理やり操るわ……知ってるのはそれだけ。資料が少ないのもそうだけど、当時はそんなに興味も抱かなかったから……」


「そ、そう……ですか」



 少し残念だったが。それでも有益な情報だ、魔物を操るというのは知らなかった。どういった手段でそれを行うのか、クリスもそれを考え始める。



「だから二人に、もう少し詳しくわかりそうな場所を紹介するわ。昔ある都市で読んだっていったでしょ?その年の名前は『魔法都市イスト』。ギルドへの紹介状はカイゼルが用意したみたいだし、私からはそこにある一つの研究所……イストの学園に付設された、とある研究所への紹介状を書いてあげるわ」



 今日だけで、2つの紹介状を手に入れたアイン。紹介されっぱなしで申し訳ないので、今度なにかお礼の品でも持ってこようと思った。



「魔法都市イストって……」


「アイン様、ご存知ですか?」


「もちろん。一応大陸の地理は理解してるよ、でも……水列車で向かうと、どれぐらいかかるの?」



 再びマジョリカは、カウンターへと向かい今度は紹介状を用意し始める。権威のある場は、紹介状がなければ門前払いが足り前だからこそ、マジョリカが用意する紹介状は貴重な品だ。



「イストまでは直行便があります。途中でどこの駅にもとまらない便ですので、加速を続け進みます……なので半日もあれば到着しますね」


「それでも半日か。やっぱり遠いね」


「純粋に距離だけでいえば、マグナへの倍以上ありますからね」



 アインにとっての、大陸内で一番の移動となるだろう。だが楽しみもある、魔法都市イストにはワイバーンなどの魔物を飼いならし、輸送に使っている者達がいる。アインの薄れた記憶の中から思い出せる前世のこと、その中のことと照らし合わせても、おそらく王都よりも遥かにファンタジー染みた雰囲気の都市だ。



 イシュタリカには、4つの大きな都市がある。一つ目は王都、どこよりも大きく人口が多いイシュタリカ一番の都市だ。



 次に魔法都市イスト。魔法に関して言えば、王都より多くの研究が進んでおり、イストは実験を兼ねた都市としても有名だった。また、魔物に関する研究も多く進んでいて、そういった資料も豊富に存在している。

 王都の学園都市と呼ばれるエリアと同じく、多くの学園が立ち並んでいるイスト。基本的に卒業した者達は、研究職に就く者ばかり。



 3つ目に冒険者の町バルト。王都から水列車で、半日はかからない時間で到着する都市。

 その名の通り多くの冒険者が集う町で、その周囲の地域には多くの魔物が存在している。それを狩り、生活をしている者ばかりが住んでいるのが、バルトだった。

 そこで取れる多くの素材は、もちろん王都へも数多く出荷され、重要な生活の糧となる。

 アインの同級生のバッツ、彼の父が職務についている砦はこの都市のすぐ近くに存在している。



 最後に港町マグナ。大陸中に届けられる多くの海産物は、このマグナを通して広がっている。現地で食べる食材はとても新鮮で、イシュタリカ王家からも気に入られている程の美味。



「はい殿下。できましたよ、これを持っていけば簡単に通してくれると思うわ」


「ありがとうございます!」



 渡された名前は、見慣れない学園のものだったが当たり前だ。さすがにアインといえど、別の都市の学園の名前までは理解していない。だがマジョリカのおかげで、調査の道が続くのは幸いだった。



「それで?王太子として向かうのかしら?さすがに騒ぎになりそうだけど」


「あっ……そうそう。カイゼル教官が言ってたんだ、マジョリカさんならなんとかしてくれるかもって」


「……あら?」


「なんとかして、王太子ってバレない様にできないかな?」


「ま……また唐突に難題を」



 額に手を当て考え始めるマジョリカ。難題であろうとも、その解決策を考えてくれるのに感謝するアイン。



「ちなみに何人でいくのかしら」



 クリスの方を向いたマジョリカが尋ねる。



「アイン様。私……あとは、来るとしてもディルですね。なので3人かと」


「1500万G出してもらうわ。それでいいなら作ってあげる」



 随分と高額な事に、別の方法を探さなければいけないかと思ったアイン。だがクリスがそれに返答する。



「わかりました。後日お持ちしますね」


「えぇ了解。ならなんとかして早めに作るわ」



 クリスが即答したこと、1500万Gと聞いても、まったく気にせず了承の意思を伝えたのが驚いた。



「ク……クリスさん!?いいの!?」


「当たり前です。というかそのぐらいの金額で済むなら安いもんです。2億Gまでは覚悟してました」


「え、えぇー……」


「殿下。魔道具って高いのよ、それこそ高いモノだと100億Gなんて簡単に超えるわ。……まぁ国民としては、王太子殿下がお金に厳しくて安心なのだけど」



 民生用の魔道具ともなれば、平均月収でも容易に購入できる金額だった。だが特注の品ともなれば一気にその値段は跳ね上がり、桁がかわる。王族とはいえ、アインはあまり大金を使う機会もなかったため驚いてしまった。



「それにアイン様。マジョリカさんはおそらく技術費用は差し引いてますよ。素材の金額のみでしょうから……。ですよね?」


「えぇ。技術費用加えていいなら、5000万Gは貰ったかもしれないわ」


「……ならさすがに1500万Gは安すぎるんじゃ」


「王太子殿下に奉仕すると思えば……まぁいいのよ。それにクリスまで頼み込んできてるわけだもの」



 イカした笑顔を浮かべながら、器の大きなことを言い出すマジョリカ。アインは申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまったが、一つだけ気になった。



「そういえばクリスさんとマジョリカさんって、なんの知り合いなんですか?」



 ピシッと体が固まってしまったクリス。彼女を見てなんだ?と思ったアインだが、マジョリカの方を向いて答えを求めた。



「……クリス。まだ言ってなかったの?」


「い、言いづらいというかなんというか……」


「えっと。……クリスさん、なにかあるの?」



 まだ若干戸惑っているクリスだが、意を決してアインの方を向き、口を開いた。彼女の手を見ると、強く拳を握りしめているのが分かる。



「……私の姉がマジョリカさんと。そしてカイゼル殿とも、同じパーティで活動していたんですよ……」


「あ、姉っ……!?」


「全くもう。それぐらいなんですぐ教えなかったのよ」


「内容がちょっとアレですので言いづらくて……」



 驚き続けるアインを傍目に、二人の会話を続ける。クリスに姉が居たことなんて、アインは一言も聞いた事がなかった。



「ク、クリスさん!?お姉さん居たっていうのは」


「本当ですよ。問題だらけの姉でしたが……」


「……えぇそうね。問題だらけだったわね、強いくせによくわからない女だったわ」


「……ふぅ。お姉さんって、クリスさんより強かったの?」



 数回深呼吸をしたアインが、少しだけ落ち着いた様子を取り戻す。クリスとマジョリカの話している内容は、なかなか興味を引く話だった。



「私どころか、ロイド様ですら手も足もでない人でしたよ姉は。問題だらけでしたが」


「えぇ本当に強かったのよ殿下。彼女のおかげで私たちのパーティは、名を広めたといってもいいぐらいだわ。まぁ問題だらけの女だったのだけど」


「……ロイドさんが手も足も出ないって、想像するだけでもすごいんですけど。でも問題だらけだったって……?」



 両手で頭を抱え始めるクリス。クリスその姿を見ると、どうやら相当の人物だったのだろう。なんとなくクリスのお姉さんについて、聞きづらくなってしまったアイン。



「も……申し訳ありませんアイン様。少しずつお伝えします、なので今日はこのあたりでご勘弁を……」


「え、えぇっと……わかった。なんかごめんね?」


「はぁ……やれやれだわ。殿下、ちょっと言いづらい内容なのよ。だからクリスも少し戸惑ってしまったのね。許してあげてね?」


「勿論。別に怒るようなことでもないですしね」



 まだ頭を抱えているクリス、なんとなく犬に見えてつい頭を撫でてしまったアイン。黙って撫でられているクリスを見ると、少し和んだ。……気のせいかだろうか?クリスはアインが撫でやすいように、体を少しずらしたように感じた。



「随分と飼いならされてるのねこの子……まぁいいわ。とりあえず特注の魔道具は今日から作り始めるわ、出来上がったら城にお届けに参ります。それでいいかしら?」


「お願いします。急に申し訳ないですね」


「いいのよこれぐらい。十日ぐらいで出来上がると思うわ。最終確認だけど、3つでいいのよね?」


「はい。大人数で行動することもありませんから、その数でお願いします。……大人数で行動するとなれば、たぶんイシュタリカが公式に動くときになりますしね」


「そうね。了解しましたっと……それじゃ金額は1500万G丁度で、お作りさせて頂きます」



 懸念されていた、アインが正体を隠しながら行動する件。マジョリカの協力によってそれは解決に向かい始める。

 そして赤狐の手がかりも、見つかりそうな場所を教えてもらった。取り掛かったばかりと思えば、なかなか幸先がいいだろう。調査は年単位で活動することを考えていた、その矢先のことだったからこそ、この順調な運びが嬉しい。



「ほらクリス。護衛がいつまで頭撫でられてるのよ。戻って来なさい!」



 クリスが本当に犬ならば、おそらく尻尾がすごい勢いで振り回されていただろう。そう感じられるクリスの雰囲気。

 だがその時間にも終わりが来て、マジョリカに注意されたクリス。



「はっ……も、申し訳ありませんアイン様。ちょっと正気を失っていました」



 正気に戻った様子のクリスを見て、マジョリカは『やっぱりポンコツなのね……』と小さく呟いた。

 その声はアインとクリスの二人には聞こえず、ただの独り言で終わる。



「ほらもう用は済んだんだから。殿下をお連れして城に戻りなさいな、殿下を待たせるものじゃないわよ」


「も、申し訳ありませんアイン様っ!つい気が緩んでしまいまして」



 頭を下げるクリス。ちょっと顔が赤らんで見えるのは、気のせいではないだろう。



「いいってばそれぐらい。それじゃそろそろ帰ろっか、ギルドは後日にしよう。ちょっと今日の事も整理したいし」


「承知いたしました!……マジョリカさん。ご協力ありがとうございました」


「はいはい。またいらっしゃいな、今度はゆっくりしていってね殿下」




 次の目的が決まった。支度をして魔法都市イストを目指す。そこでマジョリカの紹介を使って、調査に取り掛かる。

 初めての都市へと行くこと、それが楽しみではないとは口にできない。むしろ今のアインからすれば、調査半分楽しみ半分といったところだ。



 実は魔法都市イストは、アインが6年次となった時に、短期で留学という形をとる予定だった都市だ。

 アインは王都で魔法に関する教育はあまり受けておらず、実践的な授業は行っていない。それは近い将来イストに行って、イストで高い魔法に関する教育をするためだった。



 そして結果的に違う形ではあるが、魔法都市イストに向かうことになるアイン。



 赤狐という重要な調査があったが、初めて触れることになる本格的な魔法を考えれば、心が躍り始めるのは止められなかった。


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