第3話 怒濤の日々
花も恥じらうお年頃の中学2年生、竹中かぐやは、新学期に浮かれたシャワー中に転けて死ぬという面白い(本人に取っては面白くない! 巫山戯んな!)死に方をしてしまいました。
そして、神様の悪戯か気紛れかで、最近はやりの異世界転生しちゃいました。
ああ、何て間抜けな話・・・。
その後、生まれて直ぐのかぐやは、本っ・当ーーーに何も出来ない!
お腹が空いて「おんぎゃーっ」て泣いたら、口に何か入ってうぐうぐごきゅごきゅ吸って飲む。そして、お腹一杯で寝て、下が出て気持ち悪くて「あんぎゃぁーーーーー」って泣いたら、汚れた下半身がぐにゅぐにゅした冷たいものに触れたかと思ったら、気が付いた時には、さっぱりして綺麗になっている。後、何故だか泣きたくなってえぐえぐしたらふわりと浮いてゆらゆらぽんぽん。
そんな繰り返し。
気になることが満載だけど、不思議な声は、あれいらい、とんと音沙汰無し。
最初の頃は、私の周りをぽよんぽよんとか、さやさやとか、しとしととか、不思議な音にびくびくしていたけれど、最近は慣れた。逆に子守歌にして眠っちゃう。
それも、その音が優しく感じたから・・・。
悪意とかおどろおどろしていないのよ!
心地良いリズムというか、意図的に落ち着くような音楽にしているというか、そんな感じを受けるんだ。
そんな異世界転生生活を続ける内に、徐々に音の正体に気が付いた。
実は、音の方に向く事が出来るようになり、目が少しよく見えるようになったんだ! 凄いでしょう!!( ̄^ ̄)えっへん
そうして、見えたのは、ぽよんぽよん跳ねるカラフルな生き物?
そこで思い出したのが、この世界に誕生した時に聞いた声。確か、スライムとか? つまり、見た目色々違う様々な生物?スライム?が常に私の周りにいて、私の世話をしていたってこと。
このスライム? たちは、本当に不思議な生物で、良い香りのする手のひらサイズの如何にもってのものから、アメーバのようなもので床や天井を常に移動しているもの、1センチの黒いのに丸い手足と宝石のような目が1つというものなど、驚くほどバリエーション豊富!
私の視界に入るものだけで、12種類のスライムがいる。(見た目スライムなのか自信ないものもいるけど・・・・)
毎日が驚きの日々。
異世界転生出来て良かったです! 神様ありがとうございます!
(ふふふ 喜んでいただけて私も嬉しいですわ)
えっ?
・・・・・・・・・・?
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