第2話 あの世 ?

 ここは、何処だろう? 暖かくてにゅるにゅるしてて、ざざぁって音が聞こえる。


 あの後、両親に見つかって、救急車で病院へ運ばれたりしたのかな? 


 私、シャワー中だったから、もちろんすっぽんぽんだよね? 髪を洗っている途中だったから、泡だらけだろうし・・・。うぅ~ううぅ、そんな状態で死にたくはないよ。


 お母さん、シャワーで泡を流して、躰拭いて服を着させてくれないかな? って、どう考えても無理だよね! 滅茶苦茶恥ずかしすぎる! 昔からの言葉に『穴を掘って埋まりたい』っていうのあるけど、まさしくそんな気持ちだよ!


 まあ、人間諦めが大事だよね。うんうん。


 それにしても、ここって病院だよね? 全く何も見えないけど、ここが真っ暗なのは夜とか?


 心なしか、ぎゅっと締め付けられる感じもする。


 げっっっ! 締め付けが段々酷くなる! 何・何?!


 うっ! くっ苦しい~。そんなに締め付けたら、私、本当に死んでしまうーーーー!!


 (いいえ、死ぬんではなくて、新たに生まれるのです)


 何処からか聞こえてくる不思議な声・・・・・・・・。


 ってか? もう死んでる? 私、あんな恥ずかしい状態で死んだの?!


 えっ・生まれる?


 ここはあの世じゃないの? 死んだのだから、行くところはあの世で、死んだ人の行く世界だよね?


 (イッツア・招待! チートな異世界転生をエンジョイしてね)


 さっきから、この声何なの!? これからどうなるの!? 誰か教えて! 


 まじに痛いんだって! 涙出ちゃう。ぎゅうぎゅう締め付けないで!




 次回続く! って冗談は置いといて、滅茶苦茶痛いってんの!




 ぐにゅ~。  ずるり。



 ずぼっ!


 


 あんぎゃぁーーーーー!!!


 聞こえたのは、赤ちゃんの泣き声。これってもしかしてもしかしなくても、最近はやりの異世界転生!? と言うことは、やはり私死んだのね・・・・・・・・。何て間抜けな死に方orz


 死んでも死にきれな・・・いっ・・・。 もしかして、それで転生しちゃったの?!


 (正解!! ご褒美は、スライム三昧! 嬉しいでしょう!)


 また聞こえた! この声・・・・・・・? 一体何者なの? こんな時の定番で云えば、神様だけど・・・・・・。そんな感じでも・・・(何だかゾクリとする・・・)無い・・か・な? いやいや、あるかな?(あせあせ)


 (ふふふ。良いこと教えてあげる❤ルン。私は、貴女を転生させた神です。しっかり敬いませ! そして、そんな美しくて優しい私は、貴男にスライムなチートを差し上げているので、色々試して楽しんで!)


 何故に、スライムなチート!?


 そして、私の意思は!?


(そんなの気にしない!)


 ちょっと神様! 気にして下さい! 


 ああ・もう、頭がパンクするーーーーー!!! 赤ちゃんの頭で考え事は向きません。もう意識は落ちま・・・すぅ・・・ 。


 お休みなさい。


 (はい、おやすみなさーい。良い夢を・・・)

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