第347話 偽物侍女、偽亜麻色の髪の乙女を説得する 2

 スサーナがそれからサラに聞き出せたことはそこまでは多くない。


 ――教団の村にしばらく置いておかれたのは経歴洗浄のために目立たないところがそこだった、とサラさんは思っていて、サラさんの主観だとそういう宗教の拠点だったという意識もない……、なら、洗脳の心配はとりあえずいらない、んでしょうか。

 ネルの目撃情報からすると、なにか薬を使われていた可能性は強いのだが、強固な思想だとか、信仰心だとかが育まれているような様子がないのは幸いと言っていいかもしれない。


「それで、なにかおかしいと思ったのはそのぐらい……なんですね?」

「ええ。……戻ってきてからおかしなことをしたのはそのぐらいで、後は屋敷でボロが出ないように支度をしたり、パーティーで紹介をさせられているぐらいで……」

「あ、では、パーティーでアブラーン卿が仲良さげにしていた方なんかはわかったり……? 関わりがあるかもしれませんし……」

「……怖くて……、できるだけそちらをみないようにしていたから……」

「でーすよーねえー」


 背の高い男性の顔をしっかり見るにはぐっと首を上げるひと手間が必要であることだし、相手が怖いならその動きをわざわざ入れて目が合う危険なぞ犯したくはなかろう。

 そう言ったところ、今日一番のきらきらした頷きが戻ってきたので、身体感覚の伴う共感というのはなかなか力になるものであるようだ。


 どうも流石にそのあたりは狡猾というべきか、アブラーン卿は、如何とも言い訳がし難いというものはサラには見聞きさせてはいないようだった。

 魔術師を呼び込んだ時に関わっていた貴婦人、というのはどうもやはり人相からすればビセンタ婦人であるようだ、というのが報告して意味があるぐらいだろうか。

 ――というか、それは、逆に言えば、ビセンタ婦人も深い関わりじゃないかもしれないという可能性も出てきたということかもしれませんね……。

 魔術師を呼び込んだ、というのはだいぶ中核の出来事だろうと思っていたが、しかしそこの用心深さからすれば、本当の中枢にいる誰か、ネルが聞いてきた御前様と呼ばれる誰か、ウィルフレド王子が誘いを受けたという王兄に関わる誰かを引きずり出せるほどの情報は持っていない可能性がある。

 普段の口利きの延長、ちょっとした悪さのつもりで破滅的なことに関わらされている人もいるのだろうと考えていたが、その範囲はもっと広いのかもしれない。


 スサーナは嫌な想像になって静かに半眼になった。


 普段お金の亡者的な振る舞いをして、そのためのかわいい――かわいいなどと言ってはいけないのだが――悪さしかしない、と思われている人物がだいそれた謀反に関わっている、と思う人間は多くないだろう。

 特にアブラーン卿のような地位も名誉もほしいという振る舞いの人間なら、普通は政権は安定している方が嬉しいだろう。それに、王権はこの世界において、実効力のある契約に守られている。いくらお金を稼いでも、超自然の判断で穴だらけになって死ぬ可能性が否定できないとなれば、普通はそういう現世利益を重視する人間ほど関わるはずがないと判断されるはずだ。

 それで、悪いには悪いのだろうが、日常の範疇の悪さだ、と思えば、彼のような立場の相手に鼻薬をかがされたい人間はきっと沢山いるだろう。そういう厚い層によって陰謀がいい具合に回ってしまうのだ。

 ――そういう、ちょっとちょっとの積み重ねで大事になっているってことは沢山あるんだろうなあ……、立件とかがとても難しそうで冗談じゃありませんよね。

 最悪、アブラーン卿もそういう関わりで謀反など考えていない、というところまで可能性はあるのだが、明確に真っ黒な教団と直接のつながりがある以上、これは多分状況証拠的に無いとみていいはずなので少し気が楽なのが不幸中の幸いだろうか。


 ――あわよくばと思っていた華々しい手土産まではいかず、処罰不可避な中核メンバーという可能性は減った。良し悪し。

 それでも、ビセンタ婦人がというならばショシャナ嬢はうまく彼女の懐に入り込むことは可能かもしれないし、無関係とも関係があるともわからない以上、何らかの情報は絞れるかもしれぬ。なにせ完全にマークを抜けていた名前なのだ。お父様に報告して損はない事項だ。

 ――中枢のクリティカルな情報とはいかないかもしれませんが、うまくすれば使えるカードかもしれない……。

 それなら、誰もが認めざるをえないロイヤルストレートフラッシュでこそ無いものの、サラに持たせればうまく一役にも二役にもなってくれるかもしれぬ。

 ――そのために必要なのは、まあ、サラさんにこっちの席についてもらうことですね。


「ごめんなさい、スシー……。私がもっと気のつく事ができていたら……。お話できることが曖昧で、怖いでしょう? ……本当にごめんなさい、指示書を燃やしてぐらいしか言えなくて……。でも、前に仕事を受けたのが誰かなんてことは詳しく興味はなかったはずだし、私が示さなければ、それ以上わざわざ調べて罪をなすりつけることまではされないと思うから……」


 スサーナの表情をどう取ったか、しょんぼり肩を縮めるサラにスサーナはいやいやと首を振った。


「いえいえ、すみません。こちらも根掘り葉掘り聞いてしまって……。もしかしたらアブラーン卿を罪に問える材料があったりしないかな、と思ったんです。」

「訴え出る……。そう、そうね、もし……それが出来れば、どんなにかいいのだけれど」


 サラはきゅっと眉を寄せ、見上げたスサーナに向かって気後れしたように微笑んでみせる。


「む、もしかして、なにか訴えられないようなご事情がおありなんですね?」

「ごめんなさい、スシー。アブラーン卿なら、すぐに無罪になってしまうのではないかしらと思って……。それに、私……やっぱり勇気がないのですわ。スシーをひどい目にあわせてしまうところだったのだから、そうすべきだと思っても……。」

「いいえ、こちらこそごめんなさい。私も勝手なことを言っているだけですからね!……ただ、もし訴え出られれば、明らかに悪いことをしていたわけですから。サラさん……サラさんのお家の借金問題なんかも解決しないかな、と思ったんです。牢屋に入ってしまえば取り立ても出来ませんからね……!」

「っ、そっち、なの?」


 サラの身の上話を聞いてみれば、借金というものはどうも領の収入の補填に使ったというものがいろいろな条件で急にとても膨れ上がったと言う。つまり、払わなくてもいい類の金だ、と判断して構うまい。

 サラの髪を仕上げ、指を通してみせる動きを一旦取りやめて、踏み倒してしまえばいいんですそんなもの、と、どどんと胸を張ってみせたスサーナにサラは少し目を丸くし、気弱げな微笑みが一瞬、本物のくすりの衝動に変わったのが見える。


「……ふふ。まるで豪傑みたいに大胆なこと言うのね」


 崩れた宮廷語があらかた抜ければ、サラの言葉遣いは島ともまた違う古風な語彙が混ざる、辺境だという領を思わせるもので可愛らしい。


「その、訴えでたらまずいご事情というのは、聞いても大丈夫ですか?」

「訴え出たりしたら、アブラーン卿からお金を借りた父も悪い立場になってしまうし……アブラーン卿に知れたら借金の取り立てだって厳しくなると……」

「悪い立場に、ですか? 悪い立場というと……」

「お金を借りている以上、アブラーン卿と関係があるとか、ぐるだとか…… ええ、私はぐるのようなものだけど、でも……」

「サラさんのお父様はただお金を借りているだけなんですよね……?」

「ええ。養女の申し出は私の経歴を隠してのことだから、良いこととはいえないけど、お父様……父は何も法に反することなんかしていないわ。そんな事ができる人じゃないもの。でも、悪いことをしたと私がアブラーン卿を訴え出てしまえば、そのアブラーン卿からお金を借りたと、父にも厳しい目はかかると……」

「サラさん。アブラーン卿からお金を借りているひとは沢山いるらしいですよ? 沢山いるお金を借りたひとを皆ぐる扱いはしづらいでしょうし、皆が目をそらす事項になりそうじゃありませんか」

「そう……なの? でも、アブラーン卿はきっとそうなるって……」


 おろおろと言ったサラにスサーナはぐぬぬとなる。そんなふうに言い聞かされて脅されていたわけだ、これは。


「だいたいにして、変な話ですよね。お金を借りること自体は別にまあ、法に反しているということもないそうですし、明らかに開き直った論法ですよ。……ええと、そうなるっていうのはサラさんがアブラーン卿を訴えたら、つながりがあったと世の中にわかるから、というような理由ですか?」

「え、ええ。そうしたら、父のような下級の貴族の立場は……」

「それは、アブラーン卿の言い分を世の中が信じたら、ということですよね。思うんですが……宮中に魔術師を忍び込ませるのって、もっと大事にできそうだと思いませんか?」


 大事おおごとにできそう、ではなく、秘密裏に結構な大事おおごとになっているのだが。

 曲がりなりにも王の御座す王宮ですよ、と言えばまあそうなのかもしれない、という表情をしたサラにスサーナは腹の中でさてとそっと気合を入れた。


「訴え出て、その、その代わりに保護してもらうようなことになれば表には出ないでしょうし、アブラーン卿にもサラさんが訴えでたとわからないようにすればわざわざ取り立てが厳しくなるようなことはないのでは……。というか、そうして脅すってことはそうされたら負けるとわかっているんですよね。ああなんて腹の立つ……!」


 そんなやり方で脅されていたのならさぞや怖かったことだろう。スサーナはぷしぷしひとしきり怒り、それからふうっと息を吐いて整えた。


「ねえ、サラさん。」

「スシー?」

「あの、無理にとは言いません。サラさんにも色々考えはあるでしょうから。でも、もし本当に訴え出るなら、私、お手伝い出来ます。偉い文官にもコネがあるんです。ここぞと使い倒したところでそこまで叱られやしないと思うんですよ。あの方に文句のある貴族の方は沢山いるそうですから、落ち度があれば食いついてくれるはずですし、多分、王宮に魔術師を呼び込んだことがバレれば無罪にはならないでしょうし、その……サラさんから話を持っていけば、功労者です。悪いようにはされないでしょうから……、本当に、借金、踏み倒してやれるのではないかなと……」


 スサーナはサラが思考の余裕を取り戻す前にたっと言い募る。そして、ぽかんとした表情をしたサラにとても悪い顔をしてみせた。


 これが現状出ている事情からサラを説得するためにスサーナがひねり出した一手である。

 ――大体において起こるだろう事象としては嘘ではありませんしね!

 サラには言いはしないが、なにせ事は謀反だ。流石にアブラーン卿が罪に問われないということはあるまいし、そうなったらどうも高度にシステム化していない貸金業が滞りなく続くということもなかろう。万が一、この国の制度が圧倒的に公平で、残った借用書が親族に継承されたりが許されたり、獄中で財産運用が許されたりするルールであるとしても、謀反の資金源と目される資産だったのだ。なんだか違法だったり阿漕だったりする部分はしっかり洗われるはずだ。

 ……最悪どうしようもなければある種アブラーン卿よりもっと邪悪よりかも知れない鳥の民由来の資金がぶちこまれる可能性もあるが、……それは、上記の言い訳をサラが信じれば問題のないことだ。サラが知らなければいい。


「スシー……」

「あ、ええと、急にそんなことを言われても困るとは思うので、もしかしたら今日の乙女選びの時に何か……大人の方々がうまく取り計らってうまくいくかもしれませんものね。下級侍女は後の片付けも任されますから、……終わったあとでまたお着替えか何か、手伝いに来られるようにします。その時に……そのほうが良いと思ったら手を握ってくれるとか……そんな感じでしてくれたら……」

「スシー、ねえ。」


「……スシー、どうしてそんなに良くしてくれるの?」


 きゅっとスサーナの袖を握ったサラの表情を読みきれずスサーナは少し悩む。不安と、戸惑い、あと期待が少しだろうか。ショシャナ嬢として接触したときに似た言葉を聞いたときのような隔意は感じない。しかし、まだ、これで正直に説明したりすると、実は向こうにバラされるという可能性も――ゼロではない。こちらは同僚のよしみで押しているだけで、どれだけ役立つかは未知数なのだから、そのほうがリスクが低いと考えることなどいくらでもあるだろう。


「ええと、これを言ってしまったらすごく残念なお顔をされるかもしれないんですけど…… アブラーン卿のことが、とても、とても、とても嫌いだからです。」

「え?」

「びっくりするぐらい自分勝手な理由だと思ったでしょう? でも、アブラーン卿のことはとても嫌いなんですよ。……大事な……、普段とても助けてくれるお友だちがいて、その子がアブラーン卿に酷いことを言われて蹴られたり杖で殴られたりしたことがあります。それだけでもう一生許さないリストに入っているわけですけど、大事な兄弟みたいな子も現在進行系でとても迷惑をかけられていますし、ぺっそりした子犬みたいになってしまってこれがとても可愛そうで……、それにお兄さんみたいな人も彼が余計なことをしなければ今頃難しい仕事に神経をすり減らすようなこともなく……、その上大事なお友達まで髪の毛をめちゃくちゃにされたり、とても不安で怖い思いをしたり……、有り体に言えばアブラーン卿なんかとてもひどい目に遭ってしまってもいいかなと!!」


 ぜひアブラーン卿だけ借金を踏み倒されたりひどい目にあって欲しい、とスサーナは嘘ではないけれど他所に波及しない理由を語り、迷惑たちを思い返して本気でぐぬぬと歯噛みした。


「私、あなたがひどい目に遭うかもしれないことをしたのに、お友だちって言ってくれるの」

「そのうえで指さして笑われたりしたらそれはちょっとお友達をやめることについて真面目に検討しますけれども!」


 勢いよく言いながら、スサーナはそれだけではないんだけど、と思考する。


 そうだ、それだけではない。

 どうしても、大人たちの計画が狂うかもしれなくても、ここに手をかけようと決めた理由は覗き込めば覗き込むほど馬鹿馬鹿しくて単純なもの。

 別に誰も彼も救いたい、などと願っているわけではないのだ。もしもそう願う清らかで善良な個人であれば、きっともっと前に差別廃絶運動だとか紛争ボランティアだとか、ともかくなにか良い社会運動にでも身を投じている。


 それは誇れる善良さですらなく、自分勝手なわがままで、きっと誰かに言っても納得してもらえることはないだろう。


「サラが頼りだ」ってお父様が言うの、と、彼女はそう誇らしげに笑ったのだから、そのままでいい。家族のピンチに立ち上がった頼りになる娘と、難事を乗り切った家族。大団円を迎えたのならわだかまりなく元通りになって、めでたしめでたしだ。

 そう、そうだ。そうであるべきに決まっている。

 それがどれほど虫のいい考えでも、甘っちょろい理想論でも。

 むずがる子供のそのままで、うまく説明の出来ない心の部分が、ちっとも聞き分けなくいやいやをするのだ。

 挫折も悲しみもなく物語みたいなハッピーエンドを迎えてもいいだろう。

 それは、年上のくせに妹みたいな感じで懐かれてしまったせいなのか、それとも、遠い昔の誰かがそんなふうであればと一瞬でも感じてしまったからなのだろうか。


 なんにせよ、きっと。そうしなければ、うまく落ち着けない。


「スシー……」

「ですから、これは私のわがままなんですよ。……今日の会場には私もいますから、終わったあとでうまく着替えの手伝いに来られるようにします。……あ、そうだ、今日の乙女探しでアブラーン卿にはなにか指示を受けていたりします? そのまま途中で戻る、とかあったらお会い出来なくなってしまいそうですから」

「いいえ、……王子殿下にたくさん触れて、お気に入られるようにしなさい、と言われているけど、せ、席を外すようなことにはならないでしょう?」

「……それはまめしばのする所行ではないですよねえ。」

「まめ?」

「いえ。……第五王子殿下は分別がある方だってお話ですし、他の方も多いでしょうから流石にないと思いますよ! なんなら私も邪魔に入れますし!」

「ごめんなさい、変なことを言ったわ……」


 頬を染めて恥じらったサラにスサーナはうむと頷き、さて大体これでよかろう、と、きらきらつるつるになった髪を仕上げにブラシで整えた。

 当初に推し量った猶予時間はそろそろほぼいっぱいなので、区切り的にもちょうどいい。

 ――うむ、話す間の口実でもあったものですけど、これはなんというか、なかなかこう……

 髪を美しく整え直したところでなぜかサラの瀕死の白鳥めいた風情は消えず、逆に独特の凄みまで発生しだしてしまったのはちょっと計算違いかもしれない。

 ――うん、ええ。これはなんだか選びたくなってしまう気がするんですけど、でも選ばれるのまでお父様達の計略でもあるはずですし、いいですよね?


 目を輝かせたサラが首を傾けて髪の艶を楽しみつつ、こんな風に髪が戻るなんて思わなかったと呟いたので、スサーナはまあ良いことにしておくことにした。


 最後に、下級侍女として任された仕事であるところの、乙女候補の着付けの手前の調整をして、これでいつ申し送りになっても問題ない。


「それじゃ、後は……下着の着付けをしてしまいますね。キツめが良いですか?緩いほうが?」

「す、少し緩いほうが……」

「はーい、ええと、背中を真っ直ぐにしてくださいね。ぎゅうぎゅう巻かなくても紐の締め方で崩れないようには出来るので、少しゆるめと感じても大丈夫なようにしますから!」


 肺を締め付けるスタイルは簡単に気が遠くなったりするのでとても気に食わないのだと言いながらサラの着る下着の形を整える。たっぷりおばあちゃんのお手伝いをしてきたので、他人のドレスの下着をいい感じに整えるのは慣れているのだ。

特に着やすさについての理想もなく作られたと見える補正具に眉をひそめ、サラが感心した目線を向ける前で特になんの意志もなく選ばれたと見える付属の紐を数本こっそりと持参の幅広のものに替えた。


「そういえば、サラさん。……別にこれは大事な話なんかではないんですけど、魔術師の外見なんかは覚えてらっしゃいますか? そのう、どんな見た目の方でした?」

「怖かったから、ちゃんとは見ていなくて……、背が高くて、白いような髪だったぐらい。後、仮面をしていたから……」

「でーすーよーねー!」

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