鳥人間出現

俺とファルは先程やっと出れた森にまた入っている。


今度は入口からなのでちゃんと道を覚えながら奥へと進む。

また迷いたくないし…


ファルによるとチキンランナーは自分のテリトリーで何回も周回するように走っているらしいそのため通り道に蔦を張ることで引っかかるらしい。


うん、阿呆かこの鳥。


ここに罠を仕掛ければいいのか?


『はい!バッチリです!ふふっ』

『お…おう、なんかテンション高いな』

『久しぶりで少し興奮してしまいました…恥ずかしい…』


俺がそう言うとファルが顔を赤くして照れ照れして可愛い。

『よし、待つか』

『そうですね』


しばらくの間待っていると遠くから一つの物体がこちらに向かって走ってきた。

それは一般道を走る車並みの速さ、つまり軽く40キロ以上は出ている速さのものだった。


しかし、驚きはその速度ではなく……


『うわ!何だあれ鳥人間じゃねぇか?! まさかあれなのか?』

『はい、そうですよ?』


捕まえたら俺も食おうかと思ったがあれはダメだ、ドラゴンなクエストにいる鶏と人間を合わせたモンスターそっくりで食う気になれない。

ダチョウ的なのを想像したのにこれはないわ……

この鳥人間は3体━羽?━捕まえた所で見ていてメンタルが崩壊してきたので捕るのをやめた。


『………本当に食うのか?』

『狩った分は食べないとめっ!!ですよ』


めっ!って…俺は食べない食べれない


『うぅ私と食べて下さいよぉ一人は嫌ですよぉ』

『おま…本当にドラゴン?てかその技術どっから手に入れ……って!わかった!わかったから!一緒に食べるから泣かないでくれよ!』


この後あの見た目を思い出し吐きそうになりながらもファルのために食べたのは言うまでもない。

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