第30話 昭和18年8月、夏樹、パガンの寺院へ行く


 あのアラカン越えから半年が過ぎた。


 今から思い返しても、あの横断行は厳しかった。

 しかもだ。ミンダサカンを抜けたところで、新たな師団命令が俺たちを待っていたんだ。

 ――輸送品をここに集積し、再びポーク村に戻り補給をした後に急行せよと。


 中隊長以下、その命令に接して愕然がくぜんとした。あの山を戻るのかと。

 けれど、命令とあらば従わなければならない。肩を落として再びミンダサカンの高峰への道を登ったのだった……。


 再び犠牲者を出しながらもポークで弾薬を補給し、また取って返す。3度ミンダサカンを通り抜けるとすでに先発の部隊は先に進んでいて、俺たちは急いで追及したわけだ。

 途中でチン族などの集落があり、荷物運びの苦力として何人かの村人を雇い入れた。彼らのことはそのうち紹介しよう。


 アキャブ攻防戦は雨期に入ったおかげで、どうにか英印軍を退けた。しかし、近いうちにイギリス、……いや連合国軍の大反攻作戦がありそうな予感を、俺たちにひしひしと感じさせていた。


 今は、雨期のまっただ中の8月の28日。

 バラック小屋の明かりの下で、俺は春香への手紙を書いていた。


〝ビルマに来て半年くらい経つけれど、ここは優しい人が多いように思う。ほかの地域の人とは違う何かがあるよ。

 仏教に帰依している影響だと思うが、他人が喜ぶことをしてあげるということが、ごく自然なことのようだ〟



 俺が日本の軍人だということもあるのかもしれないし、勿論すべてのビルマの人がそうじゃないだろうけどさ。

 近代化して、西洋の影響を受けた日本。それと対照的で、素朴なビルマ。住んでいる人々にとって、どちらの方が幸せなんだろうか。

 それはさておき、



〝今回初めてビルマに来たわけだが、この戦争が終わったら是非ともお前春香を連れて来たいと思っている。

 きっとお前も気に入ることと思うよ〟



 シルクロードをよく利用してはいたが、陸路の方は途中からヒマラヤ山脈の北側へ抜けるルート。海のシルクロードでも、インド、スリランカの次はタイのクルンテープバンコクか、インドネシアのスンダクラパジャカルタに行くのがお決まりのコースだった。

 途中にあるビルマは、いつもショートカットしていたんだよね。


 ただ1度だけ、ビルマを訪問したかもしれない時があった。


 かつてシルクロードを西へ向かっていたとき、砂漠で行き倒れになりそうな僧侶玄奘三藏がいて、一緒にインドのナーランダ僧院まで行ったことがあるんだ。

 俺たちはそこで別れたんだが、聞くところによると、その僧侶はナーランダ僧院を訪問した後でインドの東側へ向かったという。


 あの時、もしも一緒に行っていれば、あるいはビルマにも足を踏み入れていたかもしれない。結局はその機会は訪れなかったわけだが。


 ともあれ、ここの人たちの気質は春香も好きになると思う。それに、



〝国土も山脈あり大河あり、気候もスコールありと、変化に富んでいてなかなか面白い。

 今時分でも昼間は30度を超えるんだが、高い山に登ると一気に冬のように寒くなる。

 かといって、一度谷間に降りて次の山に登ったら、標高が低いとうっそうとした密林が待っていたりするんだ〟



 これは、この前のアラカン横断でわかったことだ。

 手紙には軍の検閲があるから作戦の詳細を書くことはできないんだが、かつてアフリカやブラジルの密林を冒険した時を思い出してしまった。

 あの時のように、2人で密林や山脈の踏破にチャレンジするのも面白そうだ。きっとまだ見ぬ絶景もあるに違いない。



〝とまあ、こっちは元気にやっているよ。秀雄くんもそうだ。安心してくれ。

 ――愛している。


  春香へ      夏樹〟



「奥さんへ手紙か」

 自分の名前を書き終えたときに、後ろから増田が話しかけてきた。

「驚かすなよ」

「っと悪いな。……酒を買ってきたから飲まないかと思ってよ」

「ああ、じゃあ、ちょっと待ってろ。ナッツか何かあったと思うから」

「おお助かる。ビルマの独立でも祝おうぜ」

「ははは」


 そう。今月8月の1日にビルマは独立を宣言したのだ。もちろん日本軍が支援する形なので、実質的にどうなっているのかはわからないけれど。それでも独立に向けて大きな一歩を踏み出したことには変わりがないだろう。


 南方軍では英印軍をはじめとする連合国軍の反攻作戦に備え、新たにビルマ方面軍を組織した。それによって、俺たちは大本営―南方軍―ビルマ方面軍―第15軍の隷下れいかに入ることになる。


 英印軍を主力とする連合国軍は、隣接するインド・アッサム州のインパールを拠点として、ビルマ国内に勢力を伸ばしつつあった。


 タイとビルマをつなぐ泰緬たいめん鉄道の建設が続けられているらしいが、こんな雨期ではさすがに工事は延び延びになっていることだろう。……あまり情報が入ってこないので状況がよくわかっていないんだ。

 ただ完成したところで、日本からの物資輸送は結局のところ海上輸送となるので、この鉄道の効果も限定的なもののようにも思う。


 それはともかく、アキャブ作戦後、俺たちは再びエナンジョンに駐留していたんだが、先月になってパコックに移駐することになった。

 同じイラワジ川沿いではあるが、ビルマ中部の物流拠点に当たる重要地だ。


 再び地勢の話になるが、このパコックより少しさかのぼった地点で、西からチンドウィン川という大河がイラワジ川に合流する。

 つまりこのパコック周辺は、河川交通のターミナルポイントに当たっている。


 そんなわけでパコックに移ってきたわけだが、さっそく輸送任務を与えられた。今度の輸送は象を使うので、現在、その訓練をしている。

 なお師団本部は相変わらず、ここから東のタウンギーにあった。あそこは避暑地リゾート地らしいから少しうらやましい。


 雨がトタン屋根をリズミカルに打ち付けている。地面の水たまりを打つ音、金属に当たる音など、様々な音が雑多に聞こえてくる。

 雨期になったせいもあるのか、蒸してはいるが少しひんやりとした空気が漂っていた。


 買い置きしていたナッツ類を持って戻る。甘いと酒に合わないので塩を振りかけてシェイクしておいた。


「毎日毎日よくも降るもんだ」

 呆れたように言う増田に俺も同意する。「まあな」

「そういえば午前中に街に出ても、僧侶に会うことがなくなったな」

 さっそく乾杯した後で、思い出したように言う増田だった。


 確かに朝、馬の運動のために騎乗して町に出ているんだが、以前はよく小さい修行僧の集団と出会ったものだ。

 上座部じょうざぶ仏教の黄色くゆったりした袈裟けさを身につけて、くりくりっとした頭と澄んだ目をしたお小僧さん。

 町の人たちは、順番に彼らの持っている大きな鉢に米を入れていたが、あれは托鉢たくはつだったのだろう。それがわかってからは、俺も何度か布施ふせをしていた。


 町の人に聞くところによると、食事は朝と昼の2回、午後は断食の時間となるらしい。その彼らの姿が最近は見られなくなったわけだが、この時期だと安居あんごなんだろう。

 寺院にもりきりになっているんだと思う。


「そういえば、托鉢しないで食事とかどうしてるんだろう」

 ふと疑問が口をついて出てきた。増田がおでこをテカらせて俺を見上げる。こいつひげが伸びてきたな。

「そりゃあ、食べられなきゃ死んじまうわけで……、誰か面倒見てんだろ。門徒もんとさんとか」


 日本ならそうだろう。が、ビルマの寺院にも檀家とか門徒とかが組織されているのか?

 でも村の人が支援してるというのは、当たっているだろう。


 食えなきゃ死ぬ。それは俗人でも出家者も同じ。

 ……例外は俺みたいな存在だけだろう。


「そういえば、こっちのお寺っていったことないな」

 増田がつぶやいた。

「今度行ってみるか?」

 確かここの近くに有名なパガン寺院群があったはずだ。俺は興味がある。


 すると増田は首を横に振り、

「俺は良いよ。……うちは阿弥陀さんだが、そんなに信心深いわけじゃねぇし」

「俺は行ってみるよ。個人的に興味がある」

「お土産頼むぜ」

「こっちの寺にお土産なんかないだろ」

「ははは。それもそうか」


 しょうがない奴め。俺はそう思いながらも、村で何か買って帰ろうと思った。



◇◇◇◇

 それから数日が経ち、俺は外出許可をもらって宿舎を出た。パコックの岸辺から焼玉やきたまエンジンの船に乗せてもらってパガンに向かう。


 幸いに雨期にもかかわらず、雨はパラパラと降るくらいだった。

 水量の増えたイラワジ川を、ポンポンポンポンと独特のエンジンの音を立てながら船が進んでいく。

 船頭のビルマの男性は、草を編んだような傘をかぶっていた。


『パガンには沢山のパゴダがありますよ』

『そうみたいだね。でも夕方には帰らないと行けないから、どこまで回れるかな』

『それは残念。ですが、それでしたら最初はアーナンダ寺院をお薦めしておきますよ』


 ああ、その寺院の名前はどこかで耳にしたことがある。……そうか、パガンにあったのか。


『ありがとう。ぜひ行ってみるよ』

『いえいえ。日本人が私たちのパゴダに参詣してくれるなんて、私にとってもうれしいことですよ』

『実は軍に入る前は、日本の寺院に住んでて農作業をしてたんですよね』

『おお。それは尊いことです』

『はは……』


 まあ、清玄寺に奉仕しているわけじゃないから、船頭さんが想像しているのとは違うだろうけどね。


『今は安居でしょうから。僧侶は寺院に閉じこもってますし、先生みたいな方がいるとありがたいでしょうね』

 俺は苦笑しながら、

『実は日本には安居はないんですよ。こちらと違って』


 そうなんですかと言った男は、少し物憂げな表情になった。

『こっちでは今困っていましてねぇ。……かつては王様が安居中の寺院への布施を行っていたんです』


 ……そうか。

 安居中は托鉢に行かないけれど、王様の布施があるから大丈夫だったのか。


『ところがイギリスが来てから……。彼らは布施をしないんですよ。弾圧されないだけマシなのかもしれませんけど』

『おそらくイギリスは他にも多くの植民地を持っているから、各地の宗教には触れないように統治しているんだろうね』

『はぁ、そうですか。……ですが、安居中の寺院は王の布施でやりくりしてましたから、パゴダの方では随分と困っているみたいですね』


 そうだろうな。

 たしか安居中に托鉢たくはつにいかない理由は、雨期は虫が繁殖はんしょくする季節でもあって、外を出歩くことでいつの間にかその虫を殺すことがないように、という理由があったはず。不殺生戒だな。

 戒律でお金を持つことも禁じられている。その上、出歩けなければ托鉢ができない。食糧がなければ死んでしまう。


 国王の統治からイギリス統治になって、イギリスとしては宗教は自由にしておいて、上手く統治できているつもりだったのだろう。が、それは支援もしないということで、かえってパゴダにとってのあだになってしまっていたわけだ。


『この度、日本のお陰で独立しましたけど、本当は安居の寺院への布施があると助かると思います』

『ああ。……事情はわかりました。ただ日本軍もそこまで裕福じゃないので厳しいかもしれません。個人的には同じ仏教国ですから思うところもありますけど』

『そう言っていただけるだけでもいいですよ。本当は我々の布施で支えないといけないことですしね』


 日本の仏教事情とビルマの仏教事情はまったく違うからな。おそらく進言しても無理だろうと思う。

 戦後の日本国憲法では信教の自由が定められるけど、その信教の自由もビルマの場合は実情にそぐわない可能性が高い。やはりその地方、その地方にあわせた統治の仕方が必要だと思う。


 やがて川岸の向こう広がる林の間から、金色のパゴダの尖塔や大きな赤茶色の寺院の壁が見えてきた。

 数が多い。これら1つ1つがパゴダや寺院なのか。


 考古学者としての血が騒ぐ。妙に気分が高揚してきた。わくわくしている。


 船着き場で礼を言って岸に上がり、教えてもらったアーナンダ寺院を目指して歩いて行った。


 ぬかるむ道を歩いていると、木から木へと、南国のカラフルな鳥が飛んでいく。時たま、頭にカゴを載せた女性とすれ違う。カラフルなロンジ腰巻きを身につけた女性たち。

 自然との調和。平和な楽園の光景だ。


 途中で道がわからなくなって、女性に行き方を教えてもらい、ようやくアーナンダ寺院にたどり着いた。

 釈尊の十大弟子の一人阿難の名前を寺院名にいただくパゴダ。


 インドにはかつてナーランダ僧院やマトゥラー、そしてヴィクラマシーラといった有名な寺院があった。イスラム教徒の侵入によって破壊されてしまったわけだが、その後、仏教は衰退してしまう。

 東南アジアでは、スリランカやここビルマ、そしてインドネシア等で生き延びる。ボロブドゥールやカンボジアのアンコール・ワットに並ぶ中心的な寺院の1つが、アーナンダ寺院だったはず。


 入り口で靴を脱いで裸足はだしとなる。そして、そのままで敷地に足を踏み入れた。

 ジトッとした地面だけれど、普段は裸足で歩くことがないので、実に新鮮だ。


 寺院の尖塔だけを見れば、どこかアンコール・ワットやボロブドゥールに似ているような気がする。同じ仏教圏だからだろうか。うん。実に興味深い。様式や形式を広域で調査してみると、思わぬ事実が出てきそうな予感がする。

 外側の壁は白い。周辺の寺院は赤茶色のレンガのようだったが……。中央の大塔が金色に塗られ、実に均整の取れた美しい建物だ。


 そのまま白亜の寺院の入り口に行き、入り口にいた僧侶に挨拶をして中に入れさせてもらった。

 ひんやりした石の感触を足の裏で感じながら、暗い廊下を進んでいく。

 途中の広間では幾人もの僧侶が床に座り込んでいた。


 彼らはチラリと俺を見るものの、すぐに興味を無くしたかのように、正面に向き直っていた。

 瞑想中だろうか。安居の修行で何をするのか知らないけれど、戦争などここでは関係ないかのようにただ静けさが漂っていた。


 やがて回廊の奥に巨大な仏像が見えてきた。

 金色こんじきの立ったままの仏像。高さは10メートルほどもあるだろうか。

 お顔はインド風でもなく中国や日本風でもなく、あえていえばビルマ風なのだろうか。

 法衣の裾がまるで西洋のマントのように広がっていた。



「――よくここまで来たね」

 不意に声を掛けられて振り向くと、そこにいらしたのは1人の僧侶。……いや違う。僧侶の姿をした天帝釈様だ。


 幾度となく、俺たちの前に現れて道を暗示してくれた、俺たちの指導教官。


 頭を下げて、

「お久しぶりです」

「ははは。堅苦しい挨拶はなしにしよう」

「はあ」


 この人、いつもこんな感じなんだよな。

 いつだったか俺と春香が夫婦げんかしてる時に、いきなり完全武装ぶそうで来られて、いたずらっぽく「夫婦げんかを止めるにはこの装備でないと」なんておっしゃるし。

 案外茶目っ気があるんだ。


「ここの回廊の壁にもブッダの生涯を描いたレリーフがあるよ。それと、近くにティ・ピタカ三蔵を納めた建物もある。後で見ておくと良い」

経律論三蔵ですか」

「そうだ。もっともこの国では教えの内容よりも、行いとか修行が重視されているから、あまり読まれていないけどね」


 へぇ。日本とは大違いだな。どっちかと言うと日本の場合は学問の側面も強いからな。


 ふっと帝釈天様が微笑まれる。

「なかなかビルマのパゴダもいいものだろう」

「ええ。建物といい、仏像といい、すべてのパゴダを回る時間が無いのが残念です」

「君たちの使う車で、ここから1時間半くらいのところにポッパ山という山があってね。777段の階段をのぼった先にあるパゴダも面白いぞ」

「はあ、ポッパ山ですか」

「今回は無理だろうけど、いずれ君の奥さん眷属神も連れて行ってみたらどうだい?」

「そうですね。春香が一緒だともっと楽しめますしね」

「……相変わらずだね。君たちは」


 苦笑した帝釈天様は巨大な仏像を見上げた。

「そろそろ君たちをブッダの前にお連れすべきかもしれない」

「本当ですか?」

「ああ、まだもう少し先になるけれどね。――それはともかくだ」

 急に帝釈天様の雰囲気が変わられた。


「これから戦場に向かう君に行っておこう」

「はい」

「これより君が帰国するまで、他人に対して力を使うことを禁じる」

「はい。かしこまりました」

「もちろん、自分自身には使ってかまわない。それと、わかっていることとは思うが、君が相手を殺すことも禁じる。いいね?」

「はい。そちらも大丈夫です」


 日本人としては英印軍や連合国軍は敵だが、すでに人間ではない俺にとって、彼らは敵ではない。

 だから、たとえ小銃を撃つようなことがあっても、神力を使って相手を殺さないように調整をしないといけない。


「今までの経験でわかっているだろうけど、戦場では特殊な心理が働く。だが、君たちの目的のためにも今の戒めを守りたまえ」

「はい」

「うむ。わかればよろしい」


 大きくうなずいた帝釈天様は、再び仏像を見上げられる。

「果てのない欲望、そしてその行いがごうとなって、苦しみをまねく。……さまざまな社会の階層で、あちこちの国で。疫病えきびょうも、飢饉ききんも、兵火へいかも、世の中全体の業の流れによって招き寄せられるんだ。

 ……君はこれから凄惨せいさんな戦場の姿を如実にょじつに見るだろう。一緒に悩み、苦しみ、もがき、そして歩き続けなさい」

「――はい」


 金色の仏像は、まっすぐ正面を向いている。その眼差しが、苦海くかいをさすらう人々をじっと見つめているかのように見える。

 微笑んでいるわけではない。悲しんでいるわけでもない。仏は、ただじっと我々を見つめている。

 あたかもこの世の苦しみすべてを真摯しんしに見つめ、向き合うかのごとく――。


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