第12話 地下世界7

レイナールとの会談を終え、リナとココの元へと戻る。

噴水のある広場のベンチに座る二人の格好は≪虚実の変装≫の重ねられている姿ではなく元に戻っていた。

リナは羞恥か緊張か顔を赤く染め、ココはいつも通り飄々とした様子。

別れたとき、リナは泣きそうで大変だったけど、どうにか立ち直ったようだ。


「≪虚実の変装≫を纏っていたとはいえ街の真ん中で脱いだんだ」

「うぅ、最悪です」

「ボクそういう特殊な性癖の人、初めて見た」

「わ、わたしは違います!! お酒のせいです!!」

「でも酔うと本性が出るって聞いたことがある」


何やら先程の失敗談を話しているらしい。

ジト目のココに赤顔のリナ。その一幕だけ見れば二人の可愛らしい少女の語らいだが、大きな異物が近くに座っていた。マンティスだ。


においでなんとなく気が付いてはいたがマンティスだ。

二人から少し離れた位置で姿勢正しくそいつは座っていた。

虚ろな複眼が気持ち悪いことこの上ない。

頭がいたい。


警戒しながら二人に歩み寄る。


「これ、どうしたの?」

「あ、おかえりスバル」

「知らない方がいるんだけど」

「ほら、挨拶して」


ココが命令を下すとマンティスは立ち上がり敬礼をした。


「≪支配≫(ドミネイト)かなんかか?」


精神に作用する秘術は必ずしも成功するわけじゃない。

精神力によっては抵抗されてしまうのだ。

意志が強ければ≪魅了≫や≪支配≫などの精神秘術に抵抗し破ることができる。


だが、一度でも精神力による抵抗を失敗してしまえば従順な下僕に成り下がってしまう。

効果時間こそ長くはなく、精神支配は自傷などの命令はできないがそれでも致命的な事には変わらない。


「そう。ボクはスバルみたいにけちったりしないからね。物陰からこっちを見てたから使ってみた。そしたら一発成功。よっぽど精神耐性が低いみたいだね。カマキリ共は人手が足りないのか観察してるのがバレバレな練度低い奴を使ってるし、装備も酷いものだよ。なんの実入りもない」


やれやれと両手を上げるココ。つられてマンティスまで同じポーズをしている。

ここ最近は、精神を狙われることがなく忘れかけていたが改めて精神に作用する秘術を恐ろしさを実感した。

マンティスの人手が足りないのはグラント結族と戦ってるからかな。


「悪かったな。節約思考は性分なんだよ」

「下っ端だけに重要な情報はあまりない。命令されてたから見張ってたんだってさ。どう処分するか悩んじゃってそのまま術を更新し続けてる」


何時から支配しているのかわからないが効果時間長い呪文じゃないだろうし勿体無い。

あと不気味だ。


「ココはともかくリナもよくそんな状態で談笑できるな」

「視界に入れないようにしています。気にしなきゃ良いんですよ……」


この街に来てしまってから少女の精神はとても成長してしまっていると思う。

良い成長かはわからないけど。


「あぁ、そうだマンティスよりも面白い事が二つ。こんな道の真ん中に居るのにもう二回も仕掛けられてる。ここまでくると笑っちゃうね。よっぽどリナを殺したいらしいよ」

「本当に笑っちゃいますよね」


命狙われてる本人がヘラヘラと笑っていいものじゃないだろう。

よく見るとリナの手には飲み物が握られている。エールの入った紙コップだ。

飲まなきゃやってられないか。


二人はなんでもないことのように笑ってるけど結構大事なことだ。


「凄い爆発があった時より規模は全然小さいけど銃撃が二回も」


マンティスとしては捕らえて記録媒体の場所を引き出したいはず、おそらく狙撃はレイナールが言う証拠を消したい上の連中か。

……リナを消しても記録媒体を取り戻さなきゃ意味ないだろうに。

とりあえず消しとくかみたいな感じなのだろうか。わからんが。


「二回とも対処は楽だったけど何か起きる度にシティガードが治安維持のために駆けつけてくるから、若干シティガードからの視線が冷たくなってきてる。面倒ごとの元凶はさっさと帰れってさ」


広場の周りを見回す。

近くにいるスティルオーダーのモノアイは全てこちらに向いている。


「それぐらいであとは特に異常なし」


リナが絡んでも許してくれた優しい機械兵士すら突き刺さるような視線を投げかけてきている。

居心地の悪いことこの上ない


「それで、スバルのほうはどうだった?」

「首尾は悪くない。質問は最後に。先に全部話させてくれ」


そう言って俺はココの隣に腰かけた。



第七話 次の行動



話をしている最中リナは悲痛な面持ちで何かをずっと考えていた。

何を考えているかはわからない。でも、あまり良いことではないだろう。


事の次第を話し終わると、リナはすっと一瞬だけ吹っ切った顔になり、すぐにぷりぷりと怒り始めた。


「つまり、私は、何も関係なく結族だかよくわからないですけど、そいつらの利権争いに巻き込まれたんですね」

「そうなる」


俺達もリナに巻き込まれたことになるけどな。

けれど、リナと違ってうまく乗り切れば見返りは多い。

結族が大きな報酬を約束してくれた。

しがらみも生まれるが悪い条件じゃない。

彼女的には無事に上に帰れることは何よりの報酬だろうか?


「全く私の命を何だと思っているんですか。小遣い稼ぎで誘拐されて挙句の果てに命を狙われるなんて。しかも助けてくれると思っていたセントラルシティの人が一番殺したがってるなんて……」


また酔っぱらっているのかマンティスに拳までいれだす始末。

やめなさい、衝撃で術が切れる可能性があるから。


「リナの事情も可哀そうだけど、もっと大きな問題がある。これから俺達はどうするかだ」

「とりあえずボクはこの場所であと19時間近く何事もなく待つのは無理だと思うよ。そこのマンティスは偵察だろうし。帰ってこなかったら当然調べるために別動隊がくる」


ココは足を組み、虚ろな目で小躍りさせてるマンティスを顎でさした。

動き始めたマンティス。流石にリナもちょっかいを出すのをやめベンチに戻る。


「出来ればボクとしては此処から離れたいかな。これ以上シティガードに嫌われたらドーナツを食べに来られなくなる」


あそこのドーナツは美味いからそれは俺としても是非とも避けたい事態だ。


「どちらにせよいつかは痺れを切らして街中でも構わずはじめるようになる。マンティスが来るのは二回目だし、上の連中の銃撃に至ってはもう三回目だ」

「あの、だったらとりあえず逃げたほうがよくないですか? この場所に来るのなら猶更です」


淡々と事実を告げるココに対して弱々しい口調でリナが切り出した。


逃げる。

逃げるとしたら安全な場所はどこだろう。

地下遺跡で息をひそめるか、街の外の洞窟を逃げ回るか、或いは白龍の居留地近くをうろうろするか。

流石に白龍が居るところにはケンカ……売りそうだな。

マンティスもセントラルシティの奴もお構いなしでやってきそうだ。


いっそ先に待ち合わせの柱に行くのも手か?

いや、別のハーフリングの結族が出張ってきそうだ。

時間を守らないやつは信用もされないし。


「どうせ監視が付いてるだろうから、逃げてもあまり意味がないよ。この街に居たらどんなにうまく隠れても見つかるのは時間の問題だしね」


ばっさりとリナの提案をココが切り捨てる。同時にココは欠伸を噛み殺し、瞳が潤む。

中断してしまった言葉の続きを俺が引き受けた。


「あと19時間も神経すり減らして逃げ隠れの警戒なんてしてられない。俺とココは巻き込まれたときにただでさえ一仕事終わった後だったんだ。絶対にヘマをするし、今だって正直かなり眠くなってきてる」


ココに釣られて俺まで欠伸が出てしまう。


「逃げるのも隠れるのも難しいって……」


力なくリナが呟いた。


「とまぁ、ぐだぐだ言ってみたけどやることは一つしかない」


励ますように努めて明るく声を出す。

マンティスはここまで事態が進行してしまえば記録媒体をあきらめるわけにもいない。だから必ず襲ってくる。


セントラルシティの連中はレイナールが何とかするとは言ってたけど、そんなにすぐには話は通らない。少なくとも19時間語後の交渉のテーブルに着くまで状況は変わらない。その時まで記録媒体の現物を見せられないわけだから。つまりこちらも必ず手を出してくる。


ならばやることは無法者の冒険者らしく一つしかない。


「それはいったい……」

「戦うんだよ」


何気なく出したはずの声は気付けば低く重い声色になってしまった。

獣混じりはこれが良くないな。

少し前に獣化したせいで野生が剥き出しになってしまっている。

驚いたのかリナは大きな目をまん丸に見開いていた。


「今までこの街にマンティス居なかった。奴らはこの街に自分たちの勢力を広げに来たんだ。それとデータを奪おうとしてる奴の利害が一致してこんな状況になってる」


ベンチから立ち上がり、リナの前に行く。


「だけど折角のチャンスはリナがデータを持ち出したせいで上手く事が運ばなくなってしまった。俺も一人殺っちゃったしな。俺たちは邪魔者だ。それもとびっきりの。失敗した元凶とそれを守ってる目障りな奴」


リナと俺とを順番に指で差した。心なしかリナは震えているようにも見える。


「リナは上に帰るからともかく俺とココは今後も狙われる。栄えあるこの街での連中の第一歩を汚しちゃったからな」


帰るといった瞬間、少しだけリナが悲しそうな眼をしていた気がする。

俺が瞬きをする間に元の表情に戻ってしまったが。見間違いかもしれない。


「だったらもうやられる前にやるしかないのさ。徹底的に。反撃できないように。幸運なことにマンティスの主力連中はグラント結族が相手してる。結族は容赦はしない。俺達は漏れた連中を潰して回ればいい」


もう恨みは買ってしまった。あの手の輩は不思議と恨み辛みを忘れてくれない。


「逃げるのにも飽きたろう? 何の因果かアイリスに来てしまったのにゆっくり街を回れないのも嫌だろう?」


少し前にそこらの店を回った時のことを思い出す。

リナは食い入るように様々な店を見ていた。

嬉しそうにアイリスの服を試着していた。

見たことないものを見るのは楽しいものだ。


「だから、こちらからやりに行く」


リナが唇を固く結んだ。


「レイナールは戦力としても期待して話を持ち掛けてきたと思う。俺達は自分のためにもグラント結族のためにも戦わざるをえない。何かの間違いでグラント結族が負けてしまえば、それこそ完全に詰みだしな」


ハーフリングは小さいうえにドワーフと違い華奢だ。優男の多いエルフなんかよりもよっぽど撃たれ弱い。肉体的な強さだけではマンティスとは比較にすらならない。

それを覆す戦闘技術があるのは疑う余地もないが不安要素の一つであることも間違いない。


「ただ、戦うとしたら問題が二つ。一つ目は君をどうするか。まさか戦場で連れて歩くわけにもいかない」


ココに目で合図を送りリナと一緒にいるようにお願いする。

どれだけの敵がいるかわからない状況でココと離れるのはお互いの安全面からみて不安だが仕方ない。


「いえ、私も連れて行って下さい」


しかし、予想に反しリナは自分から志願した。

背筋を伸ばし、瞳に力を宿らせ明言した。

彼女をどこに置いておけば安心だろうか、と考えていたが全ていらない心配だったらしい。


「私にだって憤りはあります。こんな理不尽たまりません。私だって戦えます!!」


リナは持っていたエールの残りを一息で飲み干し、紙コップを力強くベンチに置いた。

アルコールの勢いでも彼女の返答はありがたい。


そこまでは期待してないし、多分足手纏いだ。やる気を削ぐのもあれだし本人には言わないが。

求めているのは一線での働きではなく、俺に何かあった時にココがすぐバックアップに来れるだけ近い距離にこれるようにするということだ。


リナは秘術は使えないので腰につけていたリボルバーを差し出す。

『神秘の携行袋』から弾を渡すことも忘れない。

銃は便利だ。安価で手軽に誰でも使える自衛手段だ。

対策はされやすいが、されてなければ簡単に敵を傷を負わせられる。


「遠慮なく使ってくれ」

「前に派手にするのはよくないとか言ってませんでしたっけ? 銃声は大丈夫ですか?」


リナはリボルバーを受け取り、細部を確認している。


「全部マンティスのせいにしてしまえばいい、それに上の連中に至ってはあんなに派手に爆発を起こしてるんだ、今更だよ」


シリンダーを振り出し、弾薬を確認。

小躍りしているマンティスに向けて構え、フロントサイトから覗きこむ。


一連の動作は俺が構えるより余程様になっている。

俺は所持こそしているがあまり使わない。獣化して爪で切り裂いたほうが早い。

遠距離攻撃の保険のような存在だ。弾が安いし。


「使ったことあるのか?」

「違う銃ですけどあります」


全くもって意外だ。


「セントラルシティでは勉強だけじゃなくて戦闘訓練もするんですよ。銃も『外装骨格』も一通りつかえます。今まで何のためかと思っていましたけど、きっとアイリスと揉めた時を想定していたんでしょうね」


顔に出てしまっていたらしく、わざわざ説明をされてしまった。

ココだって驚いてる。俺だって驚く。

眉尻を鋭く上げて話しているリナは血生臭いものとは無縁にしか思えない。


「その割には体力も筋力もなさそうに見えるが……」


細くて柔らかそうなリナの四肢を見据える。


「『外装骨格』が身体機能を肩代わりしてくれるのでなくても大丈夫なんです」


前にも一度言っていたがガイソウコッカクってなんだ。

よくわからないが、秘術の身体能力補正みたいなものかな。


「まぁ、戦うと盛り上がってるとこ悪いけど、パニックを起こさずにココに着いてきてくれればそれでいい。銃も自衛程度に考えといてくれ」

「……わかりました。それを聞いて少し安心しちゃいました」


短く返事をしてリナはリボルバーをスカートのポケットに隠した。

表情は硬く緊張しているように見受けられる。


「本当に大丈夫か?」

「はい。もう覚悟はきめました」


なら、何も言うまい。


「それで、二つ目はどんな問題ですか?」

「上の連中。向こうとしてはマンティスも消したいだろうから、マンティスとやりあってるときに来られると迷惑だ。意図せぬ挟み撃ちをくらう場合がる。……まぁこれは対策なんてできるようなものじゃないけど」


セントラルシティの戦闘者はどの程度の実力なのだろうか。

ガイソウコッカクにミサイル。


「あ、そうだ。リナは上のミサイルを知ってたよな? ほかにも何か武器について知ってることはある?」

「……兵器に詳しいってわけじゃないので訓練で見たことあるやつしかわかりません。ただ、間違いなく『外装骨格』は装備していると思います。『外装骨格』は全身兵器です。刃物が飛び出したり銃が出てきたり、機動力が上がったりとすごいです」


全身兵器というくらいだ。鎧みたいな形状だろうか?

名前だけでは形は想像できないが接近攻撃、遠距離攻撃共にできるらしい。

ミサイル共々警戒はしておこう。


「分かった。そのガイソウコッカクってやつには気を付けるよ。とりあえずはマンティスから攻めるつもりだから奇襲あるかもくらい頭の片隅にでも入れといてくれ」

「わかりました……それで、あの、戦うって言ってましたけど……マンティスがどこにいるかわかるんですか?」

「わかるさ、すぐにでも」


ふと、臭いを感じた。隣で小躍りさせられているマンティスと同じ臭い。

数は4から5。


「……さて、そろそろか」


二人に背を向け目を閉じる。

より深く嗅覚と聴覚に集中する。あまり人のいない大通り。

他者よりも優れていると自負する二つの感覚が目に見えない情報を俺に伝えてくる。


誰かの話し声。スティルオーダーの駆動音と機械油の臭い。武器屋で交渉している客の声。ドクドク激しいリナの鼓動と柔らかないい香り。耳慣れたココの脈といつもの匂い。


街の雑踏の中、不快な羽音が耳に入った。

聞くのは二度目。マンティスの羽音だ。間違いようがない。

接近速度から考えて羽を使いながら跳躍しているようだ。


完全に居場所を捕捉した。

瞼を持ち上げその場で屈み『神秘の携行袋』を漁る。

宝石を取り出した。両手の『秘術手甲』の窪みを確認する。


秘術が使われ宝石が砕け、窪みになっている場所に嵌めていく。

『聞き耳服飾店』に作ってもらった専用の指出し手甲。

≪接触広域化≫が付与され、直接、宝石に手に触れなくとも秘術が発動する優れものだ。


宝石を嵌められる箇所は片手十二か所。計二十四か所。数度の戦闘には耐えられる。

慎重に、使うであろう呪文を選択して手甲の窪みに嵌める。

これで手甲に備えられた秘術の使用回数が最大値になった。


「どうかしましたか?」

「なんのためにわざわざこんな見通しの良いところで長々と話してたと思う?」

「……え?」


手甲の位置を整えながら立ち上がる。

俺とリナとの会話を大人しく聞いていたココも同じく立ち上がる。

状況を理解したのかリナは顔が強張り、慌てて周囲を見回した。手は隠したリボルバーの場所にあてられている。


「来たの?」

「あぁ。今回もリナの子守を頼む」


端的にココに答えた。ひらひらとココが手を振る。

それを見届け深呼吸。今回は最初からきちんと飛ばしていこう。


脳内で歯車を切り替える。


獣の自分が解き放たれる。

心臓が過剰に脈を刻んで煩く騒ぐ。

音が、臭いが、肌を撫でる空気の流れが、より鮮やかによりはっきりと感じとれる。


両手が歪に膨れ上がり瞬時に腕が肥大化した。

体毛が生え揃い、指の爪が硬化し太く長く伸びていく。

靴が弾け、獣の足が現れる。


「荷物を頼む」


また靴を壊してしまった。予備はあと一つしかない。脱げばいいだけの話なのに。

テンションが上がると些事に気を配れなくなるのは良くない癖だ。


「二人は後ろからつかず離れず着いてきてくれ」


返事を待たずに、虚ろな目のマンティスの首ひっつかむ。

地面を蹴って臭いの元へと走り出す。


さぁ、今度は此方が追う番だ。

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