第8話 地下世界5-1

模様の描かれた石畳を超えて街路へ繰り出す。

劇場で上演している最中なのか人は疎らで通りには機械兵士の数の方が多いように思える。

『頑固者のドーナツ屋』を出てすぐ。

隣には鼻歌交じりにご機嫌で歩くリナの姿。


アルコールは偉大だ。

あんなに元気なさげにしていた少女も今ではこんなにハッピーになっている。


「あの街灯はどうして光っているんですか?」

「俺の部屋にもあったやつと同じ。『消えずの灯り』っていう秘術アイテムだよ」

「秘術アイテム?」

「言って……なかったな」


何が楽しいのかリナは繋いだ手をぶんぶんと振っている。


「秘術アイテムは壊れずに秘術の効力を発揮し続けるもの。これ以外にも『神秘の携行袋』、『止めどない水』とか色々ある」

「スバルさんの持ってる布袋は『神秘の携行袋』ってやつですか?」

「そうだな。重量に関係なく色々な物がたくさん入る便利なやつだ」

「なんだかとっても凄いんですね!」


好奇心旺盛でテンション高く反応を返してくれるリナ。

手を離すと何処かに行ってしまいそうで手を繋がざるを得ない。

ココにもこんな時代があったものだと少し懐かしくなる。


「秘術って色々なことできますよね?」

「マニアックな秘術もあるみたいだし多分だいたいのことはできるんじゃないかな」


興奮してきたのかスキップまでやりだす始末。歩幅が合わない。


「空は飛べますか?」

「それは割と一般的。あんまり制動がよくないけど飛べるよ≪飛行≫って呪文」

「じゃあ空飛んで上に帰れませんかね? ばびゅーんと」


リナが繋いでないほうの手を下から振り上げ天井を指差した。


「名案だ、と言いたいけど君んとこの都市の地面の下は機関銃だらけだぞ」

「残念です。いい案だったと思ったんだけどなぁ」

「ハチの巣になってもいいなら今すぐにでも呪文を掛けてあげるよ」


石畳を蹴り、口を尖らせる。スキップは終了らしい。

落差が激しいな。


「ん~。あっちの遠くの壁にくっついてる四つの太い柱がセントラルシティと繋がってるやつですか?」

「そうだよ」

「壁にぼこって膨らんでるところがあるのはなんですか?」

「あれは街の外に繋がってる場所だよ。洞窟とか地下遺跡に呼ばれてるやつに行ける。外敵が入ってこないように関所みたいなものがあるんだ。管理はザルだけどね」

「この街の外にもさらに世界が広がってるんですね~」

「あぁ、他の街とかもあるぞ」

「世界はおっきいなぁ~」


取り留めもない話をしながら緩やかに街をぶらついた。

殆どが一問一答のような会話でリナは見て疑問に思ったことをぶつけてくる。

どんな答えを返しても楽しそうにし笑顔を振りまいていた。


「そうです!!」


急に何かを思いついたようにリナが繋いでいた手を振りほどき駆け出した。

まんま子供のようだ。リナ自体が可愛いので見ていて微笑ましい。


駆け出した彼女は一直線に街の警備をしている機械兵士に向かって走っていった。

彼らは無暗矢鱈に危険なことはしないのでゆっくりと歩いて追いかける。


「すいません機械兵士さんッ!!」

「何か御用ですか?」


身長が190センチ程の無骨な機械兵士に向かって笑いかける小柄な少女。

長い銀の髪と猫の耳。リナの容姿も相まって劇の一幕を見ているようだ。


「解体させて中を見させてください!!」

「……はい?」


……はい? 思わず機械兵士とはもってしまう。

リナが何を言っているのか理解できず一瞬硬直。

言葉が脳に届き数瞬後、意味を理解したとき俺は光速で飛び出していた。


「すいません! すいません! すいません! この娘ちょっと可哀そうな子なんです!」


機械兵士の元へたどり着き必死に謝る。


「ほら! リナも謝って!」

「でもぉ……」


体をくねらせておねだりしているがリナの言ってることはちょっと内臓見たいから殺させて、とのたまうサイコパスと同義だ。

やばいにも程がある。


「少し動揺しましたがアルコールを摂取しているようですね」


機械兵士は感情こそあるが控え目で感情をあまり表には出さずに生きている。

彼らの動揺を表に出させるなんてただ事ではない。


「そうなんです本当にすいません」

「私には理解できないものですが飲みすぎは身体を壊すと言います」


幸運なことに殺させてと言われた彼は怒っていないらしい。

なんて心の広い人なんだ。街の人から好かれるのも納得がいく。


「すいませんご迷惑をおかけしました」

「お気になさらずに。たまには飲みすぎてしまう日もあるでしょう」


寛大な心で機械兵士は許してくれた。

ファンになりそうだ。全力で俺が謝っているなか、リナはにこにこと横で笑っていた。


「今後気を付けてください」

「う~、中見たい~」


最後にお辞儀をして、ふざけたことを抜かすリナを引きずり機械兵士の元を足早に離れる。

彼は何事もなかったかのように静かに身を構え、周囲を警戒し始めた。


「肝が冷えた」


30メートル程の距離を無言でリナの手を引いて歩き、ようやく声が出た。


「残念です」


残念なのは貴様の頭だ。

不満気に横を歩くリナに早くもお酒を飲ませたことを後悔し始めた。


「あの……機械兵士には本当にちょっかいださないでください。解体させてなんてただの殺害宣告です……」

「あっ! 噴水があります! 綺麗な広場です!」


聞いてんのかこいつ。

小さな身体に似合わず強い力で引っ張られる。

話を聞けと叱る元気も出ずになすがままに連れていかれる。


辿り着いたのは『癒しの広場』だ。

上品なこの区画には買い物や歩き疲れを取り除くため、あちこちにベンチやこういった広場が設けられている。此処もその一つ。

大きな噴水が中央にあり、緑の木々が等間隔で植えられ、いくつもベンチが設置されていた。

秘術的に装飾された噴水はいくつもの水を飛ばし、鮮やかな色で空間を彩っている。


ちょうどいい。この場所で休んでリナの酔いでも覚まさせよう。


「あ、そういば私、今日お風呂入ってないです!?」


ベンチへと誘導しようとリナの手を引いていたらまた訳の分からないことを言い始める。


「こう見えて綺麗好きなんですよ私」


あまり力の込めていなかった手が振りほどかれリナが謎の動作を始める。

胸元で何かをいじくったり腰元で何かをいじくったり。

機械兵士の騒動で疲れた俺は彼女の奇行をただ見ている。


するとリナが何かを地面に置いた。


「………………」


目を擦る。

記憶に間違いがなければ≪虚実の変装≫で服を上書きされる前に着ていた羽織り物だ。


「………………」

「大きなお風呂があってよかったです」


何かを脱ぐような動作の後にリナの足元にスカートと思われる物体が出現する。

続けて赤いネクタイに白い上着、増えてはいけないものが増えていく。

見た目に変化はなく、リナはココとお揃いだった襟付きシャツに黒いネクタイ、チェックのスカートを着ていた。


リナの近くに落ちている物体は、彼女に掛けられている秘術の効果範囲から外れて視認できるようになったものに他ならない。


「………………お前、まさか」

「早く身体を洗わないと」


両手を背中に回し、取ってはいけない何かを取ろうとしているリナ。


「や、やめなさい!!」


機械兵士に謝りに行った速度すら凌駕してリナを背中から羽交い絞めにする。

汗に混じって甘い香りが鼻腔をくすぐる。

腕に感じる温もりは柔らかく、布の類を纏っていないことを教えてくれた。


「なにするんですかスバルさん!! そんなにくっつたら汗臭いです、きっと!! 私は風呂に入るのです!!」

「ば、ばかなことはやめなさい!!」


リナが大きく暴れる。しかし、力の差は明白で俺を振りほどくことはできない。

騒ぎは良くない。機械兵士様一同が見てらっしゃる。

手早く済まさなければ俺の立場も危ない。


「う~。邪魔しないでください~」


リナを片手で押さえつけ、もう片方の手を自分の腰のポーチに入っている小さなフラスコへと伸ばす。

拘束が緩み、街中では決して外れてはいけない布が落ちてしまった。

幻術が掛かっているから服は脱げてないけど服が出てくる。不思議な光景。


フラスコの中身を即座にリナの口へと流し込む。

幸いにも彼女は吐き出すことなく液体を飲み干してくれた。


「うえ~。なんか苦くて変な味です~」


飲ませた物は『解毒のポーション』。

口に含むと痺れや様々な毒を無効化してくれる。秘術によって作り出された『治癒のポーション』に並ぶ便利なアイテム。

解毒作用はもちろんアルコールにも及んでいる。

激しい二日酔いや酷い酩酊状態も一瞬で解決してくれる頼もしいアイテムだ。


「あれ? なんで私はスバルさんに後ろから抑えられているのでしょう?」


落ち着いたようなので拘束を解く。


「なぜだか胸元も脚もスースーし……て……」


徐々に思い出してきたのか顔が赤に染まっていく。

泥酔時、記憶を失う者と失わない者がいる。彼女は後者らしい。

リナは確かめるようにして自らの身体を触る。周囲に散乱する何かに気づく。


黙って俺は後ろを向いた。

リナは一見して服を着ているし、中身が見えるわけではないがきっとこれはマナーだ。


「~~~~~っ!!」


背後から声なき悲鳴が聞こえた。



第五話 飲んでも飲まれるな



隣には目のハイライトを失ったリナがうなだれて座っている。

悲鳴の後リナは無言で服を着こみ、近くのベンチで放心してしまった。


「あぁなんてことを、あれですね恥ずか死します。もうだめです」


生気を失いブツブツと呟く姿に俺は慰めの言葉すらかけられない。


「外で服を脱ぐとか痴女ですか痴女」


真っ黒に染まった瞳で涙を溜めている様は同情を禁じ得ない。


「そとでふくを……~~~~~っ!!」


時折、顔を真っ赤に染めその後青くなる彼女をどうすればいいのか。

お酒を勧めたのが俺である以上、責任の一端はこちらにもある。


「だ、大丈夫だよ。≪虚実の変装≫が掛かってたら誰も気づいてないって」

「あぁ、そうです。知っているのはスバルさんだけです。もうかくなるうえはスバルさんの頭をしこたま殴って記憶を消すしか……」


小声で恐ろしいことを呟いていらっしゃる。


「あー。そうだ。何か街を見て気になる事とかない? 全部答えるよ」


息の詰まりそうな空気を変えるために苦肉の提案をしてみる。


「じゃあ、種族の事とかおしえてください……具体的にはセリアンスロープの弱点とか……」

「……えーっと。俺たちは総称で自分らのことをデミ・ヒューマンって呼んでいる。デミ・ヒューマンの種類は結構多いよ」


『獣人セリアンスロープ』

 ・獣状態にも変身できる半人半獣。クマやトラ、サイなど変身後の動物は多岐にわたる。


『小人ハーフリング』

 ・身長が1メートルほどの華奢な小人。手先が器用で俊敏に動く。


『巨人ギガント』

 ・身長が3メートル以上の巨大な人間。力が強く荒っぽい性格の者が多い。


『小巨人ドワーフ』

 ・身長が1メートル程度だが身体ががっしりとしていて力が強い。力仕事を好む。


『長耳族エルフ』

 ・切れ長の目に整った顔、長い耳。デミ・ヒューマンの中でも特に寿命が長く肉体的にも年を取りにくい。芸術や知識の収集を好む。


『金属生命体ウィルメタル』

 ・全身が金属で出来ている人間。年と共に金属の純度が上がり、死後はその死体が金属として売買される。多くのウィルメタルは生まれると同時に死後の身体の売買の契約をする。


『機械人間スティルオーダー』

 ・旧文明の遺産。現代では再現不可能な意思と感情を持つ機械。多くの個体は百数十年に一度記憶を消し、新たな人生を歩もうとする。人間の世代交代のようなものらしい。元より作る技術はないが新しく製造することは禁止されている。


『本の居住者ブリント』

 ・秘術に依らず、種族の能力として身体を変身する能力を持つ。


簡単に種族の特徴を纏めて話してみる。リナのテンションが上がることを祈って。


「この街に居る代表的な種族だけでこれだけいる、ちなみにリナが使いたがってる4つの柱を管理しているのは『ハーフリング』と『エルフ』、『ギガント』に『ドワーフ』だ。自信があるなら交渉してみるといいい」


話をしていると死んだ目をしているリナに少しずつ生気が戻っている。


「色々な方がいらっしゃるんですね……あの、セリアンスロープの弱点は……」


リナが余計なことを言い出さないように、早口で続けた。


「ここら辺になると人なのか魔物なのか区別が難しいけど、君を追ってたカマキリ顔の『虫人マンティス』、魚と人との相の子みたいな『魚人サファギン』だとか……そうだ、そうだ。蛇のみたいな『蛇人ダンバラー』とかもいるね」


知性ある魔物は数えきれないくらいに存在している。

その多くが人に害を及ぼすという意味で害獣だ。

支配領域は一進一退。有史以来、途方もない時間が費やされ、争いが続いている。

人間が完全に支配していると言い切れるのは各地の街内部だけだ。


「俺が知らないだけでほかにもっといるかもしれない」


リナはあの弱点、あの弱点、と壊れたように繰り返している。


「あとは人や魔物とは違うけど知性ある存在としては別の世界から来たとか言われてる『地底の悪デーモン』『天上の民ヘイメル』とか。後はリナみたいな『純人間ピュアヒューマン』とかかなぁ……答えるって言っておいて不甲斐ないけど詳しいことは本か何かで調べてもらった方が早いかもしれないな」


教えるいった手前、知識を総動員して問いの答えを考えているが、俺はお偉い学者じゃない。きっと説明していることに抜けてる知識は多いだろう。


話を締め括ったつもりだが、リナの反応は鈍い。

先程の痴態を思い出してるのか、顔が赤と青とを交互に入れ替わってる。


それから幾許かの時が経ち、ようやく彼女は再起動を果たした。

何もやることがなく俺はベンチに座り、閉ざされた地底都市の天井をただ見つめていた。


「なんか落ち込んでても仕方ない気がしてきました。失った尊厳は返ってはきません」

「……大丈夫たぶんギリセーフ」


リナが拳を胸元へ握りしめる。

幻を見破るメガネや秘術が存在していることは心に留めておこう。


「気を使ってくれてありがとうございました」


いいよいいよ、と手を挙げる。お酒のせいならほぼ俺の責任だ。

その事実に気づかないでくれることを願うのみ。

頭を下げながら笑う彼女は朗らかで、きっと振り切ってくれたのだと思う。


「でも、さっきのことは誰にも言わないでくださいね」


心の中で安堵する。しかし、リナが瞬きをすると目を一瞬で入れ替わっていた。

元気な瞳はそこにはなく、あるのはハイライトを失った大きな目。

真っ黒な目で満面の笑みを湛えている。


全然振り切ってない。

また、リナが瞬きをすると瞳は元の明るさを取り戻す。


「そうだ。質問ついでにスバルさんがやってる冒険者? について教えてくれませんか? なんだがどんなお仕事か想像つかなくて」


今の出来事は言及しないほうが俺にとっていい結果になるだろう。

平静を装い返事をする。


「……やってることは色々だな」


冒険者。

一口に言えばなんだろうか……トレジャーハンターというべきか。


「壁にぼこってなっているところが街の外につながってる場所って言ったの覚えてる?」


微妙な高さにある外への出入り口を指で示す。

黙ってリナが首を縦に振った。


「基本的にはあの先に行って同業者の持ち物漁ったり、ずーっと深くまで潜ってみてアーティファクト探したり、紹介される仕事をこなしてお金を稼ぐ感じかな」

「持ち物漁りって……強盗ですか?」


眉をひそめて怪訝な視線を向けてくる。

ある意味強盗だし間違ってはいない。


「いや、外には外の生態系があってね。色々危険なんだ。残念なことにその危険に対処できずに殺されてしまう冒険者もいるのさ。道中で哀れな彼らがいたら荷物を拝借するんだ」

「……悲しい話ですね」

「まぁ仕方ないよ。みんな承知で行動してるさ」

「あとアーティファクト? 知らない単語がでました」

「アーティファクトは出力の高い秘術アイテムって感じかな。使用回数が何回かあってリチャージも勝手にされる。込められた秘術によっては再現できないものあるから。物によっては値段が高い」


アーティファクトは武器だったり防具だったり道具だったり形は様々だ。

共通で言えることは非常に強力な秘術が込められている。


現代でもアーティファクトに似たものは作られている。

使用回数が何回かあってリチャージもされる。

ただ、込められた秘術は強力なものではない。

リチャージされるというのが難しいらしい。

あと、総じて高い。


説明を聞いて表情がころころ変わる点は酔ってる前とあまり変わらない。

適度に相槌も入り俺も気を良くしてさらに話してしまう。リナは聞き上手のように思えた。


「そういえばリナは何やってるんだ? 授業とか言ってたし学生?」

「はい。あと二年したらお勤めです」


学生生活とやらはどんなものだろうか。想像だけが膨らむ。

働くことが心底楽しみであると感情を滲ませたリナの言葉は眩しさすら覚える。


「機械が好きなのでそっち関係の仕事につけたら幸せですね」


だから機械兵士にばらさせてとか冒涜的な事を言ってたのか。

一人で変なところに納得する。


「酔いも覚めましたし、そろそろまた歩きませんか?」

「構わないよ」

「せっかく下に来たので色々見てみたいです。カマキリの人に追いかけられている時もゆっくりみたいなぁって思ったくらいです」


リナの誘いに乗り、ベンチを立ち上がり歩き始めた。

ココとしか歩いたことのない高級な歓楽街、どこを見せればよいのかと思案する。


「劇とかは予約とかいるし何を見せたもんかな……」


思いつく限り此処では演劇以外に見所があるような場所はない。

リナが追いかけられていたのは『木漏れ日酒場』付近。

そこらへんで面白いと思えるのは飲食の屋台の群れくらいだろうか。


「いつもスバルさんが行ってるお店とかが良いです!! 武器を売っているお店とか秘術を扱っているのお店とか!!」

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