　またまた日が空いてしまいましたが、夏休み前の振り返りを少し。

　月曜の朝、いつものように「おはよー」とりんちゃんへ声を掛けたら、いきなり「骨折してた」と返ってきた。

　ん？……何？……えーっ！！

　先週、学校で遊んでいたときに転んで、小指を突き指したと言っていた。もう四、五日くらい包帯していたけれど、骨折だったのか……あっ！

「昨日、水泳の大会だって言ってたよね」

「うん、そうだよ」

「それじゃ、出れなかったの？」

「ううん、出たよ」

「えっ、そうなの！？」

「大会に出たいから、骨折だったのは内緒にするようにお母さんにお願いして出た。リレーも個人も二位だった」

「大丈夫だったの？」

「うん。テーピングしてたから。でも、しばらくは練習も休まないとダメだって」

　負けず嫌いなだけじゃなく、頑張り屋さんだよな、りんちゃんは。飄々としてクールに装い、頑張った感をアピールしないのもいじらしい。

　池江さんに続いて日本代表に選ばれる日を、オジサンも秘かに夢見ているからね。

　翌日。

　練習を再開するために専用のギプスを作りに行く、という話をしながら、オジサンの足に笑顔で連続キックするのは止めて下さい。

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