細かい回想シーンと心理描写に圧倒されて、「私」と「君」の姿がゆっくりと浮かび上がっていくようでした。何かを思い出すときは何でもない風景からで、そこがリアリティを感じさせます。
幸福だった「私」の過去と、現在とのギャップ、「君」を思い出してしまう姿が、より切なく感じられます。
春が青いまま立ち止まっている「私」が、孤独ではないと言っている所が、また悲しくも美しいです。

最後に、自主企画への参加、ありがとうございました！

薄桃色の優しい春は絵画のモチーフみたいに〜の一節、ものすごく好きです！
そこにちょこんとある青い春。

ピッチの話も懐かしい！

胸にじわっと広がる感覚が、切なくて心が震えました。

いつの時代も、どんなにおかしな気象条件であってもやっぱり春と言うものは魅力的なものですね。
同時に、遠い昔を思い出して、ちょっと切なくなる甘酸っぱい季節でもありますね。
そんなところが、上手にかかれた文章だなあとおもいます。