第3話

 経験値を稼ぎLPを獲得し、順調にレベルを上げていくそれを観察する。

 最初の悪魔4体に数えられる、デーノワンがただくにを通して儘より与えられた業務である。


 デーノワンは、それに見つからぬように唯々静かに隠密をし情報を集め続けている。

 この集めた情報は、ただくにを経由せず直接儘達がいる領域に届けられ、この情報を受け取った儘は現在リアルタイムで観察をしていた。


「データとしては色々手に入ってきたね。そっちはどう?」

「そうですね、悪魔達の通常業務テストもほとんど終わっています。循環させている総エネルギーがそれほど多くない内に、色々試せたので後は本格稼働時に実際にやりながら調整をしてもらいましょう。」

「みんなは~?」

「「「「各システムの負荷状況は想定通りで、問題は見つからなかったよー。」」」」

「じゃ、始めましょうか。」


 神々にとってこの世界は想像で創られたものである。

 神々にとってこの世界にある物は想像で創られたものである。

 神々にとってこれらは非常に無価値だが、非常に価値のある嗜好品であった。

 その嗜好品をより楽しむために神々は試行錯誤を繰り返している。

 それさえも神々は刺激として楽しんでいた。

 この世界で自我を持つものは何も知らずに生きている。


 世界はそんな軽い感じを受ける一言により終わった。

 時空間以外のものは根こそぎモデルエネルギーへと還元され、悪魔達はそれの回収に奔走する。

 それと並行し天使たちは時空間へと干渉を開始する。

 今まで時空間としてこの世界を構成したものは、壁としての役割を持たせられ周囲へと広げていくとこの壁の内側に「無」が生じた。

 儘はそこに「点」を配置した。


 この点のステータスは以下の通り。

―――

LV.1,000,000,004


レース

点LV.1,000,000,000

スキル

臨界爆発LV.1,000,000,000


レース

素の魂LV.4

スキル

念粒蓄積LV.1

念粒生成LV.1

経験値精製LV.1

本能LV.1


ソウルステータス

念粒0/100

必要経験値0/100

―――

 この点は自身に同等の他のレースレベルが存在するとき、素の魂LV.4に分割して、それは周囲に爆発放散させるものだ。

 これで点に残るLV.4分を含めない、249,999,999の素の魂が放散されることになる。


―――

ターン1

―――

経験値100獲得しました。

LP1獲得しました。

―――

ターン2

―――

スキル念粒蓄積LV.2に上昇しました。

レース素の魂LV.5に上昇しました。

経験値100獲得しました。

LP1獲得しました。

―――

ターン3

―――

スキル念粒生成LV.2に上昇しました。

レース素の魂LV.6に上昇しました。

経験値100獲得しました。

LP1獲得しました。

―――

ターン4

―――

スキル経験値精製LV.2に上昇しました。

レース素の魂LV.7に上昇しました。

経験値200獲得しました。

LP2獲得しました。

―――

ターン5

―――

スキル念粒蓄積LV.3に上昇しました。

スキル念粒生成LV.3に上昇しました。

レース素の魂LV.9に上昇しました。

経験値200獲得しました。

LP2獲得しました。

―――

ターン6

―――

スキル経験値精製LV.3に上昇しました。

スキル念粒蓄積LV.4に上昇しました。

レース素の魂LV.11に上昇しました。

経験値300獲得しました。

LP3獲得しました。

―――

ターン7

―――

スキル念粒生成LV.4に上昇しました。

スキル経験値精製LV.4に上昇しました。

スキル念粒蓄積LV.5に上昇しました。

レース素の魂LV.14に上昇しました。

経験値400獲得しました。

LP4獲得しました。

―――

ターン8

―――

スキル念粒生成LV.6に上昇しました。

スキル経験値精製LV.5に上昇しました。

スキル念粒蓄積LV.6に上昇しました。

レース素の魂LV.18に上昇しました。

経験値500獲得しました。

LP5獲得しました。

―――

ターン9

―――

スキル経験値精製LV.7に上昇しました。

スキル念粒蓄積LV.8に上昇しました。

スキル念粒生成LV.7に上昇しました。

レース素の魂LV.

経験値700獲得しました。

LP7獲得しました。

―――

ターン10

―――

スキル念粒生成LV.10に上昇しました。

スキル経験値精製LV.9に上昇しました。

スキル念粒蓄積LV.10に上昇しました

レース素の魂LV.29に上昇しました。

経験値900獲得しました。

LP9獲得しました。

―――

ターン11

―――

スキル経験値精製LV.12に上昇しました。

スキル念粒蓄積LV.13に上昇しました。

スキル念粒生成LV.13に上昇しました。

スキル念粒蓄積LV.13とスキル念粒生成LV.13とスキル経験値精製LV.12が統合され経験値獲得LV.1を獲得しました。

レース素の魂LV.2に下降しました。

経験値100獲得しました。

LP1獲得しました。

―――

ターン12

―――

スキル経験値獲得LV.2に上昇しました。

レース素の魂LV.3に上昇しました。

経験値200獲得しました。

LP2獲得しました。

―――

ターン13

―――

スキル経験値獲得LV.4に上昇しました。

レース素の魂LV.5に上昇しました。

経験値400獲得しました。

LP4獲得しました。

―――

ターン14

―――

スキル経験値獲得LV.8に上昇しました。

レース素の魂LV.9に上昇しました。

経験値800獲得しました。

LP8獲得しました。

―――

ターン15

―――

スキル経験値獲得LV.16に上昇しました。

レース素の魂LV.17に上昇しました。

経験値1,600獲得しました。

LP16獲得しました。

―――

ターン16

―――

スキル経験値獲得LV.32に上昇しました。

レース素の魂LV33に上昇しました。

経験値3,200獲得しました。

LP32獲得しました。

―――

ターン17

―――

スキル経験値獲得LV.64に上昇しました。

レース素の魂LV.65に上昇しました。

経験値6,400獲得しました。

LP64獲得しました。

―――

ターン18

―――

スキル経験値獲得LV.128に上昇しました。

レース素の魂LV.129に上昇しました。

経験値12,800獲得しました。

LP128獲得しました。

―――

ターン19

―――

スキル経験値獲得LV.256に上昇しました。

レース素の魂LV.257に上昇しました。

経験値25,600獲得しました。

LP256獲得しました。

―――

ターン20

―――

スキル経験値獲得LV.512に上昇しました。

レース素の魂LV.513に上昇しました。

経験値51,200獲得しました。

LP512獲得しました。

―――

ターン21

―――

スキル経験値獲得LV.1,024に上昇しました。

レース素の魂LV.1,025に上昇しました。

経験値102,400獲得しました。

LP512獲得しました。

―――

ターン22

―――

スキル経験値獲得LV.1,280に上昇しました。

レース素の魂LV.1,281に上昇しました。

経験値128,000獲得しました。

LP640獲得しました。

―――

ターン23

―――

スキル経験値獲得LV.1,600に上昇しました。

レース素の魂LV.1,601に上昇しました。

経験値160,000獲得しました。

LP800獲得しました。

―――

ターン24

―――

スキル経験値獲得LV.2,000に上昇しました。

レース素の魂LV.2,001に上昇しました。

経験値獲得200,000しました。

LP1,000獲得しました。

―――

ターン25

―――

スキル経験値獲得LV.2,500に上昇しました。

レース素の魂LV.2,501に上昇しました。

経験値獲得250,000獲得しました。

LP1,250獲得しました。

―――

ターン26

―――

スキル経験値獲得LV.3,125に上昇しました。

レース素の魂LV.3,126に上昇しました。

経験値312,500獲得しました。

LP1,562獲得しました。

―――

ターン27

―――

スキル経験値獲得LV.4,882に上昇しました。

レース素の魂LV.4,883に上昇しました。

経験値488,200獲得しました。

LP2,441獲得しました。

―――

ターン28

―――

スキル経験値獲得LV.6,103に上昇しました。

レース素の魂LV.6,104に上昇しました。

経験値610,300獲得しました。

LP3,052獲得しました。

―――

ターン29

―――

スキル経験値獲得LV.7,629に上昇しました。

レース素の魂LV.7,630に上昇しました。

経験値762,900獲得しました。

LP3,814獲得しました。

―――


「う~ん、なんか違うな~。」


 点の仕様に納得がいかなかったのか、儘はさらに手を加えることにしたようだ。


先ほどまでの点の能力は、

―――

LV.1,000,000,007,630(ステージ2)


LP3,814


レース

点LV.1,000,000,000,000

スキル

臨界爆発LV.1,000,000,000,000


レース

素の魂LV.7,630

スキル

経験値獲得LV.7,629(ステージ2)

本能LV.1


ソウルステータス

必要経験値100/200

―――

この様になっていた。

 儘の感性で、なにか求めていたものとは違っていたらしい今回のケース。

 自分の求める形になるようにさらに手を加えていく。


 う~ん、なんかこう雁字搦めと言うか・・・、面倒というか・・・。

 もっと曖昧さを求めてょうがいいのか?

 いや、物語性を求めてみようかな。

 ふむそうなると・・・


 儘は今までこの世界に適用させていた、ヴルルツルプグシステムから新しいシステム、文章型世界意志反映システム、通称STIRステーアシステムを構築した。

 このシステムは儘の意志を最優先に採用されるシステムだ。

 ぶっちゃけ、儘は環境を創って後はお任せという、今まで模索していたやり方を諦め、自分のやりたいようにやろうと決めたのだ。


 こうして数ある時代の中で最も早く幕を閉じることになるルイーナ紀であった。

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