世界創世

サエクルーム紀ー世界節0年から

第1話

 ここは虚無崩壊の場、あらゆる物を飲み込み増殖をし続ける虚無が満たされている場。ここで存在し続けるには、虚無の吸収量よりも多い量のエネルギー等を虚無に吸収させなければならない。

 そんな極限状態の場に一柱の創世者が現れる。

 彼の名は儘、新米の創世神である。


「うえ、やっぱり知識で知っていても、実際に体験するのとでは大分違うな~。」


 神格化しその存在を神力によって構成されている彼は、その力がロストしない限り消滅することが無い。さらに言えば、神力は他の位階のエネルギーとは違い虚無崩壊で存在する為にエネルギーを放出する必要もない。

 とはいえ、彼が今感じている物は有り体にって気持ちの良いものではない。


 さ~てっと、創世か~。どうする?


 現在彼に内在している神力は5。神格化したてなので保有している力も他の神と比較した場合最下位に当たる。それでも、かつて彼が暮らしてい世界の人と比べれば段違いの保有エネルギー量だ。


 折角こんな大それた力を手に入れることが出来たんだ。好きにやらせてもらいましょう。

 まずは、空間を確保しないといけないかな?う~ん、どんな世界にするか・・・。


 彼の性格は良く言えば大らか、悪く言えば大雑把な性格で在った。なのに非常に凝り性と言う非常に面倒くさい性格をしていた。


 階層世界にしてみるか、宇宙階層に空中階層、地表階層と水中階層ってな具合にして・・・。

 うし、じゃちょっくらお試しで創ってみよう。


 創造の力の行使は想像によってコントロールされる。

 とくに彼は神々の間でも変態国家と言われる国で育った所謂オタクだ、この手の妄想はお手の物であった。

 彼は自身の神力を分解し位階を一つ落とした魂力にした。

 神力1で創れる魂力は1億である。この一億を元手にして空間を確保していった。

 今回作成する階層は四つなので、一つに階層に2500万使用できる。

 そしてこの世界での距離はマスになる。1マスは1㎡とし1マスに1,000の魂力を使用した。なので各階層には25,000マス割り振ることが出来、そうなると正四角形の場合1辺がおよそ158.113以下略マスとなる、なので彼は一辺を158マスとすることにし小数点以下の魂力は回収することにした。

 そうなると一階層は24,964マスなので手元には144,000の魂力が残ることになった。

 さらに地表と水中階層を6,241マス分だけ作成することにし余剰分の37,446は宇宙階層へと回した、これにより宇宙階層は62,410マスとなり一辺が249.819以下略マスとなる為一辺を249マスとした。そうなると宇宙階層は62,001となる為、残りの409マス分の魂力は409,000となる。

 なので今彼の手元には553,000の魂力が残ることになった。


 さてここで一旦整理しよう。

 マス総数

 宇宙階層62,001マス

 空中階層24,964マス

 地上階層 6,241マス

 水中階層 6,241マス

 そして一辺が

 宇宙階層249マス

 空中階層158マス

 地上改組 79マス

 水中階層 79マス


 以上の非常に小さな階層型世界がここに新たに誕生した。


 さて、残った魂力の使い道はとりあえず置いておいて、この世界の名前はどうしようか?

 う~ん、階層・・・層・・・断層・・・。

 ふむ、ラテン語で層・断層・界、「ストラトゥムカルパーテルミヌス」としよう。


 彼は厨二病患者である。

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