game world
自分はいくつかの銃を持っていた。アサルトライフルからハンドガン 手榴弾まで 装備としては完璧だった。
「へえ ここが君の想像した世界なんだね。」
向こうには俺がいた。
「そして これが君のimagine skill 『ゲームの世界』なんだよ!」
「これが? 俺の? 」
正直あまりしっくりこなかった。でも自分の手にはアサルトライフルから 自分のお気に入りの武器まで揃っている。わかるのが
「負ける気がしない」
ということだ。 そして向こうの俺が言う。
「imagine skillには必ずデメリットが存在する。 君の場合、 君が想像した銃器は僕の手にもあるってことだよ。 要するに 僕も君と全く同じ装備をしているのさ。」
なるほど。 俺のスキルのデメリットは同じ装備同じアイテムだけでなくステータスも同じになるということか。でも
「プレイヤースキルは同じじゃない」
ということはわかった。いくら同じ武器、 防具があっても操作する人自身によって上手い下手は分かれてくる。
郁昌はこれでもオンラインの大会でも好成績を収めており、唯一の顔を出さないプレイヤーとして有名だったほどだ。
自分でも理解してき、だいぶ慣れてきた。試し撃ちも何度かしてみた。それはゲームと同じような感覚でできるのでだいぶ安心した。どうやら反動などはないらしい。
「これ撃たれたらどうなるんだ?」
「やってみたらどうだい?」
俺は怖かったが撃った。向こうの俺は血は吐いたがさほど痛そうではなかった。
「このように血は出て痛みも感じるけど すごい痛いわけじゃない。
でも現実になんらかの影響はあるだろうね。 例えば魔力が無くなって魔法が使えなくなり戦闘不能とかかな?」
そして試し撃ちも終わりなんとなくわかった
状況で向こうの俺はこう言った。
「じゃあ 試しに 戦って見ないかい?」
俺は首だけをコクンとさせた。
「ルールは簡単、相手に致命傷を負わせれば勝ち。 それだけだ。魔法も一様ありだけどハンデとして なしでいくね。 じゃあ1分後スタートだ。」
ハンデというのがイラッときた。
『絶対に勝ってやろうじゃないか。』
と心の中で思った。向こうの俺は見透かしたように
「5分でケリをつけてあげるよ。」
と言い放ちフッと笑って何処かに行った。
ついに始まった向こうの世界の俺との戦い。 俺はお気に入りのAK-47を手に持ち進んでいく。向こうの世界ではこんなアサルト銃を使えると思えない。 さっき言っていたことを思い出す。
「魔法もありだけど……」
と言うことは魔法を主に使っている証拠であり、おそらく引き金を引くくらいしか知らないはず。と推測したため、高度なことはできないだろう。
「この勝負圧倒的有利だな」
と心の中で思う。しかしあの謎の余裕そうな顔はなんだろう。なにか裏があるのではないかと考えた。
状況はお互いまだ姿を現さないでいる。俺は高台へと隠れながら走っていた。もちろん動いている間は音を立てずにゆっくりとだ。
スコープもあるので狙撃もできるだろうと思い、そうしているのだ。
銃撃戦において高台というのは重要なポイントだ。 というかまず相手を見つけなければ始まらない。いかに相手より早く見つけるかが鍵となる。
俺は慎重に慎重に高台を登り屋上に来た。 様子を伺うと呑気に歩いていた。コソコソ動いているのが見えた。動きが割と俊敏で素人ではないのが見て取れる。
しかし、プロゲーマーの郁昌からしたらバレバレだ。
「チッ 舐めやがって。」
俺は狙撃銃でヘッドショットを狙った。照準をゆっくりと合わせ
ーーパァァァァンーー
と弾を放ったが、しばらくした後にいつのまにか俺が血を吐いており、 胸にはぽっかりと穴が空いていた。
時計は5分ぴったりだった。
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