第7話 審判


「よいしょ・・・・」


ここは3つの国の境目。何処の国でも無く、誰も知らない場所。

そこの小さな蔵の中で男は目を覚ます。

その髪はアミヤ大陸では決して生まれることのない、白色の髪。

どの色にも片寄らないその色は、中立を意味する様な純白。

「さて、なるべく仕事はしたくないんだけど・・・・」

そう呟きながら男は、6つのモニターの前に座る。

モニターの周りには、見たことがないような機械が沢山並んでいる。

モニターには、黒髪黒目の少年少女が映し出されている。


「早速怪しそうなのがいるな・・・・」


そう呟きながら、男が見つめる1番端のモニターには、黒髪黒目の少年に抱きつかれる黒髪黒目の女の姿が映っていた。

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