壁の時間
木目に触れた
てのひらほどの幅の板が組み合わさって作られた壁
焦茶色の板の木目
板によっては、小さな穴が開いていたりした
なぜだか妙に吸い寄せられて
その珈琲屋さんの
すみっこの席なのを良いことに
隙あらば触れていた
指先で
掌で
珈琲を待ちながら
プリンに舌鼓を打ちながら
名残惜しく水をのみながら
あれはなんだったのだろう
すべらかな時間の記憶
スケッチブック 三波 雪 @melodyflag5
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。スケッチブックの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます