1-6

 釘笠について行くと、図書室の隣にある部屋に辿り着いた。

 図書管理室。

 教室の上にはそう書かれたプレートが見える。おそらくほとんどの生徒が卒業するまで入る事の無い部屋だろう。

 釘笠はまるで我が家の様にドアを開け、「どうぞ」と俺を迎え入れた。

 俺は心の底から入りたくなかったが、ここで逃げれば更なる厄災が訪れるのは火を見るよりも明らかだった。

 しょうがなく足を踏み入れると、そこにあったのはどこにでもある机と椅子だけの簡素な部屋だった。

 机の上にはどこから持ってきたのかノートパソコンが二つ置いてあり、その前にはなにやら黒い板と変なペンが見える。

 そしてそれを釘笠とは違う一人の少女が操作していた。よく分からないが絵を描く道具らしい。パソコンの画面では絵に色が塗られていた。

「紹介しよう。石川珠だ。グラフィッカーを担当している」

「ぐら・・・・・・、なんだって?」

 石川と呼ばれた女子生徒は俺を一瞥するとまた画面に向き直し作業を進めた。

 ミディアムヘアは後ろに細いリボンでアレンジされており、小柄な体はか弱い印象を与える。感情の起伏が極端に少ない、風景と一体化した様な女子だった。

 こいつはクラスメイトじゃないはずだ。もしかしたら芸術科の生徒かも知れない。

「タマは基本的に仕事以外の話をしないんだ。だから用がある時だけ話しかけてくれ。くれぐれも天気や流行の話はしない事。返事が返ってこないからな」

 俺は一方通行の標識の説明でも受けた気分で石川を見ていた。

 俺の視線を無視して猫みたいな名前で呼ばれた石川はもくもくと手を動かしていた。

 俺はさっきからカーソルが動いている画面を注視した。

 そこにはおよそ高校の中で描いて許されるとは思えない様な絵が描かれていた。

「・・・・・・お前、これはまずいだろ・・・・・・」

「ふふ♪ 気付いたか少年」

「頼むから少年はやめてくれ」

「では名前で呼ぼう。中杉凉。君にはこれがなんだか分かるな」

「俺じゃなくても分かるだろ。これは・・・・・・・・・・・・」

 そこにあったのは二次元女キャラのあられもない姿だった。

 子供には見せられない。いや、大人にも見せられない様な絵だ。

 それに黙って石川は色を重ねていく。どんどん肌の質感が上がっていくのが見ていて分かった。

 正直、エロイ。

 釘笠はうむと頷いた。

「そう。エロゲの原画だ。今タマには色を塗ってもらってる。こういう作業を専門にする人の事をエロゲ業界ではグラフィッカーと呼んでいるんだ。元は絵や写真なんかのクリエーターを指す言葉だが、この業界では原画に色を塗ったり背景を描いたりする人を指す」

 また一つどうでもいい知識が増えてしまった。

 そしてまるで当然の様に釘笠は言うがここは公立高校の敷地内なんだ。こんなところで18禁の絵を描いていいはずがない。

 こんな事は俺も学校も警察も国も許さない。

「・・・・・・先生の許可は?」

「あるわけがないだろう。君は教師に可愛い女の子がセックスしている絵を描いていいですかって聞けるのか?」

「・・・・・・もうちょっと言い方があるだろ。女子なんだから少しはオブラートに包め」

「エロイラスト? それとも春画か? ああ、芸術的ヌードデッサンなら許される――」

「わけないだろ。どれも駄目だ。やりたいなら美大とか専門学校とかでやれ」

「それが待てないからこうやって秘密裏に図書管理部を乗っ取って活動してるんだろう。ちなみにタマは管理部の部員だったが、芸術科の生徒でデザインや美術を専攻してる為に私のサークルに引き抜いた。今では毎日楽しそうに私の描いた乳首を塗ってくれてるよ」

「少なくとも俺には楽しそうに見えないけどな」

 というかこのエロ絵はこいつが描いたのか。それをよく他人に見せられるな。

 それどころか塗らせてる。図太いにもほどがあるぞ。

 石川は釘笠に振り向いて画面を指差した。

「これ、レイヤーの枚数指定は?」

「ない。好きにしてくれ。でもなるべく少ない方が助かるよ」

 釘笠がそう言うと石川はこくんと小さく頷いて、また画面に向かった。

「ほらね」

 釘笠が得意げに俺へと笑いかける。

「ほらね? 業務連絡が楽しく聞こえるならOLは飲み会で上司の愚痴を言ったりしない」

「堅いな。姉がエロゲ声優だとは思えないね」

「・・・・・・姉貴の話はやめろ」

 気まずくなって顔を背ける俺に釘笠はまたにやっと笑った。

「やめない。その話をしないと君をここに連れてきた意味がないからな!」

「はあ?」

 話が見えない俺に釘笠はずいっと近づいた。そして俺の顔の前に人差し指を立てた。

「単刀直入に言おう。我がサークル『アップルゲームズ』には原画とグラフィッカーしか所属していない。だから、専属声優が欲しいわけだ」

 分かった。

 こいつはアホだ。それも超弩級のアホ。

 底なしで人類史上類を見ないアホ女だ。

 俺は釘笠の言葉で全てを理解した。

「却下だ」

「まだ全部話してない! 話は最後まで聞くんだ!」

「聞くか! どうせ姉貴に声をあてさせようとしてるんだろ! そんなの事務所が許しても俺が許さねえよ!」

「なんでだ!? お金なら払うぞ! 年齢を隠して登録した同人エロサイトで稼いだお金がたくさんあるんだ。税務署にどう申告したらいいのか悩むくらいに」

「そんな犯罪者サークル論外だ!」

 それ以前に姉貴の仕事の仲介なんて死んでもやるか。やってもナレーションとかだ。

 同級生が作ったエロゲに姉貴がアフレコするなんて考えただけでも死にたくなる。

 釘笠はぐぬぬと唸り、次にスマホを取り出した。

「紹介してくれないとこの動画をネットに上げるぞ。いくら君が否定してもこっちは証拠があるんだからな。そうすればお姉さんにも――って、ああ! 返せ! その中には秘密のエロフォルダがあ!」

 俺は釘笠からスマホをひったくり、問答無用でフォーマットした。

 初期のパスワードから変更してないのが仇になったな。

 ついでにマイクロSDを抜き取り窓の外に放り投げる。黒い小さな板は草むらに落ちて見えなくなった。

「何をするんだ!? 犯罪だぞ!」

「お前にだけは言われたくない」

 俺はそう言ってスマホを釘笠に放り投げた。

 慌ててキャッチする釘笠を見て、少し胸がすっとした。悪人には罰を与えなければならないんだ。

 釘笠はスマホを操作し、ぐずぐずと泣き出した。

「ああ・・・・・・、私が入学した時から集め出したエロ画像フォルダがなくなってる・・・・・・。画像だけで20ギガも集めるのがどれだけ大変だと思ってるんだ!?」

「知るか。その労力をもっと世の中の為に使え」

「くっ・・・・・・、バックアップをクラウドに上げてるからいいものを・・・・・・。それでもオリジナルには一枚一枚愛着があるんだ。コピーとは違うんだよ! コピーとは!」

「お前、エロ画像より電話帳とか気にしろよ」

「そんな無意味な機能は買ったその日にアンインストールしたに決まってるだろ!」

 女子高生のスマホの中にエロ画像しかないって。今度はこっちが泣きたくなる。

「・・・・・・なんかすまん。けど、これで俺がここにいる理由はなくなったな。友達のいないお前がいくら吠えたって誰も聞いてくれないよ。じゃあ、俺は帰るから」

 入ってきたドアの方へ振り向く俺に、釘笠は言い放った。

「ふっ! 友達はいないが仕事仲間はいるんだよ! さっきの動画は既にタマのスマホへ送信済みだ! 容量が大きかったから今月の制限にかかってしまったがな」

 やっぱりこいつはアホだ。

 しかし、俺の首に向けられたナイフはもう一本あるらしい。こうなれば一個も二個も代わらない。

 俺は石川に近づいて手を伸ばした。

「悪いけど、石川だったっけ? そのデータを消して欲しいんだ」

「ふん! タマが仕事以外の話なんてするわけが――」

「いいよ」

「したー」

 ぼそりと呟く石川に釘笠は口を開けて驚いた。

 もしかしてこいつ嫌われてるのか?

 安心した俺に石川は振り返る。髪が綺麗になびいた。

「よかった。プライベートな事もあるから、削除したのを確認出来れば良い。お礼にジュースくらい奢るよ」

 石川はこくんと頷いた。しかしスマホを取り出す気配はない。

「・・・・・・・・・・・・えっと」

「そうだタマ! こんな奴の言うことなんて聞くんじゃない! でないと私達のエロゲは一生音声なしで著作権フリー音楽を流し続ける事になるんだ!」

 ならお前が自分で喘げ。人を巻き込むな。

「ちょっと黙ってろ。・・・・・・その、石川? 削除してくれるんだよな?」

 石川はこくんと頷く。もはやこの動作しかしないロボットみたいだ。

「じゃあ今すぐ頼む」

 しかし、石川は首を横に振った。

「・・・・・・え? それはどういう・・・・・・。削除はするけど今じゃないって意味か?」

 こくん。

 なんかAIかなんかと話してる気分だ。

 石川はまた振り向き、そして先ほどから見えているイラストと違う画面に切り替えた。

 そこには横書きの文字がびっしりと並んでいる。そのほとんどが括弧付きなので会話文だと分かる。

「・・・・・・これは?」

「エロゲのテキストだ。私が書いた」

 俺の質問に釘笠が答える。

 だろうな。俺も一応やった事あるから知ってるよ。こんな風に細かく区切って、擬音が多い文章は世界を見渡してもエロゲテキスト以外ないだろう。

 ああ、ハートマークが多用されまくってる。

 けどそれを見せてどうしようっていうんだ?

「・・・・・・それで?」

 俺が石川にその先を尋ねると、石川はまた俺に振り返り、その小さな口で答えた。

「クソゲー」

 まるでナイフで突き刺す様なまっすぐな言葉だった。

 俺の隣で釘笠はその言葉で刺され、悶絶している。

 苦笑する俺に石川は続けた。

「テンプレでつまらない。文章も稚拙だし、描写も処女丸出し」

 こいつもこいつでおかしい奴らしい。

 どこぞの映画評論家でも、もう少し優しく評価してくれるはずだ。

 そして石川の言葉は文章を書いている人間にとっては少なからずダメージを与える言葉だった。

 ラノベの賞に送っている奴なんかが聞けば引きつった笑いを起こすんだろう。そして誰もいない部屋で謝罪するに違いない。

 だが、これは俺の書いたストーリーじゃない。いくら批判されようがどうだっていい。

「そうか・・・・・・。俺は読んでないけど近くで見てきた石川が言うならそうなんだろうな」

 石川はまた同意のこくんをした。

 それがまた釘笠を傷つける。グッジョブだ。

「けど、そんなんじゃいくら声優を雇ったってよくなるわけないだろ。それに姉貴だってプロなんだ。どうせやるならいい仕事がしたいだろう。次にも繋がるしな」

 こくん。

 どうやら石川をプログラミングした奴は二つの動作しか組み込まなかったらしい。

 頷くか、首を横に振るかだ。

 小学生の自由研究みたいだった。それでいてその動作のクオリティは素晴らしい。何回やっても同じ位置まで降りて、上がっていくんだから。

「だから、この話はなしだ。石川はスマホのデータを消して、俺はジュースを買ってくる。今ならドーナツもつけよう。それでいいな?」

 沈黙したまま俺達は見つめ合った。

 俺は薄っぺらい笑顔を浮かべ、石川は見ていて不安になるほどの無表情を構築している。

 たった数秒だったんだろうが、俺には数年くらいに感じられた。

 そして、その沈黙は透き通った清流みたいにさらさらした声で消え去った。

「あなたが書いて」

 再び沈黙が教室を包んだ。

 今さっき石川が何かを言ってたらしいが、あまりにもあっさりと流れていってしまった為、記憶に残らない。

 僅かに残った断片を慎重につなぎ合わせていく。

 あ・な・た・が・い・て

 多分こんなひらがなで構築されていたはずだ。

 あなたがいて? どういう意味だ?

 俺は聞き返した。

「・・・・・・あなたがいて?」

「書いて」

 石川は即答した。

「書きません」

 俺も即答した。

「なら」

 石川はスマホを取り出した。

「さよなら」

 スマホにはアップロードの文字が見えた。石川はイエスをタップしようとしている。

「待て! ウエイト!」

 俺は一応英語でも制止した。

 何故だか分からないが、自分がパニックになってるのだけは分かった。

「待たない。I DON'T WAIT」

 わー、良い発音。じゃない!

「いや、待てって! 洒落になってないぞ!」

 俺が釘笠の時みたいにスマホを取り上げようとすると、石川はそれを胸元に隠した。

「レイプ魔」

「言われもない!」

 焦る俺を石川はじーっと見つめた。

 吸い込まれる様なその瞳は俺の一挙手一投足を全て捉えている。

 隙がなかった。釘笠とは大違いだ。

 どうすればこの状況をくぐり抜けられるか、そう考えている俺の隣で立ち直った釘笠が笑っていた。無駄にでかい胸をこれでもかと張っている。

「フフン! 形勢逆転だな! これで我がアップルゲームズは専属声優とシナリオライターを手に入れ、真のエロゲサークルとして世界へ羽ばたくわけだ!」

「エロゲサークルが世界へ羽ばたけるわけないだろ! 俺は絶対に書かないぞ! 第一書いたこともないんだ!」

「大丈夫だ。根気さえあれば誰でも書ける。ただ、徹夜でエロシーン書いてると死にたくなる時があるがな・・・・・・」

 どこが大丈夫なんだ? 鬱になりかけてるぞ。誰か友達に相談しろ。

 ・・・・・・あ!

 釘笠と話していても埒があかない。俺は石川に頼み込むように笑った。

「な、何か他の事で頼むよ。シナリオなんて俺には書けない。ましてエロゲなんて」

「エロゲのユーザーは男。だからシナリオも男が書いた方いい」

 くそっ。

 妙に納得できちまう。いや、それと俺がシナリオ書くのとは全然繋がらない。

「俺じゃなくてもいいだろ? 探せばお前らと趣味の合う男子生徒がいるはずだ。何なら俺も探すの手伝うから。だから勘弁してくれ」

「しない」

「鬼か」

 石川は再びノートパソコンに向かい、ペンを握った。そして何事もなかったかのように作業を再開した。

 俺は石川がスカートのポケットに入れたスマホにゆっくりと手を伸ばした。

「痴漢です」

「・・・・・・くそ」

 有罪率99%の日本社会に肩を落とす俺へ楽しげな釘笠が近寄ってくる。

「お兄さん。駄目だよ痴漢はー。ほら、女の子も怖がってるしー」

「違うんです。これは揺れで手が当たっただけで・・・・・・」

「はいはい。分かった分かった。言い訳はいいって。予備のパソコンあるからこっちでシナリオ書こうねー」

 こうして、俺は泣く泣く連行され、机と古いノートパソコンを支給された。

 信じてくれ。俺はやってない。

 釘笠はパソコンを起動させ、真っ白なテキストファイルと、画像データが詰まったフォルダを開いた。

「キャラデザは終わってるし。立ち絵と表情差分は出来てる。エロシーンのイラストも既に取りかかってるから、後は自由に書いてもらっていいよ。なんなら企画やプロットもこちらで用意するし。それとテキストは随時サーバーに保存してくれ」

 どこの会社だ。

「ふざけるな! 何がエロゲだ! 18禁の意味分かってんのかあぁっ!?」

 俺は怒りにまかせてノートパソコンを外の草むらに放り投げた。

 本日二度目の投擲に釘笠は窓際に行って泣き言を言ってる。

「ああ! 何するんだ! せっかく拾ってきたのに・・・・・・」

「そんなもんをサーバーに繋ぐな!」

 怒り心頭の俺に石川は無言でスマホを取り出す。

 なんて魔力を秘めてやがる・・・・・・!

 俺と石川はしばらく互いに見合った。

 部室には釘笠のしくしく泣く声だけが静かに響いた。

 石川の無表情を見てると、どこか冷静になれた。

 このままじゃ姉がエロゲ声優だってバレる。

 それどころかバラされたら姉貴にも被害が出る。

 そうなれば姉貴の話を聞きたいという神村の願いは叶わず、その神村に俺を紹介したと言う美鈴は落ち込むだろう。

 こいつらだって声優とシナリオライター・・・・・・と言っても俺はできるかどうかすら分からないが、人材を失うんだ。

 凄いな。誰も得しない。

 WINーWINならぬLOSSーLOSSだ。

「・・・・・・少し時間をくれ」

 俺に必要なのは考える時間だった。

 それさえあれば何か解決策が浮かぶかも知れないし、アホな釘笠は寝れば今日の事を忘れる可能性だってある。

 ただ問題は目の前でスマホを持ってる骨董品の壺みたいな女だった。

 静かで、気にしなければ気付かないが、意識した瞬間存在感が溢れてくる。

 石川は一つ瞬きをして答えた。

「月曜までに決めて。でないと納期に間に合わない」

 また変な単語が出てきた。

 俺は釘笠の方を向き、尋ねた。

「・・・・・・納期?」

「ああ・・・・・・。SNSやブログで既に発表してるんだ。予約特典に特製クリアファイルもついてくる」

「そんなの破れよ。それがエロゲ業界だろうが」

「何を言うんだ! そんな事だからユーザーが減り続けているんだろ! 我がアップルゲームズはそういった業界の悪しき風習をだな」

 そこで石川が口を挟んだ。

「ユーザーが待ってるから、締め切りは絶対厳守」

 釘笠は強く頷き同意する。

「そうだ。わざわざ予約してくれてる人がいるんだ。その人たちを無下にはできない。まあ、ほとんどがイラスト目当てでシナリオにはボロクソなレビューをつけるんクソ野郎共なんだが・・・・・・。それと声優雇えってうるさいし。まったく何様なんだ!」

「お客様。彼らがいないと作品の存在価値がない」

 石川は俺の目をまっすぐ見て言った。さっきまでとは少し違う、真剣さが隠れ見える瞳だった。

 こいつもまた、目的があって生きてる奴の一人なんだろう。

 それどころか既に就労という最初のハードルを越えている。

「どいつもこいつも・・・・・・・・・・・・」

 俺はこいつらに聞こえない様そう呟いた。

 みんなやりたい事があって、その為に必死なんだ。

 周りがそんな奴らばっかりだから夢を探してる俺が惨めになるんだ。

「・・・・・・考えとくよ」

「そう。待ってる」

 石川は俺の言葉を確認すると再び美少女の乳首を塗り始めた。

 それがユーザーの為なのか、自分の為なのかは知らないが、俺にはひどく羨ましく思えた。

 うん。いや、乳首を塗りたいわけじゃなくてな。

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