第89話 虚心坦懐
やあ、おいらです。
えーと、もう大風呂敷を広げて伏線の回収ができなくて、何回にもわたってダラダラと無縁坂をあがるような自殺行為をするのはやめたいと思います。ええ、強く自戒しております。
その代わりと言ってはなんですが小さなことからコツコツと、西川貴教でございます。またの名をTMレボリューション「消臭力〜!」ではなくて、下らない小ネタを、ボヤキを添えて、それこそダラダラと頻繁に発表してもいいですか? もちろん、頻繁に書くと、実直で責任感の強い、真っ当な日本人特有の精神をお持ちの一部読者さまに、「ぺこりのやつ、また更新してるよ。もう読むのつらいわ。でもなあ、読まないとぺこり、鬱状態になって死んじゃうかも」とかいう、プレッシャーというか精神的負担をおかけしてしまう可能性があるということ、それは重々承知しております。でもねえ、それなら無理に読めとかおいら絶対に言いませんし、思いませんから、安心して離脱してください。仕事とか家庭とかこの世のしがらみ全部そうですよ。逃げていいんです。人間も生物の一種である以上、必ずするべきである使命は一つだけ。それは「生命を維持する」それだけなんです。逃げましょう。おいらは逃げました。まあ、結局は捕まって監獄行きですけどね。なんというか、執行の日が刻々と迫ってくる今日この頃、脳内での創作活動は活発化しており、駄文のストックは増える一方です。それをカクヨムさんに無料で発表できる。とても幸福なことです。そりゃあ、多くの方に読んでいただき、誹謗中傷ではない。暖かい、応援コメントなんていただいた日には素直に嬉しいことです。でもいいのです。書ければね。それが生きている証ですから。ただねえ、ちょっと悩むのはですねえ、例のおいらの躁うつ病の体験記ですよ。あれだけが異常な読まれ方をしている。尋常なPV数ではない。だって、全章、一万PV超えてるんですよ。だいたい、あれはカクヨムのエッセイ、ノンフィクション〜フィクションじゃなければなんでもいいよコンテストみたいなのに、野心と邪心満載で書いた。しかも、綿密に下準備なんかしていなくて、なおかつ書くつもりもなかった。だって、自分の生涯最大の恥であり、屈辱であり汚点ですから。まあ、今は病気だったんだから仕方ないと達観していますが、一歩間違えれば留置場行きでしたから、人に語ってはいけないものだったのではと悩んではいます。それがおいらの代表作。あれの読者さまはおいらの異常行動より、精神薬などに興味がおありのようです。はっきりいえばデパス。あの麻薬の章のPV、他を抜きん出ております。おいらがデパスを処方されていた当時はデパスに対する、厚労省の規制は甘くて、おいらはパニックの発作というスタンダードな理由でしたが、医者の中には内科的な症状に用いたり、筋肉を弛緩する作用があったために、整形外科などで、肩こり、筋肉痛なんかで処方されていたのです。日本生まれで、安心な薬という間違った考えが、広まっていたのです。おいらなんか、完全にデパス中毒でしたから、医師の処方では足りずに、ネット上に散見される、個人輸入という、法律上のグレーゾーンな取引を計二回行い、まあ良心的なネット販売だったらしくてきちんと手元に届きましたがね。国際小包で、日本郵便から。いまでは法律が変わって、デパスは、麻薬だか劇薬だかに指定され、個人輸入は論外、精神科の認可を受けた専門医しか処方できなくなったそうです。そうでなくても今の主治医、古賀先生はデパスがお嫌いみたいで、「あれは心臓に悪いから」と言って、すぐに、切り捨てました。おいらは最初とても不安でしたが、まあ、結果としてはよかったのかな? その代わり、レキソタンのジェネリック、セラニンを常用していますが、作用的にはデパスの足元にも及びません。でも、急なパニック発作には速やかに効くんですよ、これが。だから、お出かけするときは必ず、ポケットに潜ませています。なのに時々忘れて外出しちゃうことがあるの。それに気がつくと、途端にパニックが襲ってくるのです。めんどくせえ、メンタルだなあ。去年だか、一昨年だか、まだここじゃなくて東本郷の雑居房に入れられていたとき、日吉本町の実父の家、家と言っても高齢者用の集合住宅ですけど、そこに行くとき、中山駅行きのバスに乗った瞬間に、セラニンを持っていないことに気がつきました。もうすぐに、体が震えだし、脳内グルグル。じっと小さくなって耐えました。当時のおいらはもう、パニック発作のベテランだから、この病気で死ぬことはないことは重々承知ノ介。だから、途中下車せずに、中山までは行けたの。でも、問題はここから。行くべきか引くべきか。別に実父だから雑居房に帰ったっていいんだけどさあ、バス賃無駄になるのがどうも、嫌でねえ。進むことにしたんですけど、地下鉄に乗るのが怖い。二、三本、やり過ごしました。で、なんとか、乗ったんですけど横浜市営地下鉄グリーンラインって、普通の電車より車体が小さいんですよ。それがものすごく、圧迫感になって、もともとちょっと閉所恐怖症気味のおいらにはとても辛いのです。だから席の端っこに座って、手すりまでギューっと握って、目をつむって日吉本町まで行ったのです。日吉本町って終点の一つ前なのさ。そして、中山は始発。長い地獄タイムでしたよ。まあ、電車を降りて空気を深呼吸したら、少し落ち着きましたけど、十二時を大幅にすぎちゃったから、ごちそうを食べ損ないました。で、早々に辞去して、帰りは東横線経由、横浜線を利用。近距離だけど、バスを使って帰宅。このルートだと発作は出ませんでした。でも、今は十日市場町の独居房に移送されちゃったから、どうやってもグリーンラインルートなんだな。だからね、行かないの。
話、ずれたな。あの闘病記には多くのコメントいただいたけど、あえておいらは返事を書いていません。めんどくさいが一番ですけど、あれを読む、興味を持つということは読者さまの多くもおいら同様、なんらかのメンタル的問題を抱えているということでしょう。おいら、元来がいい加減で、嘘つきで、人を茶化しちゃう人間だからさ。深刻な話ができないの。読者さまを怒らせたくないじゃない。だからね、口をつぐんでおります。まあ、誰も見ていないここで言っときますわ。ゆっくり、頑張ろうね。
ええと、本当は新年のテレビ批評をするつもりだったのが、またも脱線。脱線問答! 三波伸介でございます。どうでもいいけど、三波伸介師匠は早くに亡くなってしまいましたね。他に『凸凹大学校』でしょ、もちろん『笑点』の司会。考えてみれば、ほんの短期間だった前田武彦(のちのお天気マンですよ! この人は『夜のヒットスタジオ』の司会をするなど、人気者だったんだけど、番組中に「共産党バンザイ」って叫んで干されちゃったって知ってます? 元をただせば、青島幸男、井上ひさし、おいらの大好きな小林信彦、永六輔なんかと同じ、放送作家なんですよ。テレビ草創期って裏方の人がテレビに出演しちゃって人気者になるんだよね。大橋巨泉もそうかな? いまで言えば鈴木おさむというところでしょうか)
ああ、言いたかったのは前武さんは無視して、三波伸介師匠は唯一、落語家ではない『笑点』の司会者ということ。知ってるよね? 三波師匠は『てんぷくトリオ』。あとの二人は戸塚睦夫さんと、今も活躍中の伊東四朗師匠。戸塚さんは早くに亡くなってしまって、以降、お二人はピンになるのね。三波師匠が『笑点』の司会になったのはほんの偶然で、北海道での地方収録の時、前武さんが大雪で北海道に来られなかったんです。それで、急遽、ゲストだった三波師匠が、代役で司会をしたら会場が大爆笑の大ウケ。で、それを知った前武さんが「それならば」と司会を三波師匠に譲ったのです。三波師匠は小劇場、コントの出身だから、仕切りが上手だったんでしょうね。ひねくれ者の談志師匠なんかより、面白かったということです。昇太なんてまだまださ。この際『笑点』の無駄話を少しやって終わりましょう。三平はなんで視聴者に嫌われるのでしょうかね。やめさせたい笑点メンバーアンケート、ダントツ一位じゃん。おいらは別に嫌いじゃないけど。やっぱり、海老名家だから? 自称ミステリー作家のみどりとキチガイ泰葉、こぶ平の分際で正蔵なんて大看板背負ってるあいつらの弟だからかなあ? 単純に親の七光り? まあ、いいか。それより、黄色をバカの代名詞にしてしまった林家木久扇師匠。そろそろ後進に道をお譲りになってはいかがでしょうか? バカ息子の木久蔵でもいいよ。そしたら、親の七光りが二人並んでさあ。三平の心が休まるのではないでしょうか? 円楽はちょっとパワー落ちましたね。初期とはいえ、ガンは消耗するのでしょう。でも、一度断ったくせに、今さら、司会をやりたがる精神がさもしいよ。たい平はこん平師匠をもっとリスペクトするべきだ。たまには「ちゃら〜ん」とかしなきゃ。小遊三は下ネタばっかり。好楽は仕事がないネタばっかり。お年寄り連中は限界が近づいているのではないでしょうか? 望む、世代交代。その際は三遊亭と林家以外にしましょう。だいたいさ、マイノリティーの円楽一門が二人もいるっておかしくないですか? もっとも円楽は落語芸術協会に入ったけれども。昇太には早く結婚しろと言いたいですね。吉田羊とするんじゃなかったの? 山田くんはそろそろ、髪型を変えよう。
疲れたので、強制終了。今後、ドリフターズのこととかも書きたい書きたい。
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