第79話 元日批判

 やあ、おいらです。


 年明けの夜は紅白でかなり興奮しちゃったのと、除夜の鐘その他がうるさくってなかなか寝付けず、「さすが、不眠症のベテラン」と自分で自分を褒めてやりたいという自虐状態に陥りましたが、前回を書き上げ、電気を消して暗闇を眺めているうちに入眠したみたいで三時から、六時近くまで割と深く眠れました。夢の記憶もございません。大抵は長い夢の末に目が覚めるんですけどね。もっとも、初夢ってやつは今夜、親切に言えば、元日から二日にかけてみる夢のことですから、問題なし。一般に「一富士、二鷹、三茄子」とめでたい夢のアイテムを表しますが、あれって四以降もあるんですよね。ええ、もちろんおいらは言えませんよ。雑学王ではありませんから。ご興味のある方は自分でお調べください。最もそんなカッコつけた物言いをしたって、読んでくれる方はマイノリティー。しょぼん。ドボシテ、ドボシテ、ぼくちんは読んでもらえないんだろう。あんなにPVあったのにー🎶。


 さて、年明けは静かなものです。でも、去年の師走に、ケースワーカーが家庭訪問にきたり、新しく、皮膚科に行くようになったあたりから始まった、軽躁状態はまだ続いています。でも、一人の時にブツブツ喋ったり、意味もなく出歩いたり、お金を大量に無駄遣いしたりはしていないので、たぶん大丈夫でしょう。ただ、やたらとカクヨムに文章を書きたくなり、脳内で駄文を作成してしまっている。脳の動きが早くなるのは躁状態の初期症状なのです。今後、もし、おいらの文章が支離滅裂で意味がわからなくなったら、遠慮なくおっしゃってくださいね。すぐに、古賀先生のところにいかなくてはなりません。前に躁状態がピークの時に書いた文章を、落ち着いてから読み直したことがあるのですが、全く意味をなしていない、恐ろしい代物でした。恐怖を感じたおいらは慌ててその化け物を削除しましたが、Macってファイルを完全に消去するの結構手間取るじゃないですか? おいらだけかなあ? まあとにかく、冷や汗かきました。でも、今となっては心の戒めのために負の自分遺産として、とっておけばよかったかなと反省しています。もしかしたら学術的に貴重な資料だったかも……それはないか。


 いやあ、今回も長くなりそうです。忘れないうちに、お礼をしておきましょう。黒猫屋さん、前回の質問に素早いご返答、ありがとうございました。


 ホント、長いマクラだよ。こういうのをピロートークって言うのかな? 違うか! (ますます余計なことですが、「違うか!」ってギャグでよくテレビに出ていた、“ものいい”ってお笑いコンビ、もう何年もテレビで観ないのですが、どうしちゃったんでしょう? 好きだったので、とても心配です。ご存知の方がいらっしゃったら、こちらまで。これは特殊詐欺ではありません)


 もう一つだけ、昨年中の余計なことを書かせてください。あの、紅白なんですけど、おいら演歌歌手が出てきたら、トイレに行こうと思っていたのです。そういう人、ほかにもいらっしゃったのではないですかね。でもさ、さすが天下のNHKですね。こちらの浅はかな考えなど、お見通しのようで、演歌の時に限って、面白そうな出し物をぶち込んでくる。トイレにいけません。結局、サブちゃんの時と石川さゆりの時しかトイレにいけませんでした。しかも、唯一、ゆっくりトイレに行けるはずのニュースの時間に井上あさひアナを出してくるんだもんなあ。さすがに、『ニュースウォッチ9』時代よりも劣化してしまっていたけど、それでも美しいことには変わりない。トイレにいけません。まさに怪物NHK。国民から受信料ふんだくっているだけのことはあります。ああ、おいらは受信料免除されていますがね。申し訳ございません。


 ふー、ようやく本題です。あの、おせち料理ってやつはもちろん、おめでたい名前の料理を揃えて一年のご多幸を祈願する食べ物、風習ですが、一方で、日持ちをするものを作っておいて、商店の休業に備え、お母さん、お嫁さん、お嬢さんらにもゆっくり休息をとってもらうという一面があることは常識のことだと思います。

 それが、コンビニエンスストアなどが年中無休、終日営業なんてものを始めたあたりから、狂ってくる。ダイエーとかイトーヨーカ堂なんかがそれに追随して、一気に過剰反応しちゃった大手デパート系までが元日営業をやってしまう。それまでは最低でも元日はどこも休業。長ければ三日までは休んでいたものです。コンビニだって、セブンイレブンはその名の通り、朝七時から夜十一時まででした。おいらは思うのです。最初に元日営業を考えた経営者は死罪に値する!

 そうなると、おせち料理なんか意味ないじゃん。新鮮な刺身の方が、冷めた煮物よりうまいに決まっている。私見ですが……ああ、チンすればねえ、あったまりますよ。でもそれで、心までホカホカになりまっか?


 とにかく、おいらが本稿で言いたいのは、「何が、働き方改革じゃ。新年早々、労働者搾取は変わっていないじゃないか!」というマクロな暴言と「おい、ヨドバシカメラとバカ書店の首脳陣。特にバカ息子の健太郎専務さんよ。なんで、秋葉原の店は元日から、平常営業なんだ。せめて、短縮営業しろ。それに、元妻はなんで三が日、全部出勤なんだよ。せめて忖度しろよ。彼女はもう、高齢者なんだぞ。おいらだって、一人の正月なんて、まるで平日と同じじゃないか! まあ、一人ならベラベラ喋り続けなくて躁が悪化しなくていいけどな……」という、超ミクロなぼやきなのであります。マクロだのミクロだのとカッコつけていったのは、おいらが一応、経済学士であって、『資本論』を読むなんていう時代錯誤なゼミに入って、学生がおいら一人しかいつも出席していなく、今は亡き、堀晋作先生に「じゃあ、喫茶店にでもいって話そうか」と誘われて、毎回、資本論ではない、現在の社会情勢に対する批判的であり、なおかつ高尚なお話をお聞かせいただき、でもおいらはさっぱり理解できないという、なんとも罰当たりな境遇、それでいて、ブラックコーヒーを飲むという大人の階段登る、シンデレラのような時間を過ごしながら、実はマル経より近代経済学、つまり数学とか統計を使う方のイマドキの経済学ね。そっちの方がおいらは得意で、教授に質問までしに行き、「なんで君は僕のゼミに入らなかったの?」と聞かれてしまい、まさか「堀先生のゼミの方が希望者が少ないから確実に入れるだろう」という、やけっぱちで不純な志望動機を語るわけにもいかず、笑ってごまかしたなんてねえ。もっといえば、おいらが母校に入学したのは、そこで図書館司書資格を取れるというだけの理由であり、文学部入学を強硬に拒んだ実父へのささやかな反抗であったとは誰にも言えません。


 あれ? 文章が支離滅裂かな?


 なんとなく、おいらが言いたいこと、わかってもらえましたか? わからないですか……。そうですか……。


 ああ、この後、『アンナチュラル』の一挙放送の二回目があるんで、この辺で失礼しますね。紅白を観たあとで聞く、米津玄師。昨日とどう感覚が変わるのでしょうか。弘法大師、伝教大師、米津玄師……言ってみたかっただけとです。おいらでした。

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